カテゴリー:スポーツ・レジャー

第53回 栄湯 西村保廣さん・芳江さん夫妻

これからは恩返し。今まで多くの人に支えられたから。

五條市に唯一残った銭湯「栄湯」。100年以上つづく銭湯で長年番台を守り続けてきた西村さんご夫妻にお話しを伺いました。

 

人であふれる

栄湯さんは五條市内に唯一残っている銭湯とお聞きしましたが・・・。
保廣さん)そう、五條で今残ってる銭湯はうちだけ。昔はもっとたくさんあったんやけどな。

昔はどれくらいの件数あったんですか?
保廣さん)どれくらいあったかなぁ。いまパッと思い出しても、この近辺だけで5~6件あったなぁ。他も覚えてるとこ合わせたら十数件はあった。駅前にもあったし、市役所(本町)の近くにもあったし、二見にも野原にもあったわ。

「栄湯」は創業何年ですか?
保廣さん)はっきりわからんねん。僕が生まれたときはもう風呂屋しとったし、親父の代からやから100年以上はやってる。

お父様が銭湯をすることになった経緯は?
保廣さん)もともと父も母も伊勢(三重)に居って、「丁稚奉公」で、父親は神戸の呉服屋、母親は京都の親戚の漬物屋で働いとったらしいわ。そういうまぁ丁稚奉公っていうもので、奈良県に来て高田(大和高田市)の風呂屋で風呂を焚かしてもろてたっていうのは聞いたことあるな。まぁ、風呂屋で働いてたってことなんやけど、昔、風呂屋をする人っていうのは、旦那衆が多かった。そこで、風呂を焚く仕事をさせてもらってたってことやな。高田の風呂屋の次は御所の風呂屋、で五條でも風呂屋で働いて、元々他の人がやっていたこの風呂屋を父親が買い取って「栄湯」を始めたらしい。

「栄湯」という名前の由来は?
保廣さん)父親が付けたんやけど、なんでその名前にしたのか聞いたことなかったな。けど、やっぱり栄えたらええな、栄える湯ってことで、付けたんちゃうかな。「栄湯(さかえゆ)」やけど、みんな「さかゆ、さかゆ」って呼んでくれる。

ご主人は幼いころから手伝いを?
保廣さん)小さいとき?してないしてない笑 番台に座るわけでもなく、20歳で継ぐまでは風呂焚く訳でもなく、普通に近所の子と遊んどったな笑。昔はほんま大勢のお客さんが来たから、家族で手伝ってやっていかなあかんかった。けど、僕、5人兄弟で、上に姉が4人居って、番台に座るのは女性の方がえーし、だから姉達はみんな番台に座って、手伝うとったな。

大勢というと一日どのくらいのお客さんが来てたんですか?
芳江さん)私が嫁いできたとき、昭和46年頃で、400人。毎日。
保廣さん)昔はこのあたりも人も多く、長屋も多かった。せやからこの近辺だけでも4~5件銭湯があったんやな。風呂に行くのは当たり前。日常、日課やったからね。

毎日400人も来てたんですか?!
芳江さん)そうよ。番台からみるともうここ(脱衣所)が埋まるほど人があふれてたもの。赤ちゃんもいるから、ほらそこにベッドもあるでしょ。せやからこの脱衣箱も足りなくて、脱衣籠に入れてもらってそれをちゃんと管理して・・・って忙しかった。

 

保廣さん)この脱衣箱も創業当時からのやつやと思うから相当古い。欅(けやき)の一枚板、模様や浮き彫りの漢数字、鍵・・・。銭湯ファンの人はこれ見てものすごいびっくりして喜んでくれるわ。 銭湯好きで他府県から来てくれたお客さんは、やっぱりいろんなとこ観察してる感じがあるからすぐわかるな。「どっから来てくれたん?」って色々話するんやけど。
鍵のここにほら、「用心」って文字があるやろ。こんなんも残ってるとこ少ないからなぁ。

 

 

 

 

遠方からのお客さんもいらっしゃるんですか?
芳江さん)遠くから来てくれるよ。こういうレトロな銭湯が好きな方、銭湯ファンの人が、全国から足を運んできてくれるねん。そうそう、昨日も京都から来てくれてたわ。このレトロ銭湯の本を書いてる松本さんも何度か来てくれて、ほら、こうやって、本に載せて紹介してくれてるねん。

 

定休日はありますか?
保廣さん)あるよ。休みは、6日、12日、18日、24日、30日。6の倍数の日が休み。昔、銭湯が十数件あった頃から、うちがそういう6の倍数の日を休みにするまわり(=順番)、 要するに他の店は5の倍数の日が休み、7の倍数の日が休み・・・というように、他が休みでもうちが開いてる、よそはまたその逆、ていうように休みが重ならないようにしとったんやな。休みのお店が何店舗も重なったら、開いてるお店にお客さんが集中してえらいことになってしまうから。それだけ、昔はそれぞれの風呂屋にお客さんが大勢来とたってことやな。

芳江さん)さっきも話したけど、私が嫁いできたときで400人やから、それ以前はもっと来てたはずやしね。

今、入浴料はいくらですか?
保廣さん)440円。物価統制令っていうのがあって、例えばうちの風呂、10円値上げするわとか、勝手に入浴料金を変更することはでけへんねん。奈良県は奈良県で決められた値段ていうのがあるから。大阪は大阪、京都は京都、各都道府県で料金が決められとって、値上げしたいときは、届け出て認められて初めて、じゃ、20円値上げ・・・そういう感じやね。

400人来てた頃の入浴料っていくらだったんですか?
芳江さん)35円やったかな。

え!?35円!?そんな時代だったんですね。なんか、今と感覚が違いすぎて・・・
芳江さん)そうやね。今とは時代、物価が違うからね。お客さんの職業によっては
早くから風呂に入って仕事行かはる方もいてるから、昼間から開けてた時もあったしね。

銭湯の命、窯が壊れる

栄湯の特徴、自慢は何ですか?
保廣さん)」。水が綺麗ってとこ。金剛山の分水が流れてくる、井戸水。それはどこにも負けへん自信がある。今となったら風呂は古なってしもたけど、水の綺麗さは昔から今も変わらず自慢できるし、遠方からきてくれるお客さんも喜んでくれる。

