カテゴリー:美容・ファッション

第73回 山本美容室 原谷裕子さん・山本智子さん / Lash fully 岡佳苗さん

求められる間は続けたい「美と癒しのお手伝い」
それが私達の活力

左:原谷裕子さん 右:山本智子さん

重伝建の街並みに溶け込む店先に暖簾が揺れる。何屋さん?興味から中の様子を伺う方も・・・と話す2代目裕子さん智子さん姉妹のお店は一見「美容室らしくない」。が、取材後には一転、外観も暖簾も全て「山本美容室らしさ」に感じられる。
まつ毛エクステ「Lash fully」を併設する裕子さんの長女佳苗さんと共に営む山本美容室は、歴代ワンコと新入りニャンコ、ここに居る方、訪れる方が癒し癒され歩んできた場所。これまでの歩みや思い出、ご趣味や楽しいトークを聞かせていただきました。

それぞれの思い出

―山本美容室の歩みについて聞かせていただけますか
長女、原谷裕子さん:以下裕子さん)母が美容師の免許取ってすぐにお店を始めたんじゃないかな。母の修行先でもあった3件隣の小林美容室さん(現在は駐車場)の移転をきっかけに、その店舗を引き継いで昭和24年に開業しました。ここに移転したのは昭和33年・・・、その翌年に伊勢湾台風の災害にあったんです。

―移転した翌年に・・・。そのときのこと覚えてらっしゃいますか?
裕子さん)覚えてます。そのとき私は小学校1年生で、それはもうすごかったことを覚えています。ほんとにすごかった・・・。上まで浸かって。だから壁に浸かった跡の筋がついてたよね?
次女、山本智子さん:以下智子さん)そう・・・、そのときにお雛さんが流れてしまってね。だから、うち三人姉妹なんだけど、お雛さんの思い出がないんです。

―その後ずっとお店を守り続けてるんですね。とても素敵なお店ですが、改装を?
裕子さん)新町通りが重伝建に指定されたとき(2010年)に改装しました。改装中、壁を一旦取っ払ったときは焼け跡のような真っ黒な骨組みが出てきてびっくりしました。当時で築160年くらいだと聞きました。
智子さん)隣と奥の建物は昔はつながっていて、ここは料亭だった様です。この辺りは宿場町だったので舟から上がって来た方達が利用してたんじゃないでしょうか。

―宿場町でとても賑わってたんでしょうね。
裕子さん)そうですね。河原に舟がとまってた風景を覚えてます。
智子さん)上の方から木を組んで筏にして流れてくるのね。トラックじゃなく当時は川を流して運んできて。その先の川端二見の貯木場に集まった木を今度は汽車に積んで・・・。ほんとに昔ですね、昭和30年代かな。この通りにも魚屋さんとかすごくたくさんのお店があったよね。
裕子さん)そうそう、お風呂屋さんとかもあったよね。

―裕子さんがお店を引き継いだのはいつ頃ですか?
裕子さん)平成10年に、母が引退するタイミングでお店を継ぎました。

―裕子さんはやはり小さい頃から美容師を目指してたんですか?
裕子さん)もうずっと洗脳されて育ったって感じですよね笑 高校出て美容学校行ってインターン行って2年ほど大阪に居て22~23歳くらいに帰って来たのかな・・・。子供の頃、お店がすごく忙しくて、私が小学校2~3年の時から家事、ご飯作りとか結構言われてね笑。
智子さん)年末とか、季節の行事のときはほんとに忙しかったから、私の小学校の入学式はこの人(裕子さん当時4年生)が付き添いしてくれましたから笑
裕子さん)しっかり覚えてるな~笑 私があんたの入学式の付き添い行ったの?笑
智子さん)そうやで笑

―智子さんは美容の道へは進まなかったんですか?
智子さん)はい。お店は姉が継ぐもんだ、私は外へ出るもんだみたいな感じで、自然とそうなりましたね。高校出てから京都に居てて、そこで色々して、いつこっちに帰って来たんだろ?そうそう、平成7年に帰ってきたんです。父親の具合が悪くなったのもあって戻って来て。そのときは継ぐ気も何もなかったんですけど、母も父に付きっきりになりましたので、お店を手伝ったり雑用係みたいな感じで。
裕子さん)そうやったね、旦那も連れて帰って来たのよね笑
智子さん)そうそう笑

―時代と共に美容室のスタイルも変化しましたか?
裕子さん)母の時代は結い上げ、アップといったセットの時代ですよね。当時はまだお正月に着物を着る習慣が残ってましたので、そのセットとかね。
智子さん)花嫁さんがお家から嫁いでいった時代なのでお家にお邪魔して着付けや化粧、かづらのセットもしてましたね。
裕子さん)徐々にセットのスタイルはなくなって、パーマでもこういう中に入るっていうのもなくなりましたよね。今では当たり前ですが、予約制を取り入れた当初はお客様に怒られたり。「すぐ行かれへん」とかって。
智子さん)昔は美容院て、何だろな・・・文化というか一種の社交場だったんですよね。ここへ来て順番待ちながらお話して、そこで息抜きするみたいな場所。だから予約制にすると、ここで近所の方と会う機会がなくなってしまったんですよね。こちらとしては効率化も考えて取り入れたんですが、お客さんにとっては寂しかったのかもしれませんね。

趣味と癒し

―智子さんは鞄作家とお聞きしましたが?
智子さん)いえいえ、作家ではないですないです。趣味でしているだけです。ただ編み物が好きなことから始めたんです。

―セーターとかではなくて鞄を編むって難しくないですか?
智子さん)笑笑 セーターだと、前身ごろと後身ごろと袖を編まないといけないじゃないですか・・・それめっちゃ苦手で笑 一発で作り上げたい・・・それが理由です笑 だいたいのイメージで作ってるんだけどイメージ通りいった試しがない笑 以前は大きいバッグを作ってたんですけど、最近は小さいバッグをいろいろ挑戦しています。セーターだと主に毛糸で編みますけど、鞄だといろんな素材で編めますからね。
裕子さん)これなんかは和紙でできた紐で編んでます。だからすごく軽いんです。何回もほどいては考え・・・ってやってるよね。

―裕子さんも鞄を作ってるんですか?
裕子さん)はい。私はミシンで作るタイプの鞄です。20年ほど前はこういう人形を作ってたんですよ。それが何で鞄になったん?て皆に言われるんですけど、細かい作業が大変になって。でも、こういう何か作るっていうのが好きで時間があったらひたすらミシンを踏んでます。


―作品は展示や販売などされてるんですか?
裕子さん)はい、今は月に1回のイベントによんでいただいて販売しています。
智子さん)近くに刺繍作家の方がいらして、その方のイベントに参加させていただいたり、以前は高野山で開催されるクラフト作家のイベントにもよんでいただきました。

―ほんとにお好きなんですね。そしてお二人とも器用でいらっしゃいますね。
裕子さん)いえいえ、そんなことないです。やっぱり、極めてないのよね笑
智子さん)そうそう、器用貧乏っていうのかな笑。
裕子さん)もうほんと、楽しんでるだけで結果はついてきてないんです笑。いろんなお客さん来てくれて出会うのが楽しい・・・そんな感じですね。うちってお客様を待つ商売じゃないですか。その待ち時間とかお昼休み、合間合間の時間を使って編んだり、ミシン踏んだりしてるんです。

―ワンちゃんのお写真がたくさんありますが?
裕子さん)うちの歴代犬の写真です。この子が去年の夏に亡くなって。いつもここで一緒に居た子だったからお客様も「あれ?わんちゃんは?」って気にしてくれて。20年くらいずっとうちにはわんこが居ましたから。うちの美容室=犬だったんです。 

―大きくて存在感があって、癒しですよね。
裕子さん)そう、すごい癒しです。すごくおとなしくて、じっと見守ってくれてる感じで。

―今は猫ちゃんがいるとか?
智子さん)そうなんです。生まれてすぐ親猫がいなくなってしまったのか一晩中鳴いてたのを保護したんです。
裕子さん)冷たくなっててもう助からないと思ったけど、もうほんとに小さくて、87gだったかな、なのにしっかり鳴いてて。夜中2時間おきにスポイドでミルクあげて無事大きくなってくれました。
智子さん)すごいやんちゃで、仏壇が好きで暇さえあれば仏壇に入ってる笑
裕子さん)あれ、狭いから落ち着くのかな笑
智子さん)位牌は倒すし、線香立てはひっくり返して灰まみれにするしでもう大変・・・笑

 ―でもかわいいですよね。
裕子さん智子さん)はい笑

まつ毛エクステ「Lash fully」
岡佳苗さん

私ができた旅立ちのお手伝い

―佳苗さんが美容の道へ進まれた経緯についてお聞かせください。
私はもう決まっているかのように、ここで母と一緒に働くんだと子供の頃から思ってたんです。祖母にも子供の頃から、あんたが継ぐんやで~ 代々そうやっていくんやで~みたいにずっと言われてて笑 母がめちゃくちゃ忙しかったんで、祖母が母親変わりだったんですよね。美容の仕事が好きというのは大前提ですけど、私は髪の毛よりもまつ毛とかエステとかの方が好きだったんで、美容師免許取得後、ずっとまつ毛のお仕事をしています。美容室には既に母にお客さんがついてましたし、私は何か違う方でお客さんを広げようと思ったんです。

―美容師免許取得後すぐにこちらでお店を?
いえ、大阪のエステサロンで勤めていて、そこでまつ毛エクステと出会いました。いつかは独立しようと思ってたんですけど、そうですね・・・、そのタイミングが26歳の時にきて、ここでお店を始めました。早い独立だったので色々心配もありましたし、まわりから田舎では失敗するやろう・・・とか言われたりもしたんですが、ちょうどマツエクが流行り出した頃というのあって、お客様も来てくださって、結構こっち(五條)でも需要があるんだって思いましたね。

―都会でされてたときと比べてどうですか?
そうですね。流行りを追う都会に比べると、髪が伸びたら切るのと同じ感覚というか、マツエクが外れたら行くって感じで生活の一部として考えてくれてますので、「定番」の気に入ってもらったものをつける、っていうスタイルでさせてもらっています。

―店名「Lashfully」の由来は?
ニューヨークの「Lashfully」というお店をネットで見つけて何かいいなって思って。Lash(まつ毛)がfull(フル)ってことで。若い頃、ニューヨークへ旅行して以来、ニューヨークが大好きなんです。

―どういったお客様が多いですか?
高校生から上は80,90代の方まで、幅広い年齢層の方に来ていただいてます。都会では来店客の年齢層が割と区切られてたんですけど、こっちではいろんな年代のお客さんと接することができるのでそこがいちばん楽しいというかいいところだなと思っています。

―お店の紹介は主にSNSですか?
SNS、めっちゃ頑張りました笑 ブログ書いたり、リーフ作って駅で配ったり、ポスティングしたり。でも一番強かったのは新聞でしたね。当時新聞に載せるのがこの辺りではいちばんいいって聞いて、ちょうど何かのキャンペーンだったかな?母の方の美容室を掲載する時に一緒に載せてもらったら、それが一番反響があって。時代や地域性だったのかもしれないですけど、新聞をみていただいて広まったって感じですね。

―1日どれくらいのお客様を施術されますか?
今は子育て中なので1日に3組と決めさせてもらって、週5日しています。

―今までで印象に残った出来事はありますか?
もう亡くなられた方なんですが、ちょっと遠いところからずっと歩いて通ってくださってた80代後半のお客様がいらしたんです。最後にいらしたときは施術ベッドからひとりで起き上がれなくて、初めて「タクシーよんで」っておっしゃったんです。その1週間後にその方は亡くなられたんですけど、そのとき「美」って女性にとってすごい大事なんだなってほんとに思ったんです。私、お葬式に行かせていただいたんですけど、後に、最後の旅立ちに立ち会った方から、死に顔がとても綺麗だったよ、良かったねって言っていただいて、何か嬉しいって言ったら言葉が違うかもしれないですけど、このお仕事してて、何か自分にもできることがあるんだなって。お客様が亡くなられた後のお話まで聞かせてもらって、お役に立てたことがあるんだなって思いました。

―佳苗さんのところに綺麗にしてもらいに行くことが気力、楽しみだったんでしょうね。
そうですね、うれしいです。

―施術中はお客様とどんなお話をされますか?
今日の夕飯何作るんですか?とかそんな話ですよ笑。主婦の会話です。白菜あるんですけど、どう(調理)します?とか笑 最近流行ってる美容の話をしたり、海外ドラマの話とか色々・・・ほんと普通の女子トークです。寝はる人はすぐ寝ますね笑

―どういったお店にしていきたいですか?
求められる間はずっと続けたいなって思ってます。今来ていただいてるお客様もほんと長く来ていただいてる方多いので。あとは有資格者の方に技術のレクチャーもしていきたいです。

―お母さまは鞄作りがご趣味でしたが、佳苗さんは?
私は結構アウトドア派なんですよね。海行ったりとか、そっちの方が好きです。自然に癒されに行きます。今は子育て中なのでなかなか行けないですが、休みの日は公園に行ったりします。

ー佳苗さんありがとうございました。

 

お客様と共に歳を重ねて

―これまでの人生を振り返ってみていかかですか?
裕子さん)とにかく忙しすぎて駆け抜けてきた感じ。だからほんと子育てとかあまり覚えてないのよね笑 ご飯作りはずっと妹がしてくれてたし、習い事も全部母が連れて行ってくれて。上靴とか私、洗ったことなくて笑。ほんとみんなに助けられて、ただただ感謝です。今度は私が娘の子育てを手伝ってあげないとね。

―五條市についてどのように感じますか?
裕子さん)そうですね、閉鎖的だなと思います。
智子さん)人口も減ってきてるし交通のアクセスも悪い。最近新町通りでも増えてきた空き家問題。それでも何かできることはあるんじゃないかなと思います。何か新しいことを始めるときにはもっと女性の意見を取り入れてほしいなと思います。昔、新町の良さを発信したくてかげろう座の前身『ワンデーズギャラリー』を立ち上げました。その後数年間はかげろう座でにぎわいを見せましたが、いつしかそれもなくなり、あれほどのにぎわいは未だないですよね。かげろう座はとてもいいイベントでしたので、ああいうのをまた考えてほしいなと思いますね。
裕子さん)かげろう座では、ここも喫茶店にしたんですよ。たくさんの方が来てくれて、楽しかったってみんな言ってくれました。たった1日だったけどすごく楽しかったって。

―お二人姉妹とても仲が良いですね。
智子さん)親が忙しかったから昔から何でも自分達女3人でやってきてたからかな。
裕子さん)彼女(智子)は真ん中で一番しっかりしてて、私は長女でなんかずっとぼーっとしてましたけどね笑
智子さん)歳取ってくると特に、お互いしかいないしって感じですよね。何となく流れで私が山本の姓を継いでますし、何となくそうなっちゃったんです笑。だから、私の方が「お姉ちゃん?」ってよく言われます笑 

 ―そして、お二人ともとってもおしゃれで素敵です!
智子さん)いえいえ・・・そんなことないですよ。ただ好きなんです。お洋服とか。
裕子さん)元気になりますやん。お洋服の力っていうのかな。

 ―ではお洋服などお買い物は一緒に?
裕子さん)はい、鞄作りの材料を仕入れに本町(大阪)へ行って、そのついでに。でも好みのお店のお洋服もだんだん似合わなくなってくるのよね、体型がほら、下がってくるでしょ笑