西村さんの一日のスケジュールは?
保廣さん)毎朝だいたい8時に現場へ燃料の薪(廃材)を取りに行く。薪を積んで帰ってきたらそれを窯場まで運んで、11時半頃に火を入れる。そこから湯の温度を調節して16時に開店やな。そこから20時まで営業。昔は23時半ころまでやっとったんやけどな。

銭湯って薪(廃材)で焚くんですか?
芳江さん)昔は「挽っこ(ひっこ)」=おがくすで焚いてたんやけど、11年前やったかな、窯が壊れてしまって・・・。それで窯を入れ替えて、それからは薪。実はそのとき、商売辞めることも考えて・・・。正直、窯を入れ替えるってなるとかなりの高額やし、これから先のこと考えたら、そういう考えも浮かんでね。今、銭湯がどんどん減ってきてるけど、そういうこと(窯の故障等)を機に存続を諦めて銭湯を辞めるとこもあるからね。でも、お客さんが少なくなってきてるとはいえ、やっぱり、うちがなくなったら困る人がおるやろなって思うと、やっぱり辞めれなかったし、もうちょっと頑張ってみよかなと思ってね。

窯って、銭湯の命、ですものね・・・
保廣さん)風呂屋の窯は特殊、だから高いねん。既製品っていう訳にはいかへんからね。その風呂屋ごとに合わせてつくるものやから。

おがくずで焚く、薪で焚く、どんな面で違いがあるんですか?
芳江さん)運ぶっていうことでいえば、おがくずは取りに行くだけやけど、廃材はまずチェーンソーで切る作業。そしてそれを積んで帰って、そこから窯場まで運ぶ。切って運んでって面で言えば薪の方が重労働やね。やっぱり。

保廣さん)おがくずはじわじわ燃えて火床が安定して、一定の温度を保つけど、そのためには火床にうまくおがくずを補給し続けなあかん。それがうまいこといかんとおがくずが一気にバサッと大量に落ちこんだときに火も一気にあがる危険性があるから注意せなあかん。もちろん薪(廃材)でも、注意はせなあかんけど、火は安定するからその点は安心ていうんかな。

銭湯の仕事で大変なことは?
保廣さん)裸でお風呂に入る=無防備なわけやから安全面は重要やね。
昔ならたくさんお客さん居ったから、万が一誰かがしんどくなったとか、そういうことがあっても周りの人が気付いてみんなで対処してくれたけど、お客さんが少なくなってくると、その辺も気にかけて、声かけたりとかしてるな。僕は女湯には行けないから、長い時間出てこなかったら「おばちゃーん、大丈夫かー?」って声かけたりする。そら、いざとなったら、女湯でも行くけどね(笑)
家庭でもお風呂の最中の事故って少なくないやろ?ヒートショックとか。それに、すべって転んだりしてもけがするし。やっぱり、「こんばんは」って来てくれて、風呂入って、「ありがとう」って言うて帰ってくれるまで「安全に」ってことやな。

 

人と会う、話す、気づく、集う・・・そこにある大切なもの

銭湯を続けてきた中でうれしかったこと、印象に残っていることや思い出などは?

芳江さん)一昨年(平成30年)の1月26日、イチフロ=一番風呂の日ということで市役所の方達がここでイベントを企画してくれました。来ていただいた方にお風呂に入ってあったまってもらって、そのあとは、ジビエ鍋食べてまたあったまってもらって、あと、抽選したりとか・・・。いい思い出ですね。やっぱり、人が集うっていうんかな、そういうのもうれしいしね。一生懸命準備から片付けからしてくれて、ほんとに有難かったし、思い出に残ってます。

保廣さん)同級生が地元に帰ってくる度に言うてくれるのが、うちの母親によく風呂いれてもろたって・・・。あの頃、子供も多かったし、母親はずっと女湯に居って赤ちゃんや小さい子供達の入浴を手伝うてたから。4人の姉も同じように手伝うて家族でうまく風呂屋しとったなと思う、男だけやったら、できないからなぁ。うちの娘も番台座ってたし、そうやってずっとやってきたなぁって・・・。

番台。銭湯の象徴ですね。やはり奥さんが番台に?
芳江さん)私が夕飯の準備する間は主人が男湯の方で居ってくれて、お客さんとしゃべってる。で、5時半から交替して、私が番台に座ってる。

毎日座ってると、最近来ない人が気になったり、またいろんな方といろんなお話、話題あるのでは?
芳江さん)あるよ~。お客さんも毎日来る人、隔日の人・・・いろんな人いてるから、だから毎日きてる人が来なくなったらどないしたんかな?って気になったりするし、「体調悪いの?」って電話かけたりすることもあるよ。
保廣さん)釣り好きな人とは釣りの話、政治の話が好きな人、野球の話、競馬の話・・・僕もある程度は本読んだりして勉強したりしてな。知識として知ってれば話も広がるし。知らんことは知らんていうけど、話題も大事やしね。男性客だけちごて、おばちゃんにも「あれっ、今日は綺麗にパーマあててかわいらしなったな」って気づいたこというて笑い合ったり(笑)。
やっぱり、毎日出会って話してきただけあって、ちょっとした変化も気づくもんなんやね。いじったりいじられたり、冗談言い合いしてそれも風呂屋してて楽しいなて思うことやな。

銭湯って、体を綺麗にする場所であると同時にそうやって人と人がつながってコミュニケーションをとる大切な場所でもあるんですね。
保廣さん)そうやな、今はだんだんそういうのなくなってきてるやろ。病院の診察でも先生が人を真っ裸で見ることってないけど、僕らは商売上、見るからね。ちょっと痩せたんちゃうかとか太ったんちゃうかとか、本人が気付かんこと気付くときあるな。昔は子供達もここでマナーや社会性を身に付けたり、学ぶこともあったしな。何か、言葉では伝えられなくても、「背中を流す」とか一緒にお風呂に入るってことで何かわかることとか、言葉以上のものがそこにあったり・・・。

 

 