 ―お料理なんかもお好きで?
裕子さん)この人(智子)はね。だから18日はお味噌作り。二人で毎年仕込むの。今度、18日やんな?
智子さん)そう、18日。

―今後はどういったお店にしていきたいですか?
裕子さん)私も70歳なのであと10年はできるかな・・・ていうかしたいなって。といって、もうちょっと頑張ってるかもしれないし、早めに引退してるかもしれないし。今でも目が見えにくくなったり、ブローしながらの会話が聞こえにくくなったり・・・いろいろありますけど笑
智子さん)お客様がいらっしゃる限りはやっぱり続けていきたいですね、たとえ一人になってもしようなっていつも話してんねんな?
裕子さん)そうそう。吉行あぐり※みたいに生涯現役で笑

※90歳を過ぎても、馴染み客限定で美容師として仕事を続けていたが、2005年(平成17年)に閉店。日本の美容師免許所持者最高齢だった。

智子さん)お客様も高齢化で、最近お顔見ないなと思ったら施設に入られたとか、「入院してたの」「骨折して・・・」そういうの最近増えてきました。仕事が先細りになるのは確かですが、我々も歳とっていきますんで、お客様と一緒に歳を重ねていくって感じですね。

 裕子さん・智子さん)長引いたコロナ禍で、久々にカットに来られたお客様は何となく元気がなく、疲れたご様子なんですよね。お出かけできなかったり、人と会う機会が減ってしまったからでしょうか。でもヘアを整えると驚くほど元気になって帰られるんです。そういった姿を見ることで私達も元気になれるし活力なんですよね。これからもお客様の美と癒しのお手伝いができればと思っています。

―裕子さん、智子さん、佳苗さん、本日はありがとうございました。

 

山本美容室  
住所 五條市新町1丁目10-14
電話 0747-22-5421
営業時間 8:30~17:00 (予約優先)
定休日 毎週月曜日・第2月・火曜日・第3日・月曜日
駐車場 有 (店舗横)

☆スタッフHのすぽっとwrite☆

「鞄作家」「子猫の保護」すぽっとらい燈ファン?の方から山本美容室についてこの2つの情報を入手しました。一旦持ち帰ることなくその場で取材の取り次ぎを依頼したのは、取材歴8年のワタクシの直感とでもいいましょうか?笑 でも、ほら的中。こんな素敵な方達と出会えました。おふたりが作った鞄はもちろん素敵で取材時一目惚れした大きなバックは買い物に旅行にと大活躍中です。

まわりから姐さん姐さんと呼ばれている私ですが兄弟は兄二人。女姉妹、特に姉が欲しかったんですよねー。姉妹で買い物、姉妹で味噌作り、鞄作り。ほんとうらやましい。裕子さん、智子さん、どうか「姐さん」と呼ばせてください。そしてこんな私を「妹」だと思って?(笑)これからもよろしくお願いします(⌒∇⌒)

 

第72回 LaVieClaire ラヴィクレール 宮下理恵さん

心からいいと思ったもの それしか伝えない 伝わらない

眉、まつ毛は今や女性の定番アイメイク。指先のネイルはおしゃれ効果プラス気分も上がるビタミン剤。フランス語で「明るい生活」を意味する「ラヴィクレール」は、美しくありたいと思う女性の気持ちに応えてくれるネイル眉毛まつ毛のサロン。日々更新されるSNSには施術後の「明るい生活」までもが伝わってくる。会社員→離婚→独立 各種検定&美容師免許取得 美容好きとど喋りが高じて元某MLM化粧品会社のトップタイトルを経験 2人の王子のmam と記されたプロフィールをもとに宮下さんへインタビューをさせていただきました。

 

私には何もない・・・そこからのスタート

―お店を始めた経緯について教えていただけますか?
昔から「美容」がめっちゃ好きだったんです。私が大学生の頃にネイルが流行り始めて、当時はすごい料金も高かったんですけど、してもらった瞬間からパーッと気持ちが明るくなるのが好きで、定期的に通ってました。で、何度もしてもらってるうちに、これ自分でできるんちゃうかなって思ったんですよね。それでちょっとやり始めたとき、資格取ろうかなって一瞬は思ったものの、当時は全くその必要性を感じなくて。結婚して専業主婦になりたかったし、仕事なんて別にしなくても・・・って思ってたので。でもその後離婚を経験したとき、私には何もないと思いました。小さい子供を抱えての離婚・・・正直、なんて女性って損なんだろうって。これからどうしようか・・・、まずは御幸辻(橋本市)にアパートを借りたんです。そのとき親しい友人から「理恵ちゃん、ネイルやったらえ~やん」って言われて。最初は躊躇っていた私でしたが、「好き」「やりたい」を貫いてキラキラしているその友人の言葉に「やってみるのもありかも」って思ったんです。それでこれはもう「自己投資」だと思って、会社員時代の貯金で専門学校へ飛び込みました。

―小さい子供さんを抱えながらの通学は大変だったのでは?
そうですね。今思うとどうやってあの頃やってたんかなって笑 多分、いろんな方に助けてもらいながらなんとかやってたんでしょうね。毎日息子を保育園(五條市)まで送迎して専門学校へ通ってましたね。それから数年後も美容師免許取るために3年専門学校に通ったんです。まつ毛エクステ(以下エクステ)って最初は資格いらなかったんですけど、途中から資格がないと施術できないことになって。さすがにこれは取っとかんと・・・と思って。

―それからエクステとネイルの仕事を始めたということですね。始めてみてどうでしたか?
アパートの4畳半の部屋で始めたんですけど、それがね、有難いことにむちゃくちゃ流行ったんです。ほんまに最初からすんごいお客さん来てくれて。紹介や口コミでどんどん広がって、始めて3年くらいは元旦くらいしか休んでなかったです。

―いきなり大流行りってすごいですね。どういったことが繁盛につながったと思いますか?
私も正直、なんでこんなうまくいったんやろうって思ってて。よくわからないですけど、当時(2010年頃)はこういったお店がこの辺になかったのがひとつの理由かなと思います。それと、こういう仕事ってお客様と1対1でこうして対話するじゃないですか・・・そのときに私と波長が合わないとか、要望や不満を言い辛いって感じられるのは嫌なので、お客様が話しやすい環境づくりはとても心掛けてきました。
この仕事を始めたときに、私は「人との関わり」が好きなんだってことに気づいたんです。それがお客様に受け入れてもらえたということかもしれないですね。

処分とパーティー

―今ほどSNSも普及していなかった当時、口コミや紹介で繁盛したのは技術や人柄など信頼の証ですね。多忙極めていた当時の思い出はありますか?
あります笑 当時の私はほんと無知で、賃貸で商売をしてはいけないことも知らなくて笑 商売してはいけないのにお店はありがたいことに大流行り。それで・・・
ある日受けた予約の方がアパートの大家さんだったっていう話です。

―どういうことですか!?
ご予約の電話で住所の説明をしたら、その方、「うちのアパートだわ」って。でもそれ以上何も言われず、予約当日も何事もなく施術させてもらったんです。そしたらその後、あれは忘れもしないクリスマスの頃(笑) 「退去処分」の書類が送られてきて笑 えーーーっっ!!!てなって。なになに??賃貸で商売したらあかんて知らんかったし・・・どうしたら・・・。慌てて不動産屋さんに事情を説明するとすぐに商売可の物件(橋本市隅田)が見つかって。で、大家さんに「すみません。商売したらダメって知らなかったんです」と。謝罪と何か交渉はありましたけど、次の物件が決まったことを伝えると「出るんやったら1ケ月前に言うてもらわなあかん!!」ってそれはそれで怒られて笑。無知が故ですが、「退去処分」て来たから慌てて物件探したのに、それはそれでまた怒られるしで、もうどないしてええのやら何が何やらって感じでした笑笑

―笑笑 では退去処分の後、隅田でお店を再開。その後、さらにこちらのサロン(五條市田園)へ移転された訳ですよね?そのきっかけは何ですか?
ホームパーティーをせなあかん、てなって笑

―ホームパーティー?!笑
そう笑笑  ホームパーティー。あたしが?みたいな笑
あるお客様のお肌がめっちゃ綺麗だったので、美容好きの私は「何使ってるんですか?!」って聞かずにはいられなくて。そしたら「私、ファンデーション塗ってないのよ」って。「何ですの!?それ!?」って教えてもらったのがきっかけで、不安を感じながらもMLM(ネットワークビジネス 以下 MLM)の化粧品を使い始めました。とても気に入ったのでずっと使ってると、今度は私がお客様から「何か化粧品変えた?」って聞かれるようになって。それでその化粧品の話をしたら「私も使いたい!」ってどんどん広がって、それが大きくなりすぎてトップタイトルを取るところまでいってしまったんです。そうすると何かお客様を招いてホームパーティーをせなあかんくなったんですよ笑 それでパーティー用にもう1室部屋を借りようと思ったんですけど、それだと家賃も嵩むし、それなら中古で家を買った方が・・・てことでここを自宅兼サロンとして購入しました。

―MLMと聞くと躊躇う方もいらっしゃると思うんですが
そうですよね。私自身も過去に知り合いから高級な化粧品を勧められた経験があったので、その化粧品がMLMだと聞いたときは正直ドン引きでした笑
私はMLMだからというのではなく、実際その商品を使っている私の何かしらの効果や変化に興味を持ってくださった方にただお答えしてるだけなので、あそこのランチどうだった?って聞かれて美味しかったよって答えるのと変わりないんです。

―ネイルやエクステに続き化粧品の方も順調に。品質はもちろんですがこちらもどういったことが成功につながったと思いますか?
たくさんの方が使いたいと言ってくださるのがうれしい反面、あそこに行ったら化粧品勧められるっていう印象が付いたら嫌だなと思ったんです。だったら、使いたいと言ってくれた方をちゃんと綺麗にしてあげようと。ちゃんと綺麗にしたら喜んでくれるんです。だからネイルと一緒にその化粧品で肌も綺麗にしてあげることに徹しました。そしたら実際に綺麗になって喜んでくださって「うちのお母さんも使いたいって言ってます」とか、「私の友達も・・・」って広まったんですよね。

―現在もトップのポジションで続けてらっしゃるんですか?
いえ。元々トップになるのは向いてないと思って断っていたんですが、性格的に何でも一度はやってみようと思うタイプなので引き受けました。でも売り上げを気にしなくてはいけなかったり、それなりのルールがあって、自分がお客様にしたいこととの差に違和感を感じたんです。それで10年後輝いてる自分を想像できなくて。私にはやっぱりそのポジションでの仕事は向いてないなと思って降りました。今は商品が好きなので愛用していますし、お客様に聞かれるとご紹介しています。

コンプレックスのかたまり

ーSNSではパリジェンヌラッシュリフトとハリウッドブロウリフトの施術が多く投稿されていますが、どういったものですか?
パリジェンヌラッシュリフト(以下パリジェンヌ)は次世代まつ毛パーマと言われていて、従来のまつ毛パーマに比べてまつ毛の立ち上がりとパーマの持ちが違います。外国人と日本人の目の印象の違いはまつ毛の生えてる方向で、日本人の大体が下がりまつ毛なんです。まつ毛パーマは毛をカールさせるのに対してパリジェンヌは根元の矯正、生え癖を直して上向きにする施術です。そこにエクステも付けれます。これが大阪に入ってきたときにいち早く試して、すごく気に入ったのですぐに習いに行きました。
ハリウッドブロウリフト(以下ハリウッド)は眉毛の毛流れをパーマで整え、眉の濃い部分薄い部分を均一にカットする施術です。眉で顔の印象の8割が決まりますので、ハリウッドだと忙しい朝も時短で、綺麗な眉が実現します。

 

 

 

 

―どちらも大変人気があるんですよね。
はい。でもパリジェンヌは絶対いける!といち早く取り入れたものの最初は全然流行らなくて。1~2年経った頃からじわじわ流行り出したんです。五條にまさかパリジェンヌをやってるお店があると思ってもらえなかったのか1~2年遅れで流行りが訪れました笑 エクステに比べて仕上がりもコスパもいいのでどんどん勧めてたら、持ちがいい分来店のスパンが長くなってしまって笑 でも、いいものをお勧めしてこれからもずっと来ていただけることの方が嬉しいので、そういう意味では儲け度外視ですね。MLMもそうでしたけど、心からいいと思ったものを伝えないと絶対人には伝わらないんです。そこが大事かなと。

―ネイルをはじめ、美容の技術、商品が常に更新されていくことに対して何か行っていることはありますか?
同業者の方達との情報の交換、共有は常にしています。あるお客様の施術で、うちが取り扱ってる3~4種類のネイルべースがどれも合わずに悩んでいたとき、他のサロンさんから「これ使ってみて」と教えてもらうなど、そういうネットワークに助けられています。やはりサロン経営されている方達ばかりとあって皆さん美意識も高く、刺激や勉強になることが多いです。セミナーがあれば積極的に参加し、参加後はさらに資格取得を目指すなど常にスキルアップを心掛けています。

―お仕事をするうえで気をつけていることはありますか?
お客様とのカウンセリングは必ず念入りに行うようにしています。例えばお客様は茶色のネイルだと思っていたものも画像を見せてもらうとカーキ色だったり、銀行員なので派手なネイルはダメなんですとおっしゃっても、各銀行さんによってそれぞれ基準が違うので、同じ業種だからと同じ感覚でとらえてはダメなんです。
爪の形や大きさ、肌の色の違いによって見本画像と違う見栄えになるので、説明や対話で都度都度確認しながら施術を進めていきます。

―確かに、仕上がりが思っていたものと違うと気分下がってしまいますし、自分がしたいスタイルと似合うスタイルって違うんですよね。
そうなんです。だからそのお客様に「似合う」ものを提案させてもらってます。そのためにパーソナルカラーなども勉強しています。昔からいろんなコンプレックスがあって、あの子があの服着たらめっちゃかわいいのに、私が着たら何でこうなるの?とか。どうしたら可愛くなるかをずっと追求してきたので、美容でも何でも知らないまま放っておけないというか知識としていれておくのが好きなんです。

―コンプレックスがあったんですね。
昔から極端に苦手な科目はなかったんですけど、特に運動が得意で体育大学への推薦が決まっていたんです。でも高3の秋に家庭の事情で体育大学を諦め、別の大学の英文科へ進学したものの、英語・・・、教師の母と海外の仕事経験もある父は普段から英語で会話できるレベルの人達で到底英語や勉強は両親に敵わない。私が得意だった運動は諦めたし、私が好きな事って、人より長けているものって何?何もないやん・・・っていうコンプレックスから摂食障害を経験しました。そんな経験からか、今でも人の気持ちにすごく敏感なんですよね。

―そんな経験をされたんですね・・・。お仕事の悩みはどういったことがありますか?
常にお客様ひとりひとりの対応には悩んでいます。初めての方でもリピーター様でもお客様は何を求めてるのかとか、帰られた後もあの対応でよかったのかなとか。

あと自宅兼サロンは自由がきく反面、どこからどこまでが仕事か分からなくなることです。仕事を始めた頃はいただけた予約に応えなきゃと休みなしで朝から晩まで仕事をしてしまった結果、家の中がぐちゃぐちゃになりました。これはまずいなと、ちゃんと休みを作らないと、と思いながら13年・・・。何でしょう・・・、一人でしてる分、責任やお金をいただくことの重み、コロナに感染してしまったら・・・という恐怖。いろんな葛藤から店舗を持つことを何度も考えましたが、やっぱり誰かに店を任せる決断ができなくて。「」と思ってきてくださってるお客様との1対1の時間。やっぱりそれがたまらなく「好き」なんですよね。

美容、お喋り、繋がり
「好き」が高じて得た自分の道

ー宮下さんご自身のリフレッシュや癒し、活力は何ですか?
お客さんと喋ること」です!! 私にとっては月に1回友達が会いに来てくれる感覚になるくらい嬉しいんです。予約を見て、あ~今日は〇〇さんと〇〇さん来てくれる♪みたいな。それでたくさん喋る。お客さんとの会話はもう楽しくてしょうがない。それが私の癒しです。こんな性格で自分のこと何でもさらけ出して喋ってる、ただそれだけなのに目の前の人が元気になってくれることがあって、その姿を見たとき、それが私の活力。施術後には「奇跡」「魔法」とかって喜んでくれてSNSで紹介してくれる・・・そんな嬉しいことはないですよね。