そうですね、この近辺の商店街、私も小さい頃からいろんな買い物に利用しました。お店の人と話す、近所の人と話す、遊んでもらったり、叱られたり・・・そうやって大きくなったように思います。
保廣さん)そうやな・・・。ほんまに時代は変わったな。子供も少なくなったけど学校帰りに家の前で出会ったら、「ただいま」って挨拶してくれるし、もし黙っとったらこっちから「おかえり」って声かけたら、「ただいま」っていうてくれるわ笑
そういうの大事なんやけどな、関りっていうんかな、地域とか世代とか含めて。

何十年もたくさんの人に支えられて・・・

2011年9月の紀伊水害の際、この近くの仮設住宅に暮らす被災者の方たちに約3年半にわたり無料で銭湯を開放されたと聞きました。

保廣さん)何かできないか・・・ただそう思って。仮設住宅にもお風呂はあったけど、やっぱり小さかったり、またぎが高かったり。安らげないと思った。仮設住宅で慣れない生活を送る人たちに少しでも安らぎの場、時間をと思って妻と相談して決めたんやけど、入浴後に「ありがとう」っていうて喜んで帰ってくれたときはうれしかったな。災害が多い時代やけど、困ってる人の何か役にたつこと、大きなことでなくても何か自分たちにできること・・・っていうんかな、結局は「やるか、やらないか」ちゃうかな。

芳江さん)うちも、いままで、たくさんの人に来てもらって、支えてもらってやってきたから、恩返しという意味で、何かできることはいうことでさせてもらったんです。

これからの「栄湯」どうしていきたいですか?
保廣さん)時代の流れに従うしかない。江戸時代の「湯屋」と呼ばれるものから始まって、この時代まで「銭湯」は日本特有の文化としてあり続けてきたわけやけど、時代は変わって銭湯がなくなり続けているのが現実。

芳江さん)自分たちが健康で、お客さんが来てくれる限りは続けたいとは思ってるけれども、いつでもやめる心づもりはしてる。でもできる限りは頑張っていきたい。

残っててほしいなって思います。
保廣さん)僕らはいつまでできるかわからんけど、どんな形であれ、もし残してくれるならそれはうれしいことやな。
風呂屋としてでなくても、この場を、地域のコミュニテー、集いの場としてとか。壊すのはいつでもできるから。

五條市でずっと暮らしてきて思うことは?
保廣さん)やっぱり、人口が減ってきてることが残念というか、何か対策せなあかんと思うな。特に学生や子供が増える、また人が訪れるような、何かがあったらなと。例えば十津川へ行くには五條を通る、そこをうまく活用した何かとか、五條で一旦足をとめてもらう何かとかね。柿が名産やけど収穫時期は一時。年間通してきてくれるようなものとかあったらええなと思う。
新町通りみたいなすばらしい観光場所、また明治維新発祥の地、天誅組をもっとアピールして、観光客が歩いて回るにはもっとトイレを作らなあかんのちゃうかなと思うな。

芳江さん)私らも若くない、自分達が健康でないとこの銭湯も続けられない・・・。できるとこまで頑張っていきます。

保廣さん、芳江さん、本日はありがとうございました。

名  称  栄 湯
住  所  五條市須恵1丁目11-12
電話番号  0747-22-3169
営業時間  16:00~20:00
定休日  6日・12日・18日・24日・30日

☆スタッフHのすぽっとwrite☆

今回のインタビュー先「栄湯」。実家の近くです。レトロな雰囲気にあふれる脱衣場でお話を聞いていると、小学生の頃の下校途中の記憶が浮かんできました。

毎日帰る通学路で、庭先につながれてる犬を撫でたり、橋の上から川を覗く・・・。
そんなルーティンの中に、道の少し奥まったところにある栄湯の方に目をやる・・・そんな習慣があったのを覚えています。どんどんと寂しげに風景が変わる中、「栄湯」はいつもそこにある・・・それが静かながらも大きな「存在感」と「安堵感」を与えてくれます。

いつも緊張のインタビュー。でもやっぱりこんな「あったまる」経験、こんな「あったかい」西村さんご夫婦との出会い、すぽっとらい燈をやっててよかった♪

人と人が出会う場所。銭湯としてもコミュニティの場としても残っていてほしい、残さなければならないものではないかと思いました。

 

 

 

 

第38回 奈良カントリークラブ  常務取締役総支配人 前田清幸さん、 支配人 梶谷守男さん

「良い時も悪い時もある。雨の日も晴れの日も。」・・・そんな人生と照らし合わすゴルフ道

 

 

『独創の50年』今年でクラブ創設50周年という長い歴史を誇る 奈良カントーリークラブ。そんなクラブを統括する 前田常務と梶谷支配人に ゴルフの魅力についてたっぷりとお話を伺いました。

 

左:前田清幸 常務取締役総支配人 右:梶谷守男 支配人

 

―様々な歴史を彩られてきた 奈良カントリークラブの 経緯を教えていただけますか

前田常務)経緯なあ・・・今年50周年で。
だから50年前に出来て・・。

50年前なんですね
お二人はその時から携わっていらっしゃる?

前田常務)いやいや49年前くらいからか・・?

梶谷支配人)常務は最初の方からですね・・僕は40年・・(クラブ創設)10周年の時からですね。

創設当時は・・・?

前田常務)最初の社長は小久保さんて方で・・。

じゃあその方がここでっていう事ですね

前田常務)その次が箱田さんに変わって、20年くらい前に今の新井に変わったんかな。

運営をされている奈良開発興業の新井さんですね?

前田常務)そうやな。奈良開発興業はずっと50年前から名前は一緒ですわ。

その奈良開発興業さんが同時に運営されているプレディアゴルフについてですが

前田常務)プレディアは5年後かな?
梶谷支配人)5年後ですね。ここできて5年くらいした時に、まあゴルフブームみたいなのがあって・・。

以前は大野コースっていう名前でしたよね?

前田常務)昔はね。名前変えて今はプレディアゴルフで・・名前変えて何年かな・・?
梶谷支配人)去年10周年しました。
前田常務)11年目やね。名前だけ変えて(笑)

★プレディアゴルフHPはこちら★

 

―ホームページを拝見させて頂きましたが「74.9の脅威」ということで、とても印象的なフレーズですが・・。
「74.9」とはコースの難易度を表すコースレートのことですよね?

注釈※コースレートとはコースがどれくらいの難易度を持っているかを示す数値で、コースレート72のコースが、難易度の真ん中。数字が大きいほど難度は高く、数字が低くなるほど、それほど難しくないコースと言われる。
打ち下ろしの ミドルの最終ホール

前田常務)奈良県で2番目に難しいコースなんやね。
1番目が奈良国際(ゴルフ倶楽部)・・・実質はうちの方が難しいねん。

そうなんですか?

前田常務)陰謀でね・・2位に・・・(笑)

全国でも25位ですよね?

前田常務)そうやね。

じゃぁすごく難しいですね!上級者にとってはすごく興味がそそる・・

前田常務)面白いコースやねえ。

実際、難しいという声も多いんでしょうか?

前田常務)多い多い!
奈良カンは難しいで通ってるもんね。

そうなんですね。
その難関コースを設計された上田治氏について・・アリソン式の・・・

前田常務)よう知ってるな!

有難うございます・・・付け焼刃ですが・・ちょっとだけ勉強しました・・(笑)

前田常務)ゴルフはせーへんの?

なかなかできなくて・・・。
打ちっぱなしは、ちょっとしたことがあるんですけど、コースは周った事がなくて・・

前田常務)周りいな!

そうですねぇ・・・誰か一緒に周ってくれはったら・・・(笑)

その県下2位の難関コースの特徴をもう少し教えてください

前田常務)距離が長いのがまず特徴のひとつやろうな。グリーンは難しくないねんけど。距離が長いのが1番の特徴かなあ。
梶谷支配人)チャンピオンコースですね。
前田常務)(全長)7227ヤードかな。
梶谷支配人)ほか(のゴルフ場)に比べたら距離もあるし。
前田常務)グリーンは奈良カンは大きくてワングリーンのええグリーンやわ。
梶谷支配人)見えている)そこが最終ホールですね。

 

 

芝生の緑と満開の桜がとても綺麗ですねぇ
今の時期、ほんまに気持ちいいでしょうね

前田常務)最高やね!

暑くもなく・・・

前田常務)そうやね。暑くもなく寒くもなく。

梶谷支配人)ちょうど桜も咲いてるしね。

前田常務)昔、 ようこの桜の下で(コース)上がった人、弁当持ってきて食べてたわ!

梶谷支配人)花見してましたね!
レストランで食べやんと、この桜の下で・・今、そんな人おれへんけど(笑)

 

―お話にも上がりましたレストランについてですが

前田常務)レストランの経営は阪急産業の委託ですね。
メニューの決定や1ヶ月に1回のメニューの入替は店長がしてますね。阪急産業さんがほかで経営する店舗の人気メニューを、ここでやったりしてくれてるな。

どんなコンペ(団体様)が多いですか?

前田常務)集まって○○会とか友達同士で作ってる会の方がこの頃多いかな。

 

梶谷支配人)年配の方は特にそんな会を作ってないと、なかなか(ゴルフをする)機会がないということで・・・。
でも、お酒が飲めなくなったから、会食自体が少なくなりましたね。
ラウンドあがっても、お客さん帰るのも早くなったしね。

 

―来場者はどんな方がいらっしゃいますか?
ひと昔前は、オジサマのスポーツ という認識でしたが、今は若い方や女性の方も多いでしょうか?

前田常務)プレディアは女性の方が多いんやけど、奈良カンはやはり上手な方が多いかな。コースが難しいと言う事で・・・競技志向の試合に出たりする方が多いね。

梶谷支配人)メンバーさんも月例杯に出る人も多いですね。

月例杯とは・・?

前田常務)メンバーさんを A,B,C に分けて、月に1回ずつする競技やな。おもしろいで・・・ゴルフって!やり!!

そうですね、私もゴルフ全然知らないですが・・・楽しそうですもんね

前田常務)わしも100才になるけど・・

えーーーっ!笑

前田常務)いや四捨五入したら100やがな!
けどこんなおもしろい競技ないわ!

息が長いスポーツっていうか年齢問わずですもんね!

前田常務)ハンディキャップがあるから、下手な人と上手な人と対等に戦えるやんか・・・それがおもしろいんやんか・・だからやりや!
(競技年齢が)100歳までやったら、まだ80歳でも90歳でも出来るやん!
ゴルフしい。ほんまおもしろいねんから!

そうですね!でもすぐ上達はできるものなんでしょうか?

前田常務)出来ない!!ある程度、最初にちょっと教えてもらったら早いわ。

 

―メンバーさんについてですが、現段階で何人程いらっしゃいますか?

前田常務)難しい問題やな。全部でってなったら・・・。
今、動いてる人ってゆったら、2千人くらいか?
梶谷支配人)そうですね。

そんなにいらっしゃらるんですね!

前田常務)両コース(プレディアと)あるもん。

年間来場数はどれくらいでしょうか?

前田常務)8万人くらい。

8万人!?

前田常務)(プレディアと)両方でね。こっちが3万9千人。向こうが4万1千人くらいの割合やね。

やっぱり、京奈和(自動車道)が出来て、交通の便がよくなったのもありますか?

前田常務)ようなったねえ。昔、オレらここ来たときなんて、大阪からここ来るのに、高速も何も無かったもんな。下(道)ばっかりやもん。
それが高速できて、南阪奈(道路)出来て、ここ(京奈和)また開通して・・便利はすごくよくなった。

降りてすぐですもんね!

 

―シーズンのオンとオフについてですが、差は激しいですか?

前田常務)激しい!寒い時みたいなゴルフいらんやん!!暑い時もいらんやろ?

だいたい5月くらいが1番多いですか?

前田常務)ハイシーズンはやっぱり3月の終わりごろから6月初めくらい・・梅雨まで・・。

夏はどうでしょうか?

前田常務)夏はやっぱりちょっと少ない・・・けど冬の寒い時よりはまだマシやけど。
梶谷支配人)雪降ったらできへんので。

ここはけっこう雪深いですもんね

前田常務)マシな方やけど、よそに比べたら。

雪でクローズになる事はそんなないんですね?