―いろんなエピソードを聞かせてもらいましたが、今までで嬉しかったことは?
施術をしたお客様が家に帰ったら、家族から「整形して来た?」と言われたってお話を聞かせてもらったこと、パニック障害を抱えてらっしゃる方に、私のところへは安心して来れると言ってもらえたことです。「私に出会って良かった」と言ってもらえることがやはり嬉しいですね。

―ラヴィクレールで眉やまつ毛、ネイルをやってみたいと思っている方に何かメッセージを。
これしたいって思っているものがあればそれで来てくれるのももちろん大歓迎ですけど、まずは問合せいただけたらいろんな提案をさせてもらえるかなと思います。物事何でも一度試してみないと・・・とは思いますが、ネイルサロンて敷居が高いイメージがあると思うんです。そう思ってる方にはうちのお店はピッタリじゃないかなって思います。不安なことなど何でも伝えてもらいたいです。とにかく一度いらしてください。きっと、気に入ってもらえると思います。

―五條市で暮らしていて感じることは
私自身はここでの暮らしをとても気に入っています。ご近所さんにもお世話になって、この時代にこんなに人との繋がりがある環境で子育てができるのをうれしく思っています。ただ子供が少ないですよね。若者はみんな出て行ってしまうし、活気ある街づくりを願いますが、かといって具体的に何を・・・っていうのがわからないです。子供を産んで育てやすい街になってほしいです。

―これまでの道のりを振り返ってみてどうですか
私が何かして来たというより、私の周りにはサポーターがたくさんいて、お客様も友達も家族も、みんなに支えられて今があるいう感じです。
それは今でもそうで、できないところを全て周りが補ってくれて、実際お客様にも言われます笑
はじめは一人で全部こなして賢いなって思ってたけど、違うよね?笑 って。

周りに恵まれて」その運だけは持っていると思っています。
そして「引き寄せ力」と「巻き込み力」は誰よりも持っています笑

 

―宮下さん、本日はありがとうございました。

LaVieClaire ラヴィクレール

住  所 〒637-0093 奈良県五條市田園4丁目41-8
電話番号 090-6608-9521
施術中はお電話に出られない場合がございます。
あらかじめご了承下さい。
時間によりご予約取れる場合もございます。お電話下さい。
営業時間

月~土 9:00~18:30

定休日 日・祝日
駐車場

 

 


☆スタッフHのすぽっとwrite☆
予定時刻より少し早く着いた駐車場で取材のイメトレ中、「どうぞ」と声をかけていただき、緊張のまま中へ。お忙しい方だと承知していたので、ご挨拶を終えるやいなやすぐに取材を始めました。
5分後。ワハハハハ・・・笑と互いの笑声がサロンに響き、横道に話がそれては話を戻すを繰り返して取材は無事終了。
すっかり暗くなった帰り道、何でしょう・・・この気分の上がり具合。
今日は取材・・・、ネイルなし、マツエクなし、宮下さんとお話させていただいただけなのに。

これが宮下さんの魅力だと思います。

第70回かどや 森脇孝子さん 津積絵美さん

 

 化粧のちからで心豊かな人生を応援します

 

娘さんの代で3代目となるかどやさん 娘さんとお母さまが二人で仲良く楽しくお店をしてます。お店が出来た経緯を教えていただきました。

いつからお店を始められましたか?

65年前位からです。

お母さま)先代の父と母が始めました。元々橋本の隅田に住んでおり、百姓もしていました。ところが父が病気を患い、和歌山県庁の仕事を辞め、牛乳の販売と処理場をしていた親戚の片岡牛乳さんから土地を買い取ってこの場所でお店を始めました。その当時はこの周辺は南都銀行、郵便局、NTTがあり賑やかだったそうです。
先代の父は、京都工
芸繊維大学出身で繊維の勉強をしていた関係で、下着はワコール、服はレナウンがいいと取引を考えた人です。お店の開店の初期は足袋、和装小物を販売してたようです。お店の2階に福助の人形があり今でも大切にしています。
そこから資生堂、カネボウ、マックスファクターの化粧品を始めていきました。

お母さまはいつからお店にいてますか?

主人と結婚してからお嫁に来て40年以上です。

お母さま)主人が学校に勤めてましたので、私がお店を手伝うようになりました。お店はその頃資生堂花椿クラブのチェーン店になっておりまして一から化粧品の勉強をしました。資格を取得するのに、奈良まで何日も通いました。その頃は、エリクシール、リバイタル・ドルックス・クインテスの商品がありました。正社員の方が2人居て、母と私と4人でお店をしてました。一人前になるまでに化粧品の知識と技術がいりますので2年はかかります。

娘さんはいつからお店で働いてるんですか?

大学を出てから20年以上居ます。

お店を手伝いながら資生堂ビューティーアドバイザーの資格、一般社団法人日本エステティック協会のフェイシャルエステシャンの資格を取得してます。娘が、お店を手伝う事に先代の社長はすごく喜んでました。

お客様はどのような年齢層が多いですか?

年齢層は高齢の方が多いです。

お母さま)一度お店に来られた方は長い間来てくれます。一人暮らしのお年寄りが多いので、化粧品を購入に来られて、世間話をされて憩いの場になっております。五條市から引っ越しされた方や、その方の娘さんも来てくれます。

お薦めの商品はありますか?

お母さま・娘さん)取り扱いの化粧品は資生堂、カネボウですが当店ではカウンセリングをして対面販売する専門店の化粧品店です。お客様の一人一人のお肌の悩みをよくお伺いしてお客様の気持ちに寄り添う事です。その悩みを解決するお手入れ方法や、綺麗になる為の商品や使い方を丁寧に紹介してます。店頭機器を使って肌診断も実施してます。毎月実施するセミナーに必ず出席して常に新しい知識と技術を取得してます。
化粧品の他にも洋服、小物を販売しております。娘が大阪に仕入に行ってます。みなさん高いと思うイメージがあるそうですが靴下、鞄、エプロン等お手頃価格商品も置いてます。

エステもしてるんですね?

娘さん)基本的にお勧めしてるのが、お手軽価格でマッサージとパックがついて¥2,200。月2回位来ていただけたらと思います。

エステがメインではなく、お手入れをしながら、化粧品の正しい使い方や、今使っている化粧品の有効的な使い方を伝えていく事です。エステをすると、肌がツルツルになったり、もっちりしたり化粧のりがいいです。エステをされたお客様が、お家に帰りますと娘さんに「今日は肌が違うね」と言われた話を聞くと嬉しくなります。同窓会やライブなどのイベントの前にエステに来られるお客様も居ます。90歳の方が、毎週エステに来られてました。すごく綺麗でした。先代の母も92歳まで毎日お店に来て、マッサージしてましたよ。綺麗でした。

肌にとって大事な事は何ですか?

化粧した日は必ずクレンジングして化粧水、乳液を塗りましょう。余裕がある時は、美容液も塗りましょう。お化粧をクレンジングで落とさないなら、化粧はしないほうがいいとメーカーさんが言ってましたよ。紫外線は年中降り注いでいますので、日焼け止めを必ず忘れないように塗って下さい。毎日続けましょう。

配達もしてるんですね?

お母さま)配達に行くと話相手になって長居する事もよくあります。花の話や料理の話をする事が多いです。お客様が配達に来るのを待ってくれてるのが嬉しいです。あまり長い間お客様から連絡がないと心配になりますが、そんな時に配達の電話をくれますので以心伝心ですね。お客様も親切で私が椿の花が好きな話をしましたら椿の挿木を持って来てくれました。お客様に椿の挿木をいただいて、3回失敗して4回目で成功しました。

かどやのコンセプト 化粧の力

娘さん)化粧をするといつまでも元気でいられる。

当店では資生堂化粧療法を取り入れてすべての女性に元気でいつまでも綺麗で居てほしいと願っております。化粧をすると認知予防になり、前向きな気持ちになって、脳の活性化につながっています。眉を書いたりするのは、丁度いい筋肉を使っています。認知予防にもなると、化粧することは注目されてます。誰でも気軽に来れて地域の憩いの場にしたいです。

娘さんの代で3代目になりますがこれからどういう店にしたいですか

娘さん)若い方が来てくれるお店にしたいです。
年齢問わず新しいお客様とお会いしたいです。

五條市内で長年商売をされてまして、五條市をどう思われますか?

お母さま)緑豊かで花を育てながら四季を感じられる安心な街です。人情味があり、人との繋がりが義理堅くて温かいです。食べ物も美味しいですし、安心して暮らせます。ずっと五條市で居たいです。

娘さん)結婚してから五條市から出ましたが、やはり五條市の方が住み慣れてますし居心地がいいです。近所の方達もいい人ばかりです。

本日はありがとうございました。

おしゃれの店かどや
住所 奈良県五條市本町1丁目8-12
TEL 0747-22-2891
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 日曜日
駐車場

スタッフの感想

初めてのインタビューで緊張しました。お母さま娘さんは気さくな方々でいつも笑顔で迎えてくれますので、お店の中はほっとする空間です。美容に関する話はもちろん、世間話で長居してしまう程居心地のいいお店です。
私自身美容に興味がありまして、訪問する度にお店で新商品を見かけますと気になりまして商品について話を聞く事が度々あります。
化粧品を見てますと、気分が良くなりますね。
化粧をする事が、とても大切な事だと教えていただきました。
これからも美意識を持って年齢を重ねていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BLESSHANDMADE(ブレスハンドメイド) デニムリメイク・雑貨  三谷敏行さん・恵さんご夫妻

大切な想い出の品で蘇らせる世界でたったひとつのデニムリメイク

 

田園で主にデニムリメイクの作品を作っていらっしゃる三谷ご夫妻。
前職から異業種に飛び込むことになったきっかけや、デニムとの出会い、デニムにかける情熱などお話してくださいました。

 

異業種へのチャレンジ

●とてもかわいいお店ですがこのお店を始めようと思ったのは?

(三谷敏行さん 以下敏行さん)
もともと「南和タクシー」ってタクシー屋をやってたんです。
祖父の代からずっとやってきていて・・・。それが10数年前に父が亡くなって。
それから引き継いでやっていたんです。

何年かはやってたんですけど。
やっぱり時代の流れで、タクシーの需要が右肩下がりであるということと、雇っていた従業員さんが高齢化してきたこともあって・・。経営についてどうしよか考え、先行きが見えないなと判断して、思い切ってタクシーやめようと決心しました。

特に何かしようと思ってやめたわけじゃなくて、このまま続けるのは無理だと思って・・。何度も考えて、考えて、考えて、考えて・・・。
それでタクシーを廃業したんです。

その頃うちの嫁さんが、趣味でハンドメイドをやっていて、カバン作ったりして、依託販売したりしてましたので、自分でもできないかなと。今やれることってこんなことかな・・というところからスタートしたんです。

初めて出店したのが、五條市の天ちゅう組の記念イベントに、商工会から声かけてもらって出店したのが初めてなんです。

でもそのころの商品はほんまにひどくて (笑)
こんなんでええんかな?って・・・(笑)

最初木工もやってたんで、古木で棚を作ったり、嫁さんは市販の布で子供用のカバン作ったり。

●フリーマーケットみたいな感じですか?

敏行さん)そうそう。今でこそ、ディスプレイも決めてやってるけど、ほんま適当に並べて今じゃ考えられないやり方がスタートでしたね。

●そうなんですね。でもタクシー業界からまったくの異業種じゃないですか。不安はなかったですか?

敏行さん)いや、不安はめちゃめちゃありました。
全く知識のないことに踏み込むんで、やっていけるかどうかということより、とりあえずやれるとこまでやろうっていうことしかなくって・・・。

それは奥様とお互いがそういう気持ちだったんですか?

敏行さん)と思います。言いませんけど・・。
ただいつも危機感だけは持っていて。人と同じ物、同じ作り方ではお客さん逃げていかはるから・・・。それは始めた当初からですけど。

●一旦南和タクシーをたたもうと決めたときはまだ何をするか決まってなかったんですよね?

敏行さん)全く。

ただ、やめることしか考えてなかったですね、「続けていくしんどさより、一旦切るほうが絶対いいな」って。だからその先のことは何も・・・。

●南和タクシーをやっておられたときはどこでやっておられたんですか

敏行さん)元々須恵でやってたんですけど、引っ越して田園へ来て15年くらい営業してました。

●やめようってなったのは何年前くらいですか?

敏行さん)6年前かな・・。

そんな最近なんですね。

(三谷 恵さん 以下恵さん)未だにここへタクシーに乗りに来る人もいますね。

●最初商工会に出店されたのが初めてとおっしっゃてましたけど、お店が軌道に乗ってきたのはいつ頃ですか?

敏行さん)高田のハンドメイドのショップ依託で・・・商品の値付けはそこからかな。依託ショップの方がすでに出店の経験のある方で、いろんなイベントを教えてくれて。最初は何もわからずイベントがあったら出る、あったら出るを続けてました。
その代わり当たり外れもひどくて。

●そんなに違います?

敏行さん)全然違います。だから出店して(売り上げが)ゼロっていう時もあったしね・・・。

●同じ商品を売ってても?

敏行さん)そうですね。
ほんまにひどい言葉あびせられたこともあるし・・。
「遊びでやってんの?」とか「ええ趣味やな」とか。

こういうハンドメイドの世界を知らない人はまだ多くて・・・。あくまでも趣味的な感じで見る人が多いです。

恵さん)わたしたちの意識は「マルシェ」なんですけど、いまだに「フリーマーケット」っていう人が多いですからね。

●「マルシェ」って”市場”ですもんね。

恵さん)そうです。
だから不用品を売る”フリーマーケット”にはうちは絶対出品しないんです。

●今「マルシェ」のお話がでましたが「blesshandmade」さんはマルシェを中心に
販売されているということですよね?
ここのお店にも来たら販売はしてくれるんですよね?

敏行さん)販売しています。

●そうなんですか。

恵さん)もともと、店はあったんですが、看板も立ててなかったし、外から見てもお店とわからない感じだったんです。出店がメインで、月平均10日くらい出店していたので。制作に追われていたから、お店の内装には手をかけてなかったんです。

●じゃあここは工房だったいうことですか?

敏行さん)そうです。
出店するごとにお客さんが「お店あるの?」って聞いてくれたんですが、あくまでも「家店で工房みたいな感じですよ」って言ってました。

出店がメインだったのがコロナで止まっちゃったんで。「さぁどうしよ」ってなって・・・。時間はあるし、じゃあ今までほったらかしにしていた看板も出して、お店としてオープンにしようと・・・。

●そうなんですね。こちら以外でインターネットでの販売もされていますよね。コロナもいろんなところに影響が出てますが、起こった以上、それに対応しないと仕方ないですしね・・・。

敏行さん)そう。出店予定のイベントが、全部中止になってしまって。

●そらどうしようってなりますね・・。

敏行さん)出店がなくなって売り上げは・・・。出店できない イコール ゼロなんで。ネット販売も以前からやっているんですけど、コロナ以降力を入れましたけど、言うほど伸びませんね・・・。

 

●ハンドメイドって趣味でやってる方が多いじゃないですか?そことの差別化はどうされてるのかなと・・・?

敏行さん)まず、(デニム)ジーンズリメイクに特化している事と物量、ディスプレイですね。

●でも、ほんとにオシャレですもんね。
全く流通や販売関係に携わっていらっしゃらなかったのに。

恵さん)もちろん主人はミシン経験ゼロでした。わたしは小さい時から服作ったりするのが好きだったからミシンは踏めるけど。主人はミシンの基本も知らないし・・。全くゼロから1年半くらいかかってるかな・・・。

●じゃあもともと器用で・・・。興味なかったり好きじゃなかったりしたら無理ですよね?

敏行さん)プラモデルが小さい時から好きで。大人になってガンプラ(ガンダムのプラモデル)とか、作ったりするのが好きで。
昔、大阪の家具屋さんに勤めてて、手先だけは器用やったんで・・。

●生みの苦しさとよく言いますが・・・。

恵さん)はい。
人が作っていない商品を作っていかないと。だからカバンでも、ちょっと変わったの作るし。なんでジーンズでこれを作るの?っていうのを作ったり。
日傘やったりサボテンやったり・・。

●サボテンすごいなと思って!
このアイデアはどこから・・?

敏行さん)サボテンは別の生地で作ってる人もいてるんですが。
それやったらこれデニムでできへんかな?って思って、何度も試行錯誤を繰り返してやっていたらこの作り方を見つけて。

●めっちゃ可愛いですもん。だって。

敏行さん)サボテンを他でも作ってる方はいてはるんですけど、自画自賛ですけど一番かわいいと思ってるんです。これも何回もモデルチェンジして・・。イベントとか持って行っても「ジーンズでできてるやん」って驚かれたりします。

●こういう商品ってなかなかインスピレーション的なのがないとできないと思うんすが・・。

敏行さん)アイデアが降臨します(笑)

●どんな時にですか?

敏行さん)これや!って!なんか「ふっ」とした瞬間に。寝てて起きたときにも「あれ作れるわ!」っていうのがあるんです。
調子いい時とか(笑)

じゃあそのアイデア浮かんだのは次の日に速攻?

敏行さん)その日に速攻作ります。(笑)

それって順番としたら作図から作るんですか?

敏行さん)図面はないです!(笑)

恵さん)この人はアイデア先です!

敏行さん)アイデアが降りてからだいたい大きさはこれくらいかなとか感覚で・・。だから僕は図面ないんです。

恵さん)後々わたしが製図するんですけどね・・・。
型紙を作って・・。定番商品にできるとなったらきっちり作りますね。

敏行さん)だから、作り方が全然違います。この人はきっちり図りますけど、僕は作りながらここちょっと大きいなって・・。

 

 

ターニングポイント~運命の出会い

敏行さん)やっていく中でポイントになる人って、要所要所に出てきて。ある人に会うことによって次こっち、また次、また違う人に会ってまたこっち・・って。有名なイベンターさんに出会ったり・・・。

●イベンターさんっていてるんですか。

恵さん)いてるんですよ。主催者さんなんですけど。そんなイベント界の有名人に偶然会うんですよ。それで話して「じゃあ1回おいでよ」っていうとこからイベントに引っ張ってもらったり。それでそこに出ている人たちに会って、じゃあ○○さんを紹介してあげるわって言ってもらえたり。

やってるうちに、どんどんポイントになる人に出会うことで、今まで残れているのかな。

●外のつながりじゃないですけど、それってタイミングとか・・。

敏行さん)ほんとそうです。
友達とか同級生が材料を融通してくれたりとか。その時その時にポイントになる人が現れてきてくれました。

●でも運って決まっていて、そういう引きつけの運ってあると思うですけど、お二人のどちらが運を引き寄せてると思いますか?

恵さん)運強いのはこの人じゃないかな?
敏行さん)というか僕は好きなんです、そういうの。神さんに手を合わしたりとか・・。普段から悪いことが起こっても、これは次のステップのための悪いことやからとか、誰かが自分たちから離れていったら、「あぁこの人は自分たちからは卒業していってもいい人やったんや」とか。
それで次の人が現れたら「あっ、これは多分、次はその人の波に乗っかれっていう」意味合いなんやなって。

●その思考は昔から?

敏行さん)わかりません(笑)
この仕事やりだしてからかもしれませんね・・。

タクシーやってるうちって、毎日同じ事を繰り返してやってきてただけで、何か新しいことをしようとしてもできないんですよ。タクシーって。陸運局の管轄があるから。

でもこの仕事やったら、今日これしようと思ったらできるし、明日からこれしようと思ったらできる。違う場所に行ってもできる。
だから自由度はめゃくちゃあるんで・・。

●でもスゴイと思います。みんな基本、現状維持を望むじゃないですか。そこから抜け出したり一歩踏み出すのってものすごい勇気いると思いますが・・。
そうでもなかったですか?

敏行さん)いや、やっぱり怖いですよ。やめる時が一番しんどかったですしね。ほんま「どうしよ」ばっかり思ってました。

恵さん)この場所からすべてのタクシーがなくなった時は、しばらく時間止まってる感じしましたね。

●そこから全く違うことにチャレンジするってところが・・・。

敏行さん)だからずっとヘコんでも、もう一回やってみようってなて。”あぁできた!” ”へこむ”・・。の繰り返しで、ほんまアップダウンしながらちょっとずつ上がっていって・・。

●でも登っていってるんですね

敏行さん)イベントにしても出店審査があるんです。応募して審査あって合格して出れるっていう。そういうとこにも、ここまでできるようになったっていう自信が結構明確にあるんです。

たまたまツイてたっていう事もあるし、やっぱり嫁さんが居てたのが大きいですね。この仕事を多分他人とやったらもめてるやろうし、方向性も違うやろうなと思います。
その辺がラクでやりやすかった部分もあるかもわかりません。

●逆に奥さんやから家族やからやりにくかったっていうのは・・。

敏行さん)家族なので言いすぎるところ。これ以上言ったら多分ヤバいなっていうところまで言ってしまうから。

●でもそれはお互いがわかってっていうところですもんね。

恵さん)方向性が違う時もありますよ。カバンの趣味でも、男目線と女目線が違うから。でも今は男の人でも持ってもらえる小物の路線に向かってるので、かわいいのではなくてかっこいい方を目指しているんで、旦那の目線を優先してます。

●インテリアも”男前インテリア”流行ってますもんね

作った作品がちょっと違うな ってなった時の折り合いはどうするんですか?

敏行さん)黙っとく(笑)

恵さん)わたしが作った作品のタグの位置が気に入らんかったら、勝手に外してます(笑)

敏行さん)イベント持っていって売れたもん勝ちです(笑)先に売れたら「なっ!売れたやろ!」って、お互いがやってます(笑)

●仲がいいですね (笑)
でもわかりやすいですよね。やったことに対しての結果がすぐ出るじゃないですか。何年後とかじゃなくて。

敏行さん)僕も接客できるようになったのってここ1年くらいなんです。

そうなんですか?それまでどうしてたんですか?

恵さん)わたしが接客してたんです。
敏行さん)僕は隠れてましたね。棚の後ろに隠れてる・・・。(笑)

でも職人さんのポジションやと思えば・・。

敏行さん)聞かれたことに対しては答えるけど、自ら接客することはなかった・・。お客さん来ても隙間から見てる感じでしたね。。

恵さん)でも今では何でも作れるようになったから、質問されても答えれるようになって接客がスゴイ上手になってきましたね。

要は自信ですよね。

敏行さん)でも、今でも接客は苦手です・・。

●よかった!(笑)
1年前に取材お願いしに来ていたら断られてましたね(笑)

敏行さん)多分、いらん言うてますね。

●これもタイミングですよね!

敏行さん)そうですね。

 

世界でたったひとつのオリジナル作品

商品について聞かせてください。製作日数はどれくらいですか?

恵さん)材料さえあればすぐ作れますけど、オーダーでジーンズを預かったりして作るのはやっぱり2週間以上はかかりますね。長い人やったら、半年くらい待ってもらう人もいますね。

●そこでスゴイ値打ちが出てきますよね。

恵さん)ジーンズをほどくときも、全部分解した所もお見せして、そこからどういう形にするか何個か提案して。この場所使ってここでこの形にしてって、ちょっとずつちょっとずつ進めていくので・・。

今やってる携帯カバーのオーダー品も、もうすぐ仕上がる一歩前なんですけど、色目とか裏地とかボタンの位置とか、全部一個一個聞いていくので、その人とコンタクト取って、一日一回くらい連絡して、「ここはどうですか?」ってお返事頂いて進めていきますね。

●完全オリジナル作品やから、お互いが妥協できないですしね。

恵さん)そういえば最近驚くオーダーがポンポンと入ってきたんです。

去年の秋くらいにあったイベントで、年配の男性が来られて。

「嫁さんに買って帰りたいねん」って言って。「プレゼントにするわ」って買って帰った人の奥さんから、先月くらいに連絡あって。「持ち込みのジーンズでもできますか?」って。

「私、BLESSHANDMADEさんで主人にカバン買ってもらって、今も大事に使ってるんですけど」って言ってくださって。
「はい。いけますよ」って。言ったら、「実は主人が数か月前に亡くなったんで、亡くなった主人のジーンズで作ってほしいんです。ずっとそばに置いておきたいんで」って。

それが超一流のジーンズでもなく、亡くなる直前に履いていたジーンスでってユニクロのジーンズを持って来られて、今お預かりしています。

「どんな形でもいいです。でも普段使いできる、毎日持てるカバンが欲しいんです」っておっしゃって。

それと、もう少し前に東北の方から連絡が突然あって。
「インスタ見たんですけどジーンズ持ち込みオーダーできますか?」って。サイズこれくらいのジーンズでって、それだったらお子さんのなのでサイズ小さめですよって、話していったら、実は震災で子供3人亡くされて、唯一キレイに残っていたジーンズがこれでって・・それで作ってほしいって。

ここ最近インスタのフォロワーさんも増えてきて、そういう需要があったり・・・故人が履いていたジーンズなんで、うれしいですよね。手元に残ると。

●そういう意味で、ただ物を売るだけじゃなくて、思い出の品をリメイクするのでスゴイ使命感というか・・。

恵さん)すごいプレッシャーです。預かるとなるとほどく作業も、めちゃめちゃ緊張します。

●そうですよね。替えが効かないですからね。それにしてもどちらもステキなエピソードですね。

恵さん)でもビックリしましたね。亡くなった方の遺品を作り変えてほしいっていうのが続いてて。プレッシャーですけどね。

●そうですよね。

恵さん)でも有難いです。

●なかなかそういうお仕事に携わる方っていらっしゃらないですもんね。

恵さん)そうですね。ここにきて、さらにそう思いますね。

 

 

お客様との出会い

●よくマルシェに行かれますがどんな方が印象に残っていますか?

敏行さん)作家さんが多いですね。

恵さん)色んな作家さんが居てはるんやけど・・志高い作家さんにやっぱり惹かれますね。

敏行さん)全く考え方の違う人。生き方の違う人・・。自分たちみたいに家業やめて出てきてる人も多いし、服も見るからに作家さんやなって。自分の世界をもってはる人・・・仙人みたいな格好して椅子作ってる人もいてるし。

異業種の作家さんは考え方が目からうろこなことが多くて。出店の仕方も作り方も。

●でも異業種の方から自分のところに取り入れるのはなかなか難しそうじゃないですか?

敏行さん)あれをうちでやったらどうなるやろって。考えますね。

●そういったところで新しいいとこにチャレンジしていく、っていう精神がすごいなと思います。

敏行さん)それをしないと残れないっていうのがあって。僕ら始めたの40代ですけど、僕らが20代の人の感覚で作れっていっても作れないんです。年齢のギャップがあるから何かから常に刺激を受けていないと取り残されるっていうか・・・。

お客さんの年齢をある程度絞っておかないと、僕らが若い人の感覚でやっても多分うちらでは売れないんです。やっぱり僕らが相手する年齢の人らに合うものを常に考えとかないと。そこ外れたらやっぱり残っていけないんですよね。

●リサーチとかマーケティングって大事って言いますもんね。

敏行さん)難しいことは考えてないけど、自分らのターゲットは「これくらいの年齢の人」というのは決めてずっとやってるんで、必然的に、そういう風になっていってるっていうことですよね。だからもっと年をとればまた違うものも作っていくとは思いますが・・

●なんかあります?作りたいのも

敏行さん)今ですか?

●家とか作ってほしいですけど。デニムの。

敏行さん)
するなら新しい店は自分の手で作りたいです。ここに小屋建てて。

●ぜひ壁とかデニムでやってほしいです

恵さん)木工商品を作るなら、デニムが加わった木工しかうちではできないんです。お客さんになんでもデニムって求められるんで。木工作っている人って、技術高い人がいっぱいいてるから。でもその人らと戦おうと思ったら必然的にデニムとひっつけて、ってなってくるんです。

このカレンダーも、本当は木だけで作ればいいんですけど、そこにデニムを貼ってって工夫しています。それでうちの色を出そうと。他の人がマネできないうちだけの商品ですね。

今後もデニムに特化した、デニムから外れないような商品作りにこだわっていきたいです。

 

デニムの魅力

デニムの魅力とはどんなところでしょうか?

敏行さん)色落ちしてその人の使い方で変わってくるから、それをうちのバッグユーザーさんが「何年も使ってる」、って見せてもらうのがめっちゃ嬉しいんです。キレイに色落ちしてきてるしその人の使いかたでハードに使ってたら色落ち激しいし。キレイに使ってくれてるのを見るとうれしいです。

恵さん)ボロボロの穴が開いたのを持ってこられても、普通の布だったらできないですけど、その味を残したまま修繕できるので、またさらに何年も使える。

●確かに。だってジーンズくらいですもんね。穴が開いててもOKなのって。

恵さん)そうですね。だから穴が開いてた箇所をうまく使ってデザインできますし。

●なんやったら穴が開いてる方が値打ちあったり

恵さん)そうですね。ダメージを求めてる人もいますね。ジーンズのリメイクって捨てるところがないんです。カバン作ったら全部使うわけじゃないので生地が余ってくるんですけど。余ったらブックカバー作ろうとか、全部使えるんです。

これってジーパンを仕入れるんですか?

恵さん)デニムの反物で仕入れるのもありますけど、口とか肌に触れない商品はジーンズのリメイクです。1本のジーンズをバラバラにして使える部分を使います。キレイなジーンズはあまり好まれないんで・・。破れていたりダメージがあるほうが好まれます。

●ジーパンって何本持ってるんですか?

恵さん)常時100本はありますね。

●ジーパンを買い付けて、それを裁断して・・?

恵さん)だから手間はスゴイかかります。買ってきても1回全部洗いにかけてパリパリに乾かして。

●今までに苦労したことは?

敏行さん)とにかく量を作らないといけないので休む間がないですね。ほんとに朝から晩まで作っているので。

恵さん)足が腫れます!ミシン踏みすぎて!関節も痛くなるし、夜に2階にあがろうと思ったら足パンパンになっていてきしむ感じもしますし。

イベントの大小もありますけど、商品が足らなかったら朝からずっと作ってるし・・主婦の趣味ではないので。

 

 

五條でお店を構えて・五條について

敏行さん)思えばもうちょっと早くお店にしてたら、もうちょっと早く認知されたんじゃないかなって思います。看板出してお客さんが入って来てくれるようになったんで。出店先でお店があることを言うと、信用してもらえるところもあるんですよ。

そこが強みになったのは確かですね。

●南和タクシーやってるときは、このお商売はできなかった・・?