梶谷支配人)数えるほどですね。

では多い日の組数は何組くらいでしょうか?

前田常務)土、日、祭日が多いねんけど、それも冬場と夏場と秋口と比べたら差があるな・・秋口は5時頃なったら日が暮れるやんか。そのへんで違うんやろな。
でもまあ、平均で多い時やったら200人弱くらいかな。

じゃあ多い時で1日50組くらいですか?

前田常務)54、5組くらい。3人でのエントリーとかがあるから。

 

 

―主な大会についてですが
去年、奈良オープンされてましたよね?

 

 

 

 

 

前田常務)藤本とか一線級のプロがきて・・。
梶谷支配人)2日間しましたね。6月でしたかね?
前田常務)またプレディアほうでも、女子のプロアマやるんです。
いつやったかな・・
梶谷支配人)5月14日ですね。
前田常務)こっち(奈良カン)でも日刊ダブルスとか・・・
梶谷支配人)4月26日かな?

 

―スタッフの人数は今現状で何人いらっしゃいますか?

前田常務)アルバイトの人が結構いてるんで。何人くらいやろ・・・?
梶谷支配人)コース、キャディさん合わせても22、3人・・・こっち(奈良カン)だけで・・。そこにアルバイトが・・、バイトが毎日来なくて、交互で来るから・・全部で50人くらいで回したりしてるんかな。

(シーズン)オンとオフで忙しさが違いますもんね

前田常務)そうそう。
梶谷支配人)エントリーの組数見て、ローテーションでシフト組ますね。

 

 

―今、ゴルフ人口の減少が叫ばれていますが・・

前田常務)何人位、全国でゴルフ人口おると思う?

えーーっと・・・ごめんなさい。勉強不足でして。教えていただけますか?

前田常務)1千万人くらいおるわ!それがあと10年もしたら・・・どれくらい減るんやろ・・・?

やっぱり減っていく傾向にあるんですね

前田常務)今の団塊の世代の70才くらいの人はゴルフするけど、後10年して80才くらいになったら、ゴルフせえへんから、600万人くらいに減る可能性はあるな。

ひと昔前に比べたら値段設定がリーズナブルになりましたが

前田常務)リーズナブルになった分、ゴルフ場は儲からへんやん。

そうですね。
リーズナブルになって敷居が下がった分、若い方とか女性の方が増えていますでしょうか?

前田常務)増えるんやけど・・少ないやんか若い子・・・今、生まれてくる子が少ないやんか・・。

そうですね

前田常務)だからゴルフしてくれやんなあかんやんか!

はい(笑)
「ゴルフ女子」っていう言葉も出来るくらい、近年女性の方も増えましたが、前田常務はキッズも教えていらっしゃるんですよね?

前田常務)そうやね。シプレでジュニアスクールで9人ほど・・毎年やってるねん。ちょうど今頃の時期かな。五條市の・・・ゴルフ協会が企画して・・。毎年ね・・去年はけっこう多かって12、3人かな。
今年は9人かな・・ジュニアの子が来てくれて。

それは何歳くらいの子供さんですか?

前田常務)今度、小学校1年生になる子が1人おったわ。それで(歳が)上の子は中学・・1年生と2年かな?

毎年来られてるんですか?

前田常務)うん・・毎年来てるわ。(参加者の)半分は毎年来てる。

やっぱり上手ですか?

前田常務)いやいや下手やねん。
梶谷支配人)まだまだこれからですね。
前田常務)下手やけどね・・年に1回だけしか、けえへん子おんねん。
「練習してるか?」ってこの間も聞いたら「いえ、これだけしかしてません」って。なんでかな?って。なぜこれだけ?って思うねんけど。
梶谷支配人)せっかくねえ、やりはじめたのに・・。
前田常務)せやなあ・・オレに会いに来てくれてんのかなあ?

きっとそうだと思います!
スクールではどんな事をされてますか?コースを周ったり?

前田常務)練習場で4日間だけやけども、1日目、2日目、3日目って練習場でしてパターしたり、最終日は2ホール程コース周るねん。
昨日は天気がよかったから楽しかったんやと思うわ。
ケガだけせんようにと・・。

ゴルフはどうでしょうか?ケガ少ないですか?

前田常務)ケガは今まででない!
でも、おとついか?、ボールここに(肩付近)あたってん。
ポーンポーンって跳ね返ってきたボールにあたってん。
梶谷支配人)どっち飛ぶかわからへんもんね。
前田常務)子供さんにあたらんで、オレにあたっててよかったわ。

それと今、奈良カントリークラブで、平日18歳未満の学生は無料でゴルフしてもらってるねん!

それはジュニアの・・?

前田常務)そうそうジュニア育成の為に。ほかの(学校)のゴルフ部から無料で練習しに来てるねん。
大商大とか近大とか奈良医大のゴルフ同好会とか・・新しい所で興国高校とか・・。

興国高校もスポーツ盛んですもんね

梶谷支配人)高校生は春休みとか利用して来ますね。

近くの五條高校もゴルフ部ありますよね?

前田常務)ある!
梶谷支配人)あるんですけどね・・・
前田常務)昔ここに練習に来て・・・五條高校から(ゴルフバック)担いで歩いてきて・・。でもこの頃(熱心な)先生がおらんようになって・・。
梶谷支配人)(ゴルフ)好きな先生がおったらよう来てはって。
前も校長先生が好きやって。

そうですね、校長先生も何年かに1回代わりますもんね

梶谷支配人)代わった時の先生によってね・・・。

そうなんですね。
ジュニア育成という面でも貢献されているということですね

梶谷支配人)春休みはけっこうジュニア来ますね。

やっぱり上手な子が多いですか?

梶谷支配人)そんなことないですね。
前田常務)ゴルフ部の子たちは上手な子が多いんやけど・・。
梶谷支配人)一般の子たちはお父さんお母さんが連れて来て・・・。

目指すところはやはり『プロゴルファー』を目指してやっておられるんでしょうか?

前田常務)この前の4日間のキッズスクールはプロゴルファー(目指す)って感じではないわね。楽しんでって・・・お父さんとお母さんが連れて来て「ゴルフしいーーっ」てな感じやね。

楽しんでやるスポーツにしては、私の印象としては少しお金がかかってしまう印象ですが・・

前田常務)金・・かかるかな・・?

他のスポーツに比べて、ゴルフは高貴なスポーツのイメージのような・・・

前田常務)なぁ・・まぁ1回来たら8千円・・・かかるもんな。ラウンド周ろうと思ったら。
梶谷支配人)でも1日遊んで、食事して、お風呂入って全部して・・ほんで健康的になって1万円もかからへん・・ってそれ考えたら、ほかどっか行くよりも安いと思いますけどね。

ほんとですね

梶谷支配人)USJなんて行ったらもっとかかるでしょ?(笑)

そうですね。入るだけでね!(笑)

前田常務)オレ行ったことないわ!1回連れて行ってくれへんかな?(笑)
梶谷支配人)お孫さんといかはったら・・
前田常務)せやな!もうそろそろいけるな。

楽しいですよ!USJも!(笑)

前田常務)せやけど乗り物乗るのに待たなあかんのが、かなんねん。

90分とかですね(笑)

前田常務)そなん待っとられん!絶対よう待たんわ!
10分、15分やったら、なんとか孫のためや思って待てるけど・・・。

レジャーの観点で言うと、ゴルフ場は異空間で特別な感じがしますが・・非日常的といいますか・・・

前田常務)だから遊びに来てるっていう気持ちがでるんやろうな。楽しいから。
梶谷支配人)だからお金払ってでも来るっていう・・普通と一緒やったらそんなにね・・・。それをうちは、いかに提供して喜んで帰ってもらって、また来てもらって、っていうのばっかり考えているんやけどね。

 

―お客様に喜んで頂けたらということで
ブログを拝見させていただいたら、いろんな企画をされてますね
ファン感謝デーとか雨の日プレゼントとか夢クジとか・・・

前田常務)そうやねえ。

今も継続してされてますか?

梶谷支配人)いや、毎回変えていかんと飽きられるんで・・・。でもそれが、いいアイデアがないんで・・・。

おもしろいなと思ったのが『わんこそば食べ放題』っていうのを企画されてましたが

前田常務)えっ?それは知らんな。
梶谷支配人)プレディアかな?わんこそば食べ放題ってあったかな?

2013年に企画されてましたが

前田常務)あったかもわからんね。

いろんな事されてるんだなって・・・

前田常務)おもしろい企画ってなにある?
梶谷支配人)おもしろいのねえ・・・。お客さんが喜ぶのはバーディとったらジュースもらえるとか、バンカーから1回でだしたら・・とか・・。
前田常務)せやなあ。いろんな事やったなあ。
ようけやりすぎて(わんこそば)忘れとったなあ(笑)

2015年に5千人の大コンペをされた時の順位の付け方も、74.9(コースレート)にちなんで749位、1749位とかだったんですよね?

前田常務)そうそう。

2014年の1万人の大コンペの時は45周年だったんですよね?
その時は45位くくりの順位だったんですよね?色々工夫されてるんですね

梶谷支配人)今年も50周年で・・。
入ったところに飾ってあったとおもいますが、(賞品が)50型のテレビとかダイソンの掃除機とか・・。
前田常務)あれ欲しいやろ?(ゴルフに)おいでよ!!

ゴルフね・・したいんですけど

梶谷支配人)ああいうの(商品)をメインに置いて、やってるなって印象付けて、見てもらって帰って、(次回)来てもらう・・。
色々HPとかでも配信するんやけど、なかなか周知できへんので。

今年の3月にLINEのアカウントも新たに開設されてましたけど

梶谷支配人)若い方にアピールするのはそのへんかなって・・・。

私もすぐ登録させて頂きました(笑)
そういうツールも使ってっていうところですね

 

 

―リオ五輪で正式種目として復活したゴルフですが、ゴルフの魅力とはどのようにお考えですか?

前田常務)オレが考える真の魅力は、上手な人と下手な人が一緒にラウンドしてもハンディがあるから対等に戦えるというところかな。
それがものすごく面白いねん。

あとは試合のプレッシャーがすごく面白い。
試合とかゴルフ以外でしたことある?

私自身はバレーボールをしてました。今は子供がサッカーをしてるので、子供の試合を見る機会が多いですけど、プレッシャーは子供より親の方がしんどい時あります(笑)

前田常務)あるやろ。
そのなプレッシャーっていうのは、試合出てて、やってるときのプレッシャーがあるやんか。
そのプレッシャーかかった試合をしてるのが、すごく面白いねん!

試合にかかわらず、入ったら勝つとか、負けるとか、それがすごく楽しいねん!それがなく、ただ単に周るんやったら、周らん方がええと・・。そういう風な考え方の持ち主やねん。

でも絶対スポーツって勝負事になってくるじゃないですか。だからそこはね・・・

前田常務)せやねん。勝った負けた・・・負けたから練習して、また勝ったろうとか・・。それがなぁ、すごく向上心があるねん。だから100才になったかって、他の人らとゴルフもできるんやなあ、って思って毎日練習するしなあ。毎日100球くらい打つやんか・・。

前田常務も毎日されるんですか?

前田常務)うん。毎日ゴルフはするで。練習も。でも、今日は出来なかってん。なんでか知ってる?16時に(このインタビュー)来るから(笑)練習、今日出来んかったなぁ(笑)初めてやわ。

梶谷支配人)昼間ずっと忙しかったですしね。

心苦しいばかりです・・・

前田常務)いやいや、会えるの楽しみにしてたんやで(笑)でもな、出来へんだからなぁ・・帰ってからしよかな?

じゃあ、巻きで!!(笑)夕暮れまでまだ時間ありますしね!(笑)

 

 

―あとはゴルフの上達方法と心得を教えていただければと

前田常務)まず練習。それとプロに最初ちょっと見てもらった方がいいな。

レッスンですね

前田常務)番の上達方法やな。
やっぱり毎日せな・・スポーツやから3日あけたら、また取り戻すのが大変やから。毎日練習せなあかん。(練習)量は多くなくてもええんやで。少なくても良いから毎日練習せなあん。

なるほど

前田常務)後、やっぱりおれら年取ってきたから、柔軟とかある程度、軽いストレッチとか筋肉トレーニングとか、毎日せなあかんな。

されてるんですね?