恵さん)できないですね。タクシーは朝7時くらいから、夜の12時くらいまでやってるんで、とてもじゃないけどできなかったですね

●最初、須恵で・・?
敏行さん)駅前ですね。

●どうですか?五條について

敏行さん)人口が少なすぎますね。何するにも。僕らイベント出て思うのは、お客さんがいっぱい来てるときは当然、売上が高いんですよ。少なかったらやっぱり下がるんですよ。だから人口少ないところで、売り上げ伸ばそうと思うと難しいですよね。

去年おととしとシダアリーナでイベント開催したんですけど、思った以上に集客がなくて、思ったようにはいかなくて。

なんかハンドメイドっていうのが周知されてないのと、人口が少ないから当然ハンドメイドをやってる人も少ないし。イベントも少ないし・・。

うちはイベントがメインなので、イベントをもっとやってほしいなって思いますが五條では少しやりにくいのかな。

 

 

今後について・野望

敏行さん)やっぱり出店するよりも、お店をちゃんと構えて毎日ちゃんとお客さんが来てくれるようになりたいです。有名になって・・・。

恵さん)もっと有名になってジーンズリメイクやってゆったらここや(BLESSHANDMADE)ってゆってもらえる店を作らないと・・。

結構、インスタとかには上げてもらえるようになって、ヒット率も高くなってきてるんです。「五條 ハンドメイド」 で検索したらうちがヒットする・・・。できたらそうなりたいですよね。

●今、個人の発信力ってすごいじゃないですか

そうですね。たくさんのフォロワーさんがいればお客さんからのオーダーだけで食べていけるって。

●新しいことや新しい世界に飛び込むのがすごいなと思います。

だけど怖い40(歳)超えてからのチャレンジっていうのは。

●それでもSNSとかされていますよね

敏行さん)やっぱりSNSをうまく使ってフォロワーさんに認知してもらうことの大切さがここにきてすごくわかります。

インターネット通してでもびっくりするところから注文入るんですよ。沖縄とか東京とか。東京なんていっぱいあるやろうに、なんで・・・?って思います。

●マルシェだと実際お客さんの顔が見れますが、ネットだとなかなかわからない部分もあると思いますが

恵さん)今ってインスタのDMで注文きたりするのが多いんです。それで買ったものをタグ付けして上げてくれたりするので、買っていただいた後にものすごく深くつながったりするんですよ。

だからインターネットって、あって有難い。
この場所(五條)とマルシェだけとなると、発信力がないので・・。

●数が違いますもんね

敏行さん)圧倒的に違いますね。

●時代はYouTubeですが、じゃあ次はユーチューバーですね!

 

 

『BLESSHANDMADE』~ブレスハンドメイド

最後にお店のお名前の由来は?

恵さん)わたしの名前なんですよ。
わたしの名前が「恵」っていうんですけど。

「恵」って英語で意味を検索したら「God bless 」
「幸運を祈ります」っていう意味があるんです・・。

でも尊すぎて・・。

屋号変えようかっていう話も出たけど結局これでいってますね。

すごくステキな名前だと思います!

 

三谷ご夫妻、本日はありがとうございました。

 

 

『BLESSHANDMADE』~ブレスハンドメイド

 

所在地  〒637-0093
奈良県五條市田園1-1-2
TEL   080-5711-5991
営業時間  9:00~18:00(冬期11月~2月 17:00)
定休日  月曜日 ※土・日イベント出店時は休み
駐車場 あり

 

 

 

 

☆森子のつぶやき☆
お店のお名前の「bless handmade」にも使われている『bless』
“God bless you.” は「あなたに神の祝福(恵み)がありますように」という意味。
たくさんの想い出が詰まったデニムを蘇らせ、世界でたったひとつの商品へとカスタムをする。
守護神ではないけれど、きっとそれを身に着けることで、多くの幸せが降り注ぐ・・。
そんな商品を作りだせる・・素敵なお仕事に携わられているんだなと、お二人の関係性も含め少しうらやましくなりました。
たくさんの幸せが降り注ぐよう、これからも仲良く作品を作り出してほしいなと思いました。

第33回 カットクラブ マニッシュ   オーナー 椋本浩司さん 

「今が一番好きやし、仕事してて楽しい。」そう自信を持って言える『天職』との出会い。

 

第33回 カットクラブ マニッシュ オーナー 椋本浩司さん

「趣味は仕事」と語ってくださった『カットクラブ マニッシュ』オーナーの椋本浩司さんにお話しをお伺いしました。

 

 

ーお店の成り立ち(経緯)を教えてください

ここそのものは昭和7年創業の、今現状では五條市で一番古い理容美容店です。
僕らがちょっと前まで・・仕事習ってUターンしてきた時は、まだ歴史上、古いお店は何軒かあったけど、みな廃業されたんで・・。
だから今、現存するなかで五條で1番古いお店です。

その頃からこのお名前だったんですよね?

その頃は、椋本理美容室やね。
ちょっとややこしいんやけど、今から7年前かな・・7年前の平成22年5月に現名称に変えてリニューアルオープンして・・

ここを建替えて?

うん。完全建替えて。

場所は元々ここで?

そうここで。
それで平成9年から15年間、田園でも「カットクラブ マニッシュ」をやってたんで、(建替えてから)2年程は2件やってたんです。

今現在、田園で『Hair Studio COLaFUL』が営業されていますが、姉妹店ですか?

カラフルさんはマニッシュの後を継いでやってくれてんねん。
だから姉妹店というよりは「カットクラブ マニッシュ」が田園にあって。(その頃)こっちは椋本理美容室やって。
「カットクラブ マニッシュ」が田園で平成9年にオープンして、平成24年くらいまでやったんかな。こっちを平成22年に建替えたやろ?
だから・・・両親はこちらで、私は田園で・・って。
平成22年にもうこっちを総合店(本店)にして、向うを支店にして・・。2年程そういう形でやってたんやけども。
今はカラフルさんを、まあ元の店長なんやけど、やってくれてるんで完全に手放して・・・・・。

独立しはったんですね?

そうそうそうそう。

 

ーそうなんですね。
それではその『マニッシュ』の店名の由来を教えてください

由来は僕が20代の頃、東京に居てて、その時仲良かった先輩が「マニッシュ」って原宿にあった店に変わって・・ほんで『その名前ええな!おれも帰ったらその名前付けるわ!』ってゆっていただいてきてん(笑)
だからそんな深い意味はないねん(笑)

 

ーお店の特徴(コンセプト)に 子どから年配の方まで とありますが・・

まあオーナーは毒舌ですけど・・(笑)
それでも・・ねえ・・それがいいってゆって、それが癖になってきはる人もいはるでしょ?(笑)

得意分野はねえ・・くせ毛の方のカット!
だから他のお店が投げ出した様な、どこ行っても上手いこといかへんねん、っていうお客さんが正直でうちで留まってくれます。

それはカット技術でくせを出にくくするんですか?

カット技術で。

うちの母親もくせ毛なのでよくゆってます!切る人によってハネ方が全然違うって!でもそれは熟練っていうか、ずっとやってこられた経験ですか?

そうそうそうそう。

でも人によってくせの出方が違うから難しいですよね?

うーん・・上手くよういわんのやけど・・だからそうやって困ったお客さんはお話してくれるんやね。「私、今までどこ行ってもだめやったのが上手いこといくようになってん」ってゆうてくれるんで。
そういうお客さんは正直『コア』なお客さん。

そうですね。結局みんな、いくらサービスが良くても技術が無いと行かなくなりますもんね

まあでも、ヘアカットっていうのはものすごい難しくてさ・・。
良かれと思ってやっても・・なあ。・・うまいこといかへんだり・・。
よくあるのが「揃えてってゆっただけやのになんでこんな短かなるの?」って。

イメージの共有が難しいですよね

そうそうそう。それがガチっと合えば・・・。
実際 五條で30年やってるんで、もう30年近く続けてファンでおってくれてる人もおるし。途中離れたり・・こんな田舎やから・・。
カットって、けっこうお付き合いできるやん。友達が美容師になっちゃったとか・・だからお付き合いで途中抜けるんやけど、また戻ってきてくれたりとか、っていうお客さんが多いかな。
そこは信頼があるから戻って来てくれはる・・お任せさせてくれはるお客さんが多いかな。

そう言える信頼関係はすてきですね。
では実際どんなお客様が多いですか?

全体としては、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで来てくれる、総合ヘアサロンやね。どこかにターゲットを絞って、っていうわけじゃなく。でも正直オバちゃんが多いかな。(笑)それに、80歳くらいのおばあちゃんから、ものすごく言われるんですよ。「マスターに!」って、「他の人に触らせへん!」って(笑)

 

ーそんなおばあちゃんにもご指名を受ける椋本さんが、美容師を目指すきっかけとなったのは?

跡、とらなあかんという使命で・・別に好きじゃなかったんです。
20代・・19(歳)でこの仕事入ってんけど・・25(歳)くらいまではあんまり好きじゃなかった。で、最初親父にいわれて床屋さんに修行にいってんけど・・めっちゃ「ダッサーっ」て「いらんわー」ってなって。(笑)
それで、僕の友達の先輩のツテで、親父からいわれた修行が終わって家帰る時に、「帰りたない」って「美容室行かせてくれ」ってゆって、それで東京行って・・・。

そこでいろんな事がありました?

刺激もあったよね。
でも現場でやってることは一緒やなあと思ったけど。
ただプライベートでやってることは全然違ったけど(笑)

 

ーそうなんですね(笑)でもそれでいて、あまり好きじゃなった美容師のお仕事を続けて来られたのは、何か心境の変化があったからでしょうか?

やっぱり奥が深いんで。さっきのくせ毛の話でも、ヘアーカラーの話でも、究極の答えが分かったと思ったらもう次の問題できてくるんで。こうやってこの仕事始めて35年やってても常に新しいから・・・。
だから・・ちょっと言い方を変えると、最初は嫌いやったけど・・今が一番好きやね。この仕事。

へぇ・・それはすごいです!

頂点が過ぎたんじゃなく・・・。でも技術とか目とかはついてこうへんねん。でも、仕事の奥行とかを知ってくるんで、今が一番好きやし、仕事してて楽しい。

なかなかモチベーションって保てないし下がっていく一方なのに、それがずっと上がっていくってすごいです!!

だから最初だいぶ低かってんやろうね(笑)
もっと早よ気づけよって!30(歳)、40(歳)でピークなれよって!(笑)

いやぁ!でもそれはすごいです!年齢を重ねてその仕事が好き、って言える仕事に就けてる人って居てないと思うんですよ・・。
だからすごくうらやましいです!

 

ーところでこの写真は・・?

これは全国大会の審査員・・。10年前にいただいた役職なんやけど。
奈良県の代表で「全理連中央講師」っていう役職をいただいてて・・奈良県で一人やねんけど。

ちゅうおう講師・・?それはどんな役職ですか?

理容組合の方なんやけど、まぁゆったら、全国のエキスパートを東京へ集めてシンクタンク(特定分野の政策立案や経営戦略)じゃないけど技術的なシンクタンクを作って、東京で勉強してもらって、そしてまた地方にいろいろ教えてあげる・・。
だから2・3か月に1回東京行ってるんねんけど、そこでまた地方の連中と、東京の連中と交えて話をしてると、面白いんですよ!話がつきない!(笑)
それで、2010年、2012年全国大会の審査員をさせてもらって・・。

これを審査するってすごい難しいですよね?非日常っていうか・・。
これはテーマに沿ってですか?

大きなテーマはあります。

そうなんですね。でもこれって感性じゃないですか?その人の。だからそれを人が審査するってすごい難しそうです。当然好き嫌いも出てきそうですし・・

感性プラステクニック点やね。

こんな特異な髪形をしててもすぐにわかるんですか?

うーんとねぇ・・。
やっぱりこういう束感がねぇ・・テクニックを持ってる人が創ったら(わかるねぇ)なんちゃっての人と上手い人(の作品)が横に並ぶと全然違うんですよ。

 

ーそれでは美容師をしていて印象に残るお客様やエピソードがあれば

そうやね・・怒られ続けて何十年(笑)・・今でも、あぁ上手いこといかへんだな・・・っていうのはあるよね。
・・こういうこと、ほんまはいわへんのかもしれんけど・・そういうとこ・・クッと胸にトゲがささったよな・・・そういう時は・・1日ブルー・・です。

でも答えがないじゃないですか。これが正解って・・だから余計に難しいのかなと・・

今ちょうど、同世代の子供らが結婚する年齢になってきてるんで、その結婚した娘さんが、旦那さんもここでカットしいってゆって連れて来くれるとか。そういう親・子・孫の代で繋がってお客さんでいてくれてる、っていうのはすごいうれしいね。
30(歳)前後の時に、もっとファッション的に追及してた時とはまた違って。うちの子ら(従業員)にもよく言うねん。
髪っ切ってくれたり髪染めてくれたりするもの、どこのお店でもしてくれるなかで、うちを選んでくれる・・・もうその嬉しさの質が、ちょっと若い時と今では違う、っていうんかな。
だから上手いから来てくれる・・・それはうれしいんやけど、ここに任せといたら大丈夫やねん、っていう人ほど、やっぱり一番うれしいよね。

必要としてくれてるんですね・・。人としてっていうところですよね・・。いくら技術があってもやっぱり合わない人、合う人ってありますからね

もう行きたくないって思う所もあるやろうしな。

でもそうやって親・子・孫まできてくれはるって・・

うれしいね。ありがたいし、やっててよかたなって。

わたしも美容院行くときは特別な気持ちで行きます。行った時より絶対きれいになって帰してくれはるから・・・だから特別なんです(笑)デートに行くみたいな(笑)

あーそうやな。絶対そうやから、緊張しすぎてしまうやんか?だから、そういう気持ちを気楽にしてあげたい・・・。
でも、女の人にとって美容院行くときって綺麗になりたい、イメージを替えたい、っていう『~したい』っていうのは絶対あるんで、それをこう・・気持ちを許せる人にやってもらって、後は任せといたらええわ、っていう様なスタイリストになりたいな、って思ってたら・・もう年やねんけどな(笑)

 

ーこれからの展望をお聞かせください

そんな若い子ちゃうねんから・・(笑)

いやいや!今が一番楽しいときなんですから!(笑)

そうやなぁ・・お客さんもわがまま言うけど、俺もわがまま言いながら・・商売商売じゃなく、すごく密着して仕事していきたいな。
お客さんと深くかかわって・・・。

 

ー最後に五條について思う事をお聞かせください

静かで穏やかな町であってほしいな、と思う。
でも、そうしてるとどんどん衰退していくし・・。
ほどほどに活気もあってほしいねんけど・・静かな田舎でえーんちゃうん、って思う。でもそしたら人おれへんようになるしな・・。
それでも、五條生まれでよかったなって。だからこの町が変わらず・・緑豊かで綺麗な水の吉野川が流れてる・・・そんな緑と水が豊かな五條であってほしいと願ってます。

 

椋本さん 本日は有難うございました。

 

 

 

カットクラブ マニッシュ

住所   奈良県五條市須恵3-3-16
TEL  0747-22-2883
FAX  0747-22-2883
営業時間 全日9:00~19:00
日曜9:00~18:00
定休日  毎週月曜日、第2月・火曜
連休、第3日・月連休
駐車場  有

 

 

 

☆スタッフ森子のつぶやき☆

取材のアポを取りに行ったとき・・
一見、厳しそうなオーナー様の雰囲気にのまれたまま、取材当日を迎え・・。しかし、だんだん話を進めるうちオーナー様のペースにはまり(笑)美容師にあこがれを抱いていた、わたしにとって貴重なインタビューとなりました!「今が一番仕事が楽しい!」と言い切る椋本さんの誇りに満ちたその表情が、とてもうらやましく、嫉妬さえしてしまうような感情とともに、自分にとっての仕事の意味合いを考えさせられました。

でも

「今 僕のいる場所が望んだものと 違っても 悪くはない
今 僕のいる場所が探してたものと 違っても 間違いじゃない
きっと答えは一つじゃない」 ♪by『Any』

と 大好きなミスチルの歌詞に擬えて

たとえなりたい職業に就けていなくても、そこで輝ける自分になりたい・・・そう思う初老まっしぐら森子・・・がんばろー(笑)

第30回 社会福祉法人 祥水園 理事長(園長兼務)塩崎万規子さん

チャレンジすることを諦めない
私の大切な人 街 祥水園のために。

―「祥水園」が開設されたのはいつですか?

(理事長(園長兼務)塩崎万規子さん 以下園長)昭和51年2月1日に特別養護老人ホームと軽費老人ホームが同時に開設されたのが始まりです。

 

―園長ご自身がこのお仕事に携わるようになった経緯について聞かせてください。

私が子育ても落ち着いてきた頃、前園長(私の主人なんですが)に、「働いてみては?これからは女性も活躍する時代だし、福祉の仕事は女性ならではの良さを活かせる仕事だからやってみてはどう?」という話を持ちかけられたんです。私自身それまで、福祉の仕事はもちろん、本格的に仕事に取り組んだという経験がありませんでしたから、私には無理かも・・・?もし無理だったらすぐ辞めよう・・・というのが当時の正直な気持ちでした。そして初めて配属されたのが軽費老人ホームでした。軽費というのは自立されているそれぞれの利用者さんの各お部屋があって、そこから買い物に出かけたり、畑に行ったりといった感じで過ごされているところです。

 

―初めての現場、お仕事、どうだったんですか?

それがね・・・のめり込んでしまったんです、この仕事に。主人も勧めてはみたが果たして3ケ月もつだろうかと内心思っていたらしいんですが(笑)
もう仕事するのが楽しくて楽しくて。知らない事、分からないことも当然ありましたので、「高齢者福祉」についてひたすら勉強し、いろんな資格をとり、そうすればそうするほど、またどんどんとのめり込んでいくといった感じでしたね。利用者さんや、そのご家族、今度新しく入所したいという方達と触れ合ううちに、より一層この世界に入ってよかったなと思う気持ちが強まっていったんです。

 

祥水園 野原西Villageについて

―本日お邪魔しましたこの祥水園野原西ビレッジは昨年度新規移転、それを機に施設規模と内容が大きく拡大され「閉ざされた老人福祉施設ではなく地域の方達に開かれた空間」だとうかがっています。その内容等について詳しく聞かせていただければと思います。

以前、京都のある老人福祉施設に研修に行かせていただいた時、衝撃を受けたんです。その施設は街の真ん中にありました。周りには住宅地や保育園があり、たくさんのボランティアが施設を訪れ、利用者さんと将棋をしたり、トランプをしたり、絵を描いたり、併設された食堂で一緒に食事もしていました。食堂は一般の方にもご利用いただけ、皆さんごく自然に食事を楽しんでおられました。何だかものすごい衝撃でしたね。

移転前の祥水園は小高い丘の上にあり、地域とは離れた場所にありました。その見学を終えてから、もしいつか自分が施設を建て替えるときにはこういう施設を、街の中に、地域に溶け込んだ施設を作りたい、地域の方達が自由に出入りできる、そして我々もそれを受け入れられる、そんな施設を作りたいとずっと思っていました。

 

―その思いが実現したんですね。

ここは旧野原小学校の跡地だったそうです。吉野川や金剛山が一望できる広い敷地を見渡して、もしこの場所で事業を展開できるのなら、いろんなことをやろうと・・・ずっと今まで私が思い続けてきたこと、こういうことをやりたい、ああいうことをああしてこうして・・・イメージが頭の中に浮かび膨らみました。ずっと思い続けてきた熱い思いに設計士さん達も賛同してくださって、利用者の方、そして地域の方々にとって快適に過ごせる、憩える空間が実現でき、とてもうれしく感謝しています。

 

―施設内はとても明るく、インテリアひとつひとつも素敵ですね。

老人福祉施設というと、イメージ的にですが、暗くて、閉鎖的で、世間とは遮断されたような・・・という印象があります。そして何かを諦める・・・そんな気持ちでここに入所される方もいます。ですが、「そうじゃない」ってことをアピールしたかったんです。壁の色や柄、カーテン、家具など、いかにも老人福祉施設というあつらえはやめたかったんです。それはこの祥水園の特徴でもあると言えますね。

 

―ではどのような施設があるのか詳しく聞かせてもらえますか?

カフェ 澪の街 

吉野川を眺められるこの場所を見た時、まずここ(川に面した場所)にカフェを作ろうと思いました。利用者さんとそのご家族、そして地域の方も憩える地域食堂、地域カフェを作りたいと思いました。今カフェはお休みしてるんですが・・・「食べ物がからだをつくる」「美味しくて健康的なものを食していただきたい」という思いから、薬膳、オーガニック、地産地消をコンセプトに管理栄養士と共にメニュー、企画を構想中です。7月のFMの開局と同時に再オープンしたいと思っています。

―澪の街というネーミングは?

カフェを始めるにあたり、バリスタの資格をとりに行ったんです。周りはほぼ若い方、立ったままの授業も多くてね・・・必死でしたよ~(笑)試験にも何とか合格できて、さぁどんな名前にしようかと・・・。
「私」。誰もがそれぞれの思いを持っている・・・私は、私が、私の・・・といったように。そこで、じゃあ「私」の大切なものって何だろうか・・・
「祥水園」その祥水園を支えてくれているのは・・・「この街」
「私の」はイタリア語でMio(ミオ) ミオか・・・うーん、ミオねぇ・・・みお・・・「澪」
「澪」を調べると運河、川の流れの路って意味があったんですよね。
川・・・「吉野川」
「澪の街!」資格をとりに通う電車の中で思いつきました。

深イイですね!すばらしいネーミングだと思います。


←吉野川と沈む夕日。ロケーションが最高です。

 

 

 

 

リラグゼーションスペースJADE  

利用者さんを始め、とにかく皆さん肩が凝ってるんですよね。何とかそれを改善、癒してあげられる空間をつくれないかと。そして女性はいくつになっても綺麗でいたいという思いをお持ちです。だからこそ美容に対しての悩みもよく耳にします。JADEは美容と健康をテーマにオイルマサージやエステで疲れや悩みを取り除き、心身共にリラックスしていただけるような空間です。


 

 

 

JADEでは、美肌エステ、オイルボディケアをはじめ
まつ毛エクステ、ネイルサロン、美容室、プライベートヨガスタジオなど、美容、健康、メンタル、トータルビューティを展開されているそうです。

 

スポーツジムMiracle 

利用者さんのリハビリとして、そして一般の方もご利用いただけます。理学療法士、スタッフが高齢者や初心者の方、それぞれの体力、ご希望に応じた筋肉トレーニングやプログラムを提案、サポートします。

 

さらに血流がよくなり、高血圧や心臓病にも効果があるといわれる炭酸浴泉もあり、特に女性の方に喜んでいただいています。現在、カフェ澪の街とのコラボ企画でデトックスコースも考案中です。他にも、ヨガ、フラダンス、子供のダンス教室などもこのミラクルが主体となってやっています。

 

 

 

 

 

 

 

託児室 楽柿(らくがき)

五條市の名産の柿と、子供達が楽しくらくがきをしているイメージを合体させてネーミングしました。
以前の施設で、小さい子供さんを持つ職員がどんどんと辞めていきました。育児休暇もありましたが、やっぱり無理・・・、託児所があったら続けられるのに・・・と言って辞めていった職員もいました。その経験から絶対作ろう!と、託児所は。
働くお母さんを応援し、雇用を生んでいくという点からも託児所はマストでした。現在、5~6人の職員のお子さんをお預かりしています。そして、JADE(マッサージ、エステ)やミラクル(スポーツジム)をご利用の会員さんの子供さんも一時預かりしていますので、子供連れでお越しいただいても安心してご利用いたけるようになっています。

 

野原ダイニング

野原ダイニングは以前からありました宅配弁当サービスの部門なんですが、以前の祥水園では特養、軽費、それぞれに厨房がありましたので、効率、リスク・・・それぞれに厨房をもつことのメリット、デメリット色々考えた末、セントラルキッチンとして、ここに集約することにしたんです。再度見直し改善したこと、新しく取り入れたサービス等、祥水園の台所としてはもちろん、地域のお弁当の台所としてお役に立てればと思っています。

―見直したところ、取り入れたサービスとは?

配食サービスとはいえ、独居老人のお宅などへの当初一日一食だった宅配に疑問を感じたんです。夜一食のみの宅配・・・。果たしてそれでいいのか・・・自分は三食食べてるじゃないか、本当に困っている人が一食でいいのか、いや違う・・・。年末年始は宅配休み?じゃ、その長い休みの間、何を食べているのだろう?年末年始だって、やっぱり三食食べるでしょう。お正月にはおせちやちょっと違ったもの食べたいじゃない?そう考えると胸がいっぱいになってしまって・・・。やろう!!と思いました。「三食、年中無休、電話1本でお届けします。」を。

そして、高齢者だけではなく、働くお母さんや、体調が悪くて今日はご飯が作れない、買い物に行けない、夏休み中の子供のお昼ご飯に、そして、企業さんの毎日のお昼ごはんにとご利用いただいています。管理栄養士と共に栄養バランスのとれたメニューを考え、薬膳や旬の食材を取り入れたお弁当は、すべての皆様に安心して食べていただけます。

私も子供が小さい時、家事に育児にクタクタになった時がありました。そんな時「そうだ!野原ダイニング!」と思いついてもらえるようになればと思っています。

←ある日のメニュー♪

園長はたくさんのメニューの中でもメンチカツが大好きということで、献立表にも「園長大好きメンチカツ」笑
その他にも、「フレッシュマンを応援!たけのこご飯」

「俺の愛した豚カツ」「孤独のグルメ黒炒飯」等々、ユニークなネーミングが(笑)メニューを見て、「俺の・・・豚カツ」って、どんな豚カツですか?と問い合わせがあったとか・・・
私も気になります、「俺の愛した豚カツ」 愛された豚カツを食べてみたいですね♪

 

―すべての施設が母体である老人福祉施設とうまくマッチしていますね。

そうですね、やはり、方向性が全く違うものを目指しても仕方がないですよね。主軸である老人福祉施設とうまく融合できるものを作り、我々の方からお越しくださいという声をあげられる施設を作りたかったんです。皆さん、とても楽しんでくださり、ここで一日居られるとおっしゃってくださったご家族さんもいました。今までは面会に来られてもどこか気忙しく帰っていかれた様子もありました。ゆっくりしてもらうスペース、居場所がなかったからかもしれません。ですが、今では家族さんの面会が非常に多くなりました。本当に良かったと思っています。

 

FM五條 

FM五條は、まず第一に防災情報、そして県政、市政だよりやイベント、ニュース、福祉、医療、健康、学校、施設、企業、他にも音楽や体操など、奈良県や和歌山県のラジオ局さんと連携をとりながら、たくさんの情報をお伝えしていきます。

現在、取材に出かけたり、ゲストをお招きしたりして、収録をしています。周波数は78MHz 7月8日開局します。

―なぜFMを?

台風により五條市にも甚大な被害をもたらした平成23年の紀伊半島大水害。その時、祥水園は何もできなかったんです。社会福祉法人 祥水園として、五條市の皆様に大切にしてもらってきたのに、何もできなかったんです。あの時、施設は今にも窓が割れそうなほどの強風と、ひどい雨漏り・・・。二次災害の恐れもあることから、とても避難してきてもらえる状態ではありませんでした。その時の体験から思ったこと気づいたことがずっと胸にありました。だから、防災情報を流せる局としてスペースだけはとっておきたかったんです。もし私の代で実現しなくても、その意志を引き継いでやってもらえる時の為にと。それが、市制60周年という記念の年に、開局できることになりました。 過疎化、少子化、人口減といった暗いニュースを耳にしますが、歴史あるこの五條市で、がんばっている人たち、企業さん、元気な子供達の声を電波にのせてお届けし、五條を元気にしたいんです。

 

―ひとつひとつに園長の思いのつまった祥水園であることが、とてもよくわかりました。最後にこれからの思いなどをお聞かせください。

チャレンジすることを忘れず生きていきたいんです。 前園長は主人であり、私にこの仕事をいちから教えてくれた師でもありました。56歳でこの世を去って、私にはいつもそばで教えてくれ、相談できた人はいなくなりました。でも、だからといって下を向いているのではなく、何かを始めようとか、問題にぶつかった時や、決断する時、常にもう一人の自分に問いかけるようにしています。「本当にそれでいいの?私」と。そうすることで、気づかなかったことや、アイデア、違った考え方に気づくこともあります。

生きたかったのに生きれなかった主人。でも私は生きているじゃないかと。その根本を忘れず、いろんなことにチャレンジし続け、この祥水園と共に歩んでいきたいと思っています。

園長、本日はありがとうございました。

社会福祉法人 祥水園のHPはこちら

 

社会福祉法人 祥水園 野原西Village

住所 五條市野原西3丁目3番41号
電話 0747-23-0615(代表)

 

 

 

 


スタッフHのすぽっとwrite☆

「チャレンジすることを忘れない」その言葉がとても印象的でした。バリスタの資格の他にも、JADEを担当されているお嬢様と一緒にオイルマッサージの資格も取りに行ったそうです。そして、お二人ともX-JAPANのYOSHIKIの大ファンだそうで!彼に対する熱い思いも最後には聞かせていただきました♪
JADE、Miracleも実はYOSHIKIの楽曲にあるそうで、そこからネーミングしたそうです。FM五條の周波数78MHz。沖縄の那覇と千葉のFMも78MHzだそうです。
千葉といえば、YOSHIKIの出身地だそうで、そんな繋がりをたどって、いつかYOSHIKIが五條に来てくれないかと夢を語られ、お話をきいているうちに、何だか、その夢も実現するんじゃないかと、そんなパワーも感じさせてくれる園長でした。

 

第28回 雑貨&ウェア アップルハウス 北谷 和江さん

雑貨との出会い、人との出会い、すべてはこのログハウスから

Q.「アップルハウス」さんのオープンは?

平成4年12月です。


Q.雑貨屋さんを始めた経緯を聞かせてください

主人が「ログハウス」が好きで、どうしても自分で建ててみたいと言いまして、それでこのログハウスを建てたんです。そこから、じゃあ、何かお店をしたいなということで。最初頭にあったのは服屋さんだったんですけど、その当時来ていただいてた東京のメーカーさんが五條市内をずっと見渡して、洋服だけじゃなく、雑貨を置いた方がいいと。そしたら雑貨の方が増えてきて(笑)今にいたるという訳です。

Q.このログハウスはご主人が建てられたんですか?!

はい。元々主人は土木建築業の仕事をしてまして、一時期ミニログの販売をしたりしてたんですけど、自分で建てたいという思いから、材料をフィンランドから取り寄せ、ここを建てたんです。

Q.フィンランドから材料を?!

ログハウスを建てるには木を加工しないとだめなんです。そうすると加工代や色々とかかってくるんですよね。ですが、向こうだと、それ用に加工した状態で送ってきてくれるんです。だから、材料が到着するとすぐに組み立てられるんです。だから、今日は3段、次の日も3段と積み上げて1ケ月ほどで完成したんじゃないかな。材料が届くまでは時間がかかりましたけどね(笑)木の香りや温もり、それにとても丈夫で、地震に強いというのも実感しました。

Q.奥さんは雑貨や、洋服関係のお仕事の経験が?

全然。全くです。何も分からずに飛び込んだようなものです。昔は保険会社の事務をしてました。でも、雑貨は好きでしたね。

 

 

 

Q.では分からないところからのスタート・・・。開店の準備、そしてオープン、どんな感じでしたか?

もう訳が分からないまま突っ走ったような感じで(笑)素人が始めたようなもんですから、最初はもうとりあえず雑貨ブック、カタログなんかを見て人気のありそうなメーカーさんに片っ端から電話して取引させてください・・・って感じでしたね。

Q.今は厳選された雑貨をとりそろえておられて、ファンの方も多いのではないですか?