前田常務)そら毎日してる。

そうなんですね。やっぱり絶対継続ですね

前田常務)そうせな、若い子に負けるやんか!負けたら腹立つやん!

でも大事ですよね負けん気!
心得はどうでしょうか?

前田常務)心得なあ・・・一所懸命、無心でやるくらいかな・・・無心やな!
梶谷支配人)あんまり考えやんとやった方がええんちゃうかな。考えすぎて、なかなかとっつきにくい、ってなるから。

前田常務)だいたいやな・・・。オレな、だいたいしか考えてないわ。
人生だいたいで生きてるねん(笑)
ゴルフも良い時も悪い時もあるわ、思って。
人生と一緒や・・・な。

人生とね・・・。

前田常務)みんなうまいこといかへんわ!よう覚えときやっ!

はいっ!ものすごく身に沁みます!胸に刻んでおきます!

 

前田常務)
良い時も悪い時もあるて。
雨の日も、晴れの日もある。
ゴルフも一緒やわ。
どないしてもあかんときあるわ。せやけど、どないしてもええ時もある。
こんなやさしいんかなって思う時もあるし、こんな   難しいんかなって、もうやめたろかなって・・いっぱいあったよ。

 

そうなんですね。
同じコースでも毎回違いますか?

前田常務)そうやねん!
温度違うし、風が違うし、朝と、2回目やったら芝生の長さも違ってくるし・・伸びてくるからね。

梶谷支配人)毎回おんなじとこ跳んでいかへんもんね。

なるほど。
でも上手くいかない時・・・
何の差なんでしょうか。それは?

前田常務)うーん。まぁやっぱり練習量とか体つきとか かな。素質あるやつは練習せえへんし。

向き不向きはゴルフでもあるんでしょうか?

前田常務)上手いことなってるんちゃうかな。素質がある奴は練習せえへんし、素質のない奴は練習せんとあかんって思って練習するから、だいたいおんなじようになってくるんやろうな。それで素質があって練習して負けず嫌いになったら、松山(英樹)みたになるんやろうな。
性格よう出るでゴルフって!

性格ですか

梶谷支配人)メンタルのスポーツやから。

やっぱりメンタル影響しますか?

前田常務)(スコアが)よかってもどんどん行く奴と、守りに入る奴とおるやん。優勝するには、やっぱりどんどん行かんと優勝できへん。
守りに入る奴はいつも2位か3位やな。
なんでも言えるわな。人生は守りに入らなあかんけどな(笑)

心に留めておきます(笑)

先程、松山英樹の名前がでてきましたが、印象に残るプレーヤーはいらっしゃいますか?出会った方とか・・

前田常務)そうやな・・。杉原(輝雄)さんはね、何回も周ったけども、すごいなあと思うなあ。あの体で、あれだけ何回も優勝したりしてるって・・。そら体格あって、松山みたいな、ああいう連中やったら、わかるけど、杉原さんなんか、あんなちっさい体で飛ばへんし(飛距離が)
神業的なところがあるなあ。パターなんかすごいなあと思うわ。

そうですね。飛ばせないってなったらグリーン上で、ってなりますもんね

前田常務)そうやなあ。あの人は尊敬するな。何回か
(一緒に)周ったけど。こんだけ上手くなれるんかな?って。パッテイングなんかすごいなあって。

パッティングで・・・ひとつ余談なんですけど。パターの時に(柄が)長いパターを使ってする人いるじゃないですか。中島常幸とか。
あれって・・・?

前田常務)あれはイップスになるのを防ぐためやな。

コントロールが利かないってことですか?

前田常務)そうそう。普通のパター持ってたら、プレッシャーかかってイップスになって。見ててもどこに飛ぶかわからへんくらい。練習場では普通に打ってるのに、試合になったら緊張で、こんな距離(10cm)が入らへんねん。
ところが長いパターで、あの持ち方やったら打てるねん。だからイップスかかってる人は、こうして(柄が)長いの持ってるねん。
アプローチでも、なんでもイップスはあるね。

やっぱりそこでもメンタルが左右されるんですね

 

 

―今後のゴルフ場のあり方、抱える問題は?

前田常務)なぁ、難しい問題やなあ。
1番オレが悪いと思ってるのは、民事再生してつぶれたところが今やってるやんか。奈良県で32クラブくらいある中の3分の2が民事再生やんか。そんなんておかしいない?
一所懸命、頑張ってるところが、民事再生してむちゃくちゃ安い金額で営業してるゴルフ場に客取られてって、そんな馬鹿な話ないわ。

わかるで。従業員抱えてるから、その人らを路頭に迷わしたらあかんっ、ていうので、民事再生法もわからんことないけど。

それはそれで、今まで一所懸命やってるゴルフ場を、窮地に追いやるような法律って、オレ自身はおかしいなと思うわ。

 

 

―五條について思う事をお聞かせ下さい

前田常務)オレはよそからきた人間やねん。(大阪の茨木から)来た時はすごいとこやなあ思ったわ。夜の7時くらいになったら店全部閉まってしもて。50年近く前な。
方言もすごいなあと思ったわ。ちょっと橋本から高野口行ったら「~てきらー」ゆうて・・。「てきらー」ゆうな?

「てきらー」は知らないです

前田常務)女の人も「ほうけ」いうしな。

でも・・・ええとこや。
まあそないなってまうねんやろな。悪いって思わへんわ。
50年もおんねんから、ええとこやねんやろな。

 

梶谷支配人はどうですか?

梶谷支配人)僕はずっと五條やからね

生まれもですか?

梶谷支配人)野原やからね。前の小学校あったとこやけどね。ずっと五條やけど学生の頃に1回京都行ったくらいで・・・また帰って来て地元の企業入ったんやけど。
友達連れて来たらすっごい田舎っていうわな。山、二つくらい越えてきたっていうわ(笑)昔は京都まで2時間かかったもんね、下道だけで。夏休みに友達を連れて来たら「どこまでいくねん」って(笑)
「もうひとつ山越えて・・」とか言いながら。

前田常務)道ようなったなあ。大阪まで1時間かからへんもんね。
梶谷支配人)昔の人は奈良カン遠いっていうイメージがあって
1回来たら「えええっっ!!」てビックリされる。久しぶりにきたら朝7時くらいのスタートやのに5時半頃着いてって・・。
6時に出勤したら、待ってはる人おって。
「えーーどうしたんですか?」って聞いたら「早よ着いてしもて」って。今までの(遠い)イメージがあるんやろうね。
「道がついたから早くなってますよ」っていうんやけど・・(笑)
早よ着いて「あけてくれー」っていうて待ってはります。

 

 

―最後に、今の時期はちょうど始まりの季節ですが、これからゴルフを始めたいなって方にアドバイスがあれば

前田常務)奈良カン来てください!

まずはやってみないとってことですね

梶谷支配人)そうそうそうそう。まず若い人にやってもらいたいねんけどね。やってみてあかんだらしゃないけど。まあやる機会が無いっていうのもありますけどね。
昔は先輩に連れて来てもらって、っていうのがあったんやけどね。
どこの会社でも会社のコンペがあってね・・・仕方なく行ってやってるとか。今はそういう機会も少ないかもわからんからね。

前田常務)そうやな。でもゴルフっていうのは健康にまずいいわ!歩くやんか。さっき電話かかってきた人も80才の人でよう肥えてて腹出ててんねん。それで何もゴルフせえへんかったら5kg肥えたゆって、もう動かれへんって。それでたまに(ゴルフ)来て周って歩いて(歩数)8000歩ゆうたかな。

1日でですか?18ホールで?

前田常務)全部歩くんじゃないけど。全部歩いたら12000歩くらいあるんちゃうかな?途中カート乗ったりして・・8000歩、歩いて。・・それが健康法やってゆうて・・・。そうやな 月に2、3回は必ず来るわ。

そうなんですね
やっぱり気分転換もできますしね

前田常務)そうやなあ。ストレス解消や!でもまあ健康にいいわ!ほかのところ歩くより、ここ歩いたほうがええわ。

梶谷支配人)何にもなしに歩くのもね・・ここ来たら自然と歩くから。それに1日知ってる人と、ワイワイ言いながら周って、勝った負けたゆって。そしたら1日楽しいし。

そうですね1日長いですもんね
以前、取材させて頂いたゴルフされてる社長さんも「上手くなれへんねんけど、1日ワイワイ気の合う仲間と周るのが好きやからゴルフが好きやねん」っておしゃってました

前田常務)ゴルフってほんま楽しいで!
おれ、ゴルフ出来ひんようになったら死んでもいいと思ってるねん!

それくらい楽しいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

最終ホールに足を運ぶと、視界に飛び込んでくる 広大で緑豊かな景色。
訪れた時はちょうど桜が満開で緑とピンクの見事なコントラストの一面でした!
4月の春めいた陽気のなか ゴルフの魅力に触れることができたそんな時間でした!

 

前田常務、梶谷支配人

本日は、素敵な時間を有難うございました!

 

 

 


奈良カントリークラブ

 

 

 

 

☆ 住所 ☆  奈良県五條市今井町1141
☆ TEL ☆   0747-22-2391
★エントリー専用フリーダイヤル  0120-36-2391
★ FAX     0747-25-0091
☆ 営業時間 ☆ お問い合わせ下さい
★奈良カントリークラブのHPはこちらから★

 

 

 

 

 

 

 

 

☆スタッフ森子のつぶやき☆
新しい事を始める、始まる4月。新年度、新生活、新学期・・・。
人生において新たなスタートを切るそんな季節。
きっと誰もがみんな、今いる世界(現状)を離れたりすることは、勇気のいるコト。
その1歩を踏み出す・・自分自身との戦い。
人生の分岐点は誰でもあって。
「雨の日も、晴れの日も・・」その言葉がすごく印象的で心に残り、自分の人生を振り返ると、やはり、雨の日も晴れの日もあり・・・。
『ゴルフを愛して止まない』・・そんなゴルフに対する熱意と愛情が、インタビューの間中、お二人から感じられ、ゴルフの魅力にますます入り込み・・。
「ゴルフやりや!」としきりに勧めて下さる前田常務のお言葉に感化され・・始めようかな・・とまんざらでもなく・・。
さぁ始まりの季節・・・あなたは何を始めますか?

 

第30回 社会福祉法人 祥水園 理事長(園長兼務)塩崎万規子さん

チャレンジすることを諦めない
私の大切な人 街 祥水園のために。

―「祥水園」が開設されたのはいつですか?

(理事長(園長兼務)塩崎万規子さん 以下園長)昭和51年2月1日に特別養護老人ホームと軽費老人ホームが同時に開設されたのが始まりです。

 

―園長ご自身がこのお仕事に携わるようになった経緯について聞かせてください。

私が子育ても落ち着いてきた頃、前園長(私の主人なんですが)に、「働いてみては?これからは女性も活躍する時代だし、福祉の仕事は女性ならではの良さを活かせる仕事だからやってみてはどう?」という話を持ちかけられたんです。私自身それまで、福祉の仕事はもちろん、本格的に仕事に取り組んだという経験がありませんでしたから、私には無理かも・・・?もし無理だったらすぐ辞めよう・・・というのが当時の正直な気持ちでした。そして初めて配属されたのが軽費老人ホームでした。軽費というのは自立されているそれぞれの利用者さんの各お部屋があって、そこから買い物に出かけたり、畑に行ったりといった感じで過ごされているところです。

 

―初めての現場、お仕事、どうだったんですか?

それがね・・・のめり込んでしまったんです、この仕事に。主人も勧めてはみたが果たして3ケ月もつだろうかと内心思っていたらしいんですが(笑)
もう仕事するのが楽しくて楽しくて。知らない事、分からないことも当然ありましたので、「高齢者福祉」についてひたすら勉強し、いろんな資格をとり、そうすればそうするほど、またどんどんとのめり込んでいくといった感じでしたね。利用者さんや、そのご家族、今度新しく