ありがとうございます。お店を始めてから今までの積み重ねでいろいろ勉強になりました。20年ほど前、カントリーのブームがあったんです。最近ではナチュラル系などの雑貨、インテリアが人気ですが、やはりカントリーも根強く人気です。今、雑貨屋さん自体、少なくなってきてるということもあり、遠方からもご来店くださいます。フレンチ雑貨がお好きな方や、アメリカン雑貨は男性の方に人気ですね。

店内には素敵な雑貨や食器類がたくさん♪
こちらは「アントステラ」
「アントステラ」の雑貨やソファはテレビドラマのセットなどにもよく登場するそうです。↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

 

 

 

フレンチカントリーで人気のマニーローズ ステンシル調のバラの絵柄が特徴的で素敵ですね。↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


 

 

 

 


 

 

 

 

 

←私も持ってますブレッドケース。たくさんの種類がありました。

 

 

 

←タオルや手ぬぐいもたくさん。これからの季節に、または贈り物にも喜ばれそうですね。↓

 

 

 

 

 

 

 

Q.アップルハウスという店名は?

一番最初に扱っていた洋服のメーカー名が「アップルハウス」だったんです。それにこの建物の木の雰囲気とアップルハウスという名前がマッチしているようにも思ったんです。

 

 

 

 

Q.お客様はやはり女性の方が多いですか?

そうですね。そして、年齢層も幅広いですね。20代の方から、60代、70代の方までお越しいただいてます。 洋服の価格も幅広く千円代のものもあれば2万円前後のものまであり、日本製のものは展示会やメーカーで仕入れ、それ以外のものは、問屋で仕入れるんですが、基本的に一点物で、少し変わったデザイン、そして人とかぶらないことが喜ばれます。

ほぼ毎週大阪に仕入に行き、入荷したウェアや、バッグ、靴、帽子などをブログでいち早くお伝えするようにしています。ブログを見てすぐ気に入っていただきお取り置きさせてもらうこともよくあります。

Q.お店をやってきて悩んだことはどんなことですか?

集客をどうやっていけばいいのか、どんなお店なのかを知ってもらうには・・・PR方法等、日々考えますね。チラシを作ってカフェに置いてもらったり、店先にディスプレイする洋服を変えてみたり。そうするとチラシを見て来ましたとか、通りがかりに見かけた洋服が気になって・・・と車を引き返してお店に来てくれたりと少しずつ反響が出始めてきました。あと、ネット販売の方は息子にまかせてるんですが、徐々に売り上げも伸びてきました。時代の流れで世の中はネットショッピングの占める割合が大きくなってきてますので、そちらの方も力を入れて充実した良い商品を取りそろえていきたいと思っています。

Q.では嬉しかったことや、思い出に残っていることは?

80代くらいのおばあちゃんに、お孫さんの結婚式に出るのでその時に着る洋服を選んできてほしいっていわれたことがあったんです。ちょっとおしゃれな感じのワンピースをみてきてほしいって。それで私が選んできたものをとても喜んでくださってね・・・。その時は嬉しかったですね。結構そういう注文もあるんですよ、今度、仕入れに行ったらこうゆう服をみてきて、こんな感じの○○をみてきてとか。

Q.本当にたくさんの雑貨があるんですね。見てるだけで楽しいし飽きないです。

そう言って1時間くらいお店にいて雑貨を楽しんでくださる方もいますよ。そして、このログハウスが癒されると言ってくれます。人気の作家さんのオリジナルのデザインのもの、職人さんの手がけた陶器であったり、カントリーやフレンチ特有の絵柄、コピーとは違うホーローの重さなど、やはり本物を見ていただきたいというのがあります。ゆっくりじっくり店内を見てもらえたら嬉しいです。

ガラスの容器。

 

アメリカン雑貨

 

キッズ・ベビーグッズもたくさんありました♪最近ベビーに接する機会がないのでベビーグッズ見ただけで癒されました。

 

 

 

 

↑入園・入学シーズンでしたので、グッズもたくさんそろってました。シーズンや行事に先駆けて商品を仕入れお店に並べてるそうです。

 

Q.今まで振り返ってみて、またこの場所でお店をやってきて思うことは?

私自身は北九州市出身で、結婚して吉野の方に住んでたんです。昔、どこだったか出かけた帰りに、乗るバスを間違えて到着した場所が五條市。その時は初めて降りた町の見知らぬ風景に、一体そこがどこなのかわからず慌てて主人に電話して迎えにきてもらった事がありました笑。それから数年後には五條市でお店を始め今ではここで暮らして・・・何か五條市とは縁があったんでしょうかね笑

お店に来られるお客様には大阪、和歌山方面からの方も多くて、数人のグループで月に一度、五條に来て、コースを決めてお店を回るそうです。野菜を買ったり、ランチしたりと一日楽しむそうです。そうやってお話を聞かせてもらったり、立ち寄ってくださるお客様と出会える度にここでお店をやってよかったなと思っています。

←看板犬のエース君。(グレートピレニーズ)50キロほどあるそうです。大きいけれどとっても優しいワンちゃんです。

 

 

北谷さん、本日はありがとうございました。

☆アップルハウスのHPはこちら☆

 

 

 

 

 

アップルハウス

住 所     奈良県五條市田園4-50-1
TEL・FAX 0747-24-0345
営業時間  AM10:30~PM6:00
定休日       水曜日
駐車場   有

 


☆スタッフHのすぽっとwrite☆

キッチン用品、日用品、インテリア雑貨・・・、フレンチ、アジアン、北欧、カントリー、・・・雑貨の種類、ジャンルはほんとうにたくさん。いつも行く店でも、ふと立ち寄った店でも目についたり、手にとると、妄想が膨らみます。これをあの部屋に飾って、、、この食器があれば、、、これを贈ると喜ぶかな、、、それからは迷い、物欲、予算の葛藤。これもいいけど、こっちも、、、でも・・いやちょっと待てよ・・・
でもいいですよね、雑貨って。妄想時間も楽しい?けれど、買った後もそれを飾る、使う、思い出す・・・他にも集める楽しさや、自分で作ることに挑戦したり、どんどん広がっていきます。「生活必需品」ではないかもしれない、だけど私にとって雑貨は、精神安定剤的「なくてはならないもの」なのです。アップルハウスさんはそんな雑貨がたくさんの素敵なお店でした♪

 

 

 

 

 

 

 

第25回 ヘアーフィールド ハドル エステ&脱毛 フェイト 店長 阪口勝紀さん

常にアンテナをはって最新の情報をとりいれ、つかんでいく・・・毎日が勉強です

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ヘアーフィールドhuddle、エステ&脱毛 fateの店長 阪口勝紀さんとエステシャンの辰巳万紀さんにお話しをうかがいました。

―こちらのお店はいつからされているんですか?

 

s-dsc01467店長)このお店に移転してきたのが2010年。それまでは国道沿いにお店がありました。「阪口理美容所」を祖父の代、昭和9年からだから今年で82年かな。店舗前の道路の拡幅で立ち退きになって・・・。それでここに移転してきたんです。

 

―ヘアーフィールドhuddle(ハドル)、エステ&脱毛fate(フェイト)という店名の由来を教えてください。

s-dsc01510店長)私は学生時代、アメリカンフットボールをやっててね・・・、プレイ前にみんな集まって円陣を組んで作戦会議をやるんだけど、それをフットボール用語で「ハドル」っていうんです。そこから、みんなで集まって話をしよう!集合!ってイメージで・・・。

フェイトは、「運命」。創業以来長年続けてきたお店がたまたま道路拡張で立ち退きに・・・、まさかそんなことになるとは思ってもいなくて・・・。前のお店は築年数もかなり経っていたし、建て替えも考えてなかった訳ではないけど、建て替えとなると大変だなぁと思っていた時に立ち退きの話が来て・・・。これはもう運命だと思ってね。

 

 ―お店の特徴は何ですか?

s-dsc01497 s-dsc01495 店長)移転してこのお店を作る時、やっぱり、ちょっと他のお店とは違う特色を持たせたいと思ってエステを取り入れたんです。女性の方の顔や全身のエステ、脱毛、そして男性の方の髭の脱毛も取り入れました。これが思ってた以上に好評で。髭を剃るのが面倒だと思っていたお客さんも脱毛で楽になったと喜んでくれています。

 

―エステはどんなことをされるんですか?

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辰巳さん)当店のエステは化粧品などを使いません。「顔の矯正」だと思っていただいたらいいと思います。マッサージによりリンパの流れを改善すると、たるみがとれて顔がキュッと引き締まり、小顔効果や顔色も良くなります。それに、肩こりも改善されて本当に気持ちいいんですよ。

 

―こちらでエステや脱毛、そして男性の脱毛までされているのは初めて知りました。

辰巳さん)口コミで知ってきていただくお客様もいらっしゃって、初めはエステ、脱毛だけで来店のお客様も、髪のカラー、あるいはカットも一緒にここでさせてもらえるようになったり、またカットやカラーのお客様が脱毛を取り入れてくださったりいうこともあります。これからももっとたくさんの方に知っていただけたらと思っています。チラシのポスティングやフェイスブックなどSNSで発信はしているんですが、もっと多くの方に知っていただくためには・・・、何かいい方法は・・・といつも考えています。

 

 

―フェイトの方の営業時間が午後9時までだそうですが、遅くまでされてるんですね。

辰巳さん)はい。やはり、お客様の中にはお仕事をされてる方もいらっしゃいます。仕事が終わって6時、7時頃来店されても対応できるように、予約を入れてもらえれば午後9時までさせてもらってます。

 

―送迎、出張もされているそうですね。

店長)お客様には高齢の方もいらっしゃいます。自宅やJR五条駅・二見駅、近鉄福神駅までの送迎をさせてもらってます。あと、デイサービスでカットや顔そりの出張もさせてもらってます。とても喜んでくれますよ。

 

―今後、理容、美容の方で、またエステの方で取り入れてみたいことはありますか?

辰巳さん)痩身を取り入れてみたいですね。

s-dsc01489 s-dsc01491店長)この業界は日々新しい技術、道具、パーマやカラーの薬など色々なものが出てきます。何を取り入れるというよりか何でも取り入れてみてそこからですね。近々、美容器具や薬剤などの大きなイベントがあるので、そこでいろんなものを見て、取り入れてみて、研究して・・・そこから使者選択といった感じですかね。

 

―店長さん、とてもおしゃれですね!

いやいや(笑)店のスタッフも女性ばっかりだし、毎日チェックが入るんでね(笑)
マスター、今日のシャツ、ダメーとか(笑)だから頑張ってる!(笑)さきほども言ったように、この業界は常に新しいものが出るから日々勉強なんです。
流行りの髪型、芸能人の○○みたいにしてって言われると、すぐその芸能人を、その髪型、雰囲気をイメージできるようにしておかないといけないし、そしてまた芸能人の方も髪型を変えるペースが早かったりするので、常にアンテナをはって情報を取り入れておかないといけない。たまに、マニアックな芸能人を言われると分からなかったりするんで(笑)すぐ調べられるようにタブレットを置いて・・wi-fiつないで・・・笑。

 

―お店の雰囲気がとってもアットホームですよね。お客さんとスタッフの方の会話もそうですし、それにマンガがたくさんあったり、待ってる間も楽しそうです(笑)

そうですね。よくそう言っていただきます。今、ちょうど来てくれてるのが、成人式のヘアースタイルのシュミレーション。成人式当日の髪型の打ち合わせをしてイメージしてもらうために夏頃から皆さんに来てもらってます。着物の雰囲気と合うようにとか、相談しながらね。s-dsc01512
マンガはね・・・たまにマンガだけ読みに来てくれる子もいたり(笑)
でも、そうやって気軽に来てもらえるお店でありたいと思います。

 

 

阪口店長、辰巳さん、ご協力いただいたスタッフの皆さん、本日はありがとうございまいた。

ヘアーフィールド ハドル
エステ&脱毛 フェイト   お店のHPはこちらから☆☆☆

s-dsc01473奈良県五條市新町3-2-3

☆電話
0747-22-2275(ハドル)
0747-25-5501(フェイト)
☆営業時間
8:00~19:00(ハドル)
10:00~21:00(フェイト)
☆定休日
毎月曜日
第2月・火曜日・第3日・月曜日

ホームページURL
PCサイト  http://hairfield-huddle.com
携帯サイト http://mb.hairfield-huddle.com

 


☆すたっふHのすぽっとwrite☆

店長から店名「ハドル」の意味、由来を教えてもらうところから始めさせてもらったインタビュー。取材中もその意味、イメージがぴったりだなと感じるような場面がたくさんあり、取材を終えてお店を後にする頃にはハドルさんの輪の中に入れてもらえた?ような?あたたかい雰囲気のお店でした。

 

 

 

 

 

第22回 BALI MAGIC(バリマジック)セラピスト スクール講師 長谷川 弥生さん 

心に届く癒しを皆様に届けたい

 

s-長谷川先生2ハーブやたくさんの植物に囲まれてとても素敵ですね。こちらではどんなことをされているのですか?

ありがとうございます。BALI MAGICはバリニーズマッサージをはじめ、ホットストーン、クリスタルセラピー、シンギングボウルセラピー、タイ式マッサージなどを行うリラグゼーションサロンです。

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他にもいくつかのボディケアや、カラーセラピーで心身を開放しリラックスしたゆるやかな時間をお楽しみいただけます。また、それぞれを楽しく学べるレッスンも行っておりリラグゼーションスクールとしてセラピストを目指す方の育成、もっと深めたい方のサポートをしています。

 

 

―いろんな種類のマッサージをされているんですね。バリニーズマッサージとはどんなものなのですか?あと、ホットストーン、シンギングボウルとは?

バリニーズマッサージはバリの香りとアジアンヒーリング音楽の中で足先から頭までのゆっくりした全身マッサージをします。自律神経に刺激を与え心身のバランスを整え深いリラックスを味わっていただきます。

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ホットストーンセラピーはネイティブアメリカンの伝統的なセラピーです。学ぶなら、やはり発祥の地でと思い、アメリカへも数回行き、ストーンやヒーリングについて勉強しました。55℃~60℃に温めた石を使いリンパの流れに沿って顔や体をマッサージします。

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このシンギングボウルはチベット密教に伝わる法具です。 シンギングボウルの音色は、リラックス効果があり、その倍音は体の細胞を活性化させる効果があります。チャクラのバランスを整えていくので、セラピーにはいつも使っています。

 

―チャクラって何ですか?

チャクラというのは、人間の体にある「気」、エネルギーの出入り口です。

s-DSC01306主なチャクラは7つあり、人それぞれのチャクラが弱い部分により直感が鈍ったり、決断できなかったり、ふさぎこんだり・・・といった症状が出るんです。7つのチャクラを整えることで心身の安らぎとバランスが保てるんです。

 

 

 

―BALI MAGICを始められたのはいつからですか?またその経緯を教えてください。

BALI MAGICを始めたのは今から9年前、2007年です。

私は小学校の教師をしていました。昔、友人と初めて訪れたバリの魅力に引き込まれてからというもの、毎年夏休みには必ずバリに行ってました。マッサージをしてもらったり、大好きなマリンスポーツを楽しんだり、風景や、触れ合う人々・・・バリには私の大好きなものがすべて詰まっていました。

s-バリイメージそしてある年、いつものようにバリを満喫していたその時、ハッと気づいたんです。こんな気持ちいいマッサージや癒しをいつも自分だけが体感している、こんな心地いいリラックスを家族や友人もぜひ感じてほしい・・・と。今度来るときには、このマッサージを教わろう!と思ったんですよね。そう思ってからは、楽しむ以外に学ぶという新たな目的を持ってバリに行くようになったんです。学ぶというより、大好きだから趣味の延長のような感じでアロマやいろんな癒しを習いました。教師をしながら、休暇にはバリに行き・・・そんなスタイルを数年続けながら、1年生、2年生と持ち上がりで担任をした年がありまして・・・何かその2年間のクラスの結束、充実感、といいますか、丁度その頃早期英語教育というテーマで、奈良県の発表などがあったこと、他にも色々なことが重なって、ほんとにいい子供達、保護者の方々や先生方に囲まれて過ごしてきた教師生活の中でも特にその年度末、「やりきった感」のようなものすごくあったんですよね。そこから教師を辞めてセラピストに転職するまではそう長くはかからなかったですね。

 

―迷いや不安などはありませんでしたか? 

子供達に何て説明しようか・・新学期、私がいないことを子供達はどう思うかなというのは悩みました。でもセラピストに転身するということに関しては特に大きな決意をしたという訳でもなくまわりの方があまりにも驚くことに驚きましたね。「好き」というのは力になるんですよね。バリを訪れる度にパワーをもらえ、現地の人達はいつも「人の為に当たり前に動いている」そういうバリのすべてに魅かれてセラピストになろうと思ったんです。みんなにこの癒しを与えてあげられたらきっと喜んでくれるはずだと。少しの迷いもありませんでした。

 

―セラピストに転身後、どんな感じでしたか?

 

s-DSC01288BALI MAGICを始めると来てくださったのは、教職員時代の保護者の方であったり、先生方でした。皆さん、知ってる方でしたが、セラピストとしてその方達と改めて1対1で向き合うとその人のことをさらに深く見たり知ったりできてそれが自分にとっても大変リラックスできたんです。

教職員時代は、授業参観や発表会にプレッシャーを感じることもありました。それとは逆に1対1でお話しできる家庭訪問は大好きでね(笑)今こちらに来ていただいた方とはその時間その人だけを見て話やマッサージをして向き合え、さらには来てもらってるのに「ありがとう」とお礼の言葉までいただけることで自分も癒されるんですよね。自分に合っている仕事だなと思ったんですよね。

なので、私自身が仕事をしていて全く疲れないですし、ほんとにおもしろくて、ゆったりと仕事ができるんです。 

―今までで嬉しかった思い出などは?

いろいろありますね。たくさんの方々に支えられて日々幸せです。

ちょうどマッサージを始めたころ、主人の父が入院していたんです。私のマッサージを楽しみに待っていてくれて・・・。家族にも癒しを体験してもらいたいという思いから習い始めたバリニーズマッサージ。父にマッサージをしてあげることができて本当によかったです。

それから、私が20代の頃の教え子が、セラピストを目指し、私がスクールをしていることをSNSで知り来てくれたんです。現在人気セラピストとして京都で活躍されてます。とても嬉しいです。

 

―子供の頃は何になりたかったんですか?

小学校の教師です。幼稚園の頃から先生になるのが夢で絵に書いたりしてました。
低学年を担任させてもらうことが多く、それが私にとってはとても合ってたんでしょうかね・・・楽しく、子供達が喜んでくれるのがうれしくて、私のクラスだけ、給食を外で食べたり、屋上に行ったりなんかしてね・・・好き勝手してたんですよね・・・笑、校長先生や他の先生も困ってたんじゃないかな(笑)

でも、楽しそうですよね(笑)

 

―スクール生はどんな方達ですか?また卒業後はみなさんどうされてるんですか?

私がそうだったように始めは自分が体験し、それを習得したい、深めたいと思われたのがきっかけの方、また既に自宅でエステやネイルサロンをされてる方が、アロマやマッサージと組み合わせていく方も多いですね。いろいろ不安だったり、これからどうしていこうと悩んでた方達も修了する頃にはいきいきとした感じで、輝いてるんですよね。

s-DSC01312スクール生には北は青森、南は沖縄から来てくれた方もいて、バリニーズマッサージ、ホットストーン、他にタイ式マッサージやボディケアのコースを含めると修了生は500人ほどになります。

←長谷川先生とタイ式マッサージセラピスト アンポンさん

 

卒業後はほとんどの方がプロとして活躍され、自宅サロンを開業される方が多いです。卒業で終わりではなく、復習レッスンに来てもらいやすいようアフターフォローもしっかり大事にしたいと思っています。ですので修了生の皆さんとは卒業後もずっと繋がりがあって、その方たちがそれぞれのスタイルで活躍され、その情報を聞いたり体験させてもらったり。卒業後はセラピスト同志として相談にのってもらったり、一緒に食事を楽しんだりと、さらに深い繋がりがあります。

 

―ご自宅以外でのいろんな活動もされているんですよね?

s-powerstone s-color講座はい。施設へのボランティアマッサージ、アロマセラピー、イオンモールでのカラー講座など。ほかにもパワーストーン講座でJAさんや小学校、公民館、いろんなところに行っています。ストーン講座では自分の好きな石を選んでブレスレットを作ったりするんですが、びっくりするくらいみなさん楽しんで、喜んでくださいます。笑顔があふれます。たくさんの出会いもありますし、癒しの世界が広がっていきます。

 

―先生はズンバもされてるとか?

はい(笑)これは、BALIMAGICとはちょっとかけ離れるかもしれないんですけど、私が健康の為に始めた趣味みたいなもので・・・最初はハンドマッサージで訪問したのがきっかけだった高齢者施設でしたが、先日はズンバのインストラクターとして訪問しました。

ラテンの曲に合わせて踊るのがズンバなんですが、曲のテンポが速いので大丈夫かなと思いましたが、高齢者の方達、リズム感バッチリでハンドタッチしたり、体を動かしたりしてましたよ。いろんなかたちで皆さんが「楽しい」や「癒し」を感じてくれたらうれしいです。

 

―今でも定期的にバリに? 

はい。行ってます。
もし、バリに行かれることがあったら、いろんな情報教えますよ♪

―今、気になっていること、今後の課題などありますか? 

マッサージの予約でいつ空いてるの?とよく聞かれるので、ホームページをもう少し見直し、予約状況などが一目でわかるようにしたいなと思っています。
卒業生の復習レッスンを定期的に行い、自身も一緒に気持ちをアップしていきたいです。

 

 

―最後にメッセージなどがあれば

バリは私にいろんなものを与えてくれました。
私自身が感じた素晴らしさをみなさんにも感じていただけるよう、心に届くトリートメントを提供できるセラピストでありたいと思っています。

s-salon_image4自分がこうしたいな、こうなりたいなと思うことは大切にしていつもそれを思い感じてほしいと思いますね。否定してしまうのではなく、なりたい自分をイメージし、それをちょっと書いてみたり、小さくても少しずつの成功体験を積み重ねたり・・・。私自身もなりたい自分をイメージしてこれからもやっていきたいと思っています。

 

長谷川先生、本日はありがとうございました。

BALI MAGICのHPはこちらから

BALI MAGIC

s-DSC01313 s-DSC01308住所 奈良県五條市田園3-7-1
電話 0747-22-6126
open 10:00~19:00/日曜休
完全予約制
メールアドレス
info@bali-magic.org


☆スタッフHのすぽっとwrite☆

ハーブやいろんな植物に囲まれたお宅に伺い、玄関の扉を開けると漂ういい香り。ところどころに素敵なインテリア、さりげなく流れるBGM、美味しいざくろティー、初めて聞いたシンギングボウルの心地いい音色と体験した振動。そこにいるだけで何だか癒される・・・仕事を忘れ?!楽しい時間でした。

 

第3回 メガネのIWAMOTO  岩本 好司さん

 

メガネは顔の一部 だからこだわってほしい メガネからファッションへ

035

IWAMOTOさんのお店について聞かせてください。

岩本好司さん(以下、同)昔は兼業店だったんです。要するに時計・宝石・メガネです。 父の代から兼業店でやってましたので、それを引き継いだんですが、25年ほど前からメガネ一本です。見ていただいたらわかるようにお店には時計はひとつも置いてないんです。15年前にこの辺りに大きな台風がきまして、その被害で以前あった店が傷んだのもあって現店舗に移転しました。

 

-メガネ一本にされたのはどうしてですか?


053僕は「ファッション」が好きなんです。だから、ファッション的な感覚でっていうのかな・・メガネって、きますよね?顔の真ん中に・・・ 時計や宝石よりもメガネは顔の一部として最初にバーンと目に飛び込んでくるでしょ?人と会ったとき、会話するとき、やっぱり顔をみますよね?目を見て話しますよね?なのにあまり意識しないんじゃないかなって・・・ 服を選ぶ時ってとても意識するでしょう?色、デザイン、見た目・・・でも「メガネ」となると服を選ぶ時ほど意識しないんじゃないかなって。いや、意識してファッションの一部としてこだわってる方もいらっしゃいますよ。でも大半の方が「メガネ=視力矯正器具」の感覚になってしまってるんじゃないでょうか・・・056 そこで僕の感覚としては「メガネ」から「ファッション」にしていってほしいんです。といってもやはり、人それぞれライフスタイルがありますよね。例えば仕事上、ファッション性の高いメガネの制約があったりとかね。昔に比べると時代の変化もあって制約も緩くなってきてるかもしれないですけど、業種によっては当然制約もあるでしょうし。さらにライフスタイルによって「ファッション性」だけでなく「機能的」なものが必要、重視される場合もありますし。仕事上パソコンがかかせない方、加齢等で視力に変化が出てきた方、とにかく丈夫で壊れにくいメガネ、汚れにくいメガネをお探しの方。 最近は機械や設備も大変進んでますから、レンズで視力は問題なく出せます。なので、その部分、視力矯正器具的なものを除いた、アクセサリー的、デザイン的、機能的、個性的という部分をもっと求めて選んでほしいですね。満足のいくメガネをかけた自分の顔を鏡でみてください。明るくハッピーになりますよ(笑)メガネをかけてないと何だかはずかしい・・・メガネをかけてないと、スッピンをみられてるような気分って言ってた方もいましたからねぇ(笑)

 

—ほんとですね。個性的やファッショナブルなデザインのものがお店に並んでますね。どのようなものを厳選してお店に置いてますか?

メガネにも当然、問屋があります。メガネ店が色々あっても同じ問屋で仕入れたり、いや問屋が違ってたとしても、扱ってる商品というのは決まったもので限られてるもんなんです。DSC00051                                                                                  メガネにはメガネの大変いいメーカーがあるんです。だけど、そのメーカーは問屋には入ってない・・・うちはそういうものを扱ってます。ほかのお店とバッティングしない、かぶらないメガネです。そこがチェーン店との違いであり、私のこだわりです。ただ、欠点は値段が高いことですね・・・(笑)チェーン店では、値段的な部分でやはり魅力を感じ購入される方も多いですからね。チェーン店やメーカーには若者に人気のもの、韓流ブームの時、韓国の俳優さんがかけていたメガネが爆発的に売れたってこともありますよ。ただその俳優さんが好きってことで。 それも販売のひとつの戦略ですよね。 タレントさんがCMで宣伝するメガネ、チェーン店での店頭に並ぶメガネ、まず目に飛び込んでくるのは、タレント、デザイン、そして値段でしょう。それは当然のことでしょうね。 お客様のライフスタイルに合ったメガネで、手にとって、内容を知ってもらって、満足いただけるもの。他店にはないメガネとうちのお店で出会ってもらいたいですから。

 

-このメガネ、フレームが「木」ですか?

そのフレームは「竹」です。京都の竹。黒の斑点があることから「胡麻竹」っていうんです。おもしろいでしょう。DSC00100 「木」では、100年以上の古民家で使われていた木を使ったフレームがあるんですよ。新しい木は乾燥し切ってない為、反りや歪みなどが生じるんです。ですが長年の間、家を支えてきた木は、乾燥し、繊細なメガネフレームにも加工することができるんです。

 

—IWAMOTOさんのメガネやファッション、その情報源は?

雑誌であるとか、あと、年に一度10月に東京で開催される世界的に大きなメガネの展示会「IOFT」というのがあるんです。そこでは、メガネに関するありとあらゆるものを展示しているんです。小さなネジから、レンズ、フレームはもちろん、設備機器から、経営コンサルタントまで来ています。 038メガネには僕が世界一だと思っているベルギーの「theo(テオ)」をはじめとする海外ブランド、建築設計者が作ったメガネ、金属会社が作ったフレーム、竹や木でできたフレーム、それぞれ素晴らしい機能や特徴をもった国内外の色々なメガネがあります。メガネをかけてる芸能人や政治家をテレビで見るとやはり目がいきますね。例えばテリー伊藤さん、加藤茶さん、こだわったメガネをしてますね。あ、○○のメガネかけてるな・・って。メガネでも服装でも、テレビや雑誌でタレントの方が身に着けているのを見て、かっこいいなとか、感じいいなって思うこと・・・それが情報源となってそれがどこのメーカーのものなのか調べたり、自分に取り入れたりってこと、ありませんか・・・

 

—IWAMOTOさんはファッションが好きというのがお話から伝わってきますね

始めにもお話しましたが、やっぱりメガネは顔の真ん中につけるものでしょ。 服を選ぶときにこの色綺麗やな・・って思っても、いざ購入するとなると無難な色にいってしまうことってあるでしょ。そこはもっと冒険してほしい。年齢を重ねるほど。僕が好きなファッションスタイルは17歳の時から変わってないんです。「アメリカントラディショナル」が好きでね。流行りや年齢に関係なくずっと着れるし経済的でしょ(笑) とにかく好きなんですわ(笑)ファッションが。だから何度もいうようにメガネもファッション感覚で選んでほしい。それだけのことなんです(笑)みんなおしゃれになってほしいです。

 

—五條市で仕事をされていて感じることは?

他で仕事をしたことがないので他を知りませんが・・・正直難しいなって思います。 個人店としてやっていくにやはり後継者がいないなどの問題もあり、そこは五條市だけではなくてシャッター街という問題は全国的にもありますでしょう。継ぐ人がいれば、設備投資や店を綺麗に・・・となるんでしょうが、やはり継ぐ人がいないから衰退していってしまうんでしょうね。そこは、冒険できませんもの・・・

 

—設備機械とはどんなものなのですか?

ここにある、これですが、視力を測る機械と、レンズを加工する機械です。 「撥水レンズ」は表面が大変ツルツルしている為、汚れや傷が付着しにくいという点から見やすいと好評のとてもいいレンズなんです。041ところが、フレームにあわせてレンズを加工する際、そのツルツルさが故に滑りやすい。失敗すればもちろん数万円の損失ですし、お客様も待たせてしまいます。だから、技術はもちろん、より失敗が少なく加工できる最新の機械を置いているんです。その設備機械があってこそお客様の満足のいく内容の濃いメガネを自分の店で作れるんです。この機械が壊れたらどうしようって思いますよ(笑)

 

—どんなお店にしていきたいですか

発展させたいとは思いますし、情報収集や勉強しながらも、今のお店は内容的にも設備的にも整っていると思っています。ただやはり売上、採算がとれないとって話になりますし、自分の年齢的な問題もありますし。058 お店をしていて僕だけが「ファッション」を知っててもダメですし、こだわりすぎて特化しすぎた店になってしまってもよくないと思ってます。 「親切に」をいつも心がけて、いろいろ発信していきたいです。みなさん、おしゃれになってほしいですもの。

 

—IWAMOTOさん、本日はありがとうございました。

メガネのIWAMOTO

住所   奈良県五條市須恵1-7-8
電話   0747-22-3153
営業時間 9:00~19:00
定休日  不定休


☆スタッフHのすぽっとwrite☆

3歳からメガネのお世話になっている私にとって幼い頃のメガネは「視力矯正器具」であるのはもちろん、「メガネ、メガネ」とからかわれた嫌な思い出のひとつでもありました。私の初メガネは真っ赤なフレームでなかなかのインパクトでしたが、そのメガネのおかげで何だか「よくできる子」という事実無根ではありますが(笑)プラスなイメージを持たれたこともありました。それほど、メガネはやはり顔を印象付ける一部ということなのですね・・・ 今でも、仕事に車の運転に、そして老眼?も気になる年頃・・・メガネは必需品。 ますますメガネの有難さを実感する毎日。次のメガネは「冒険」したいと思います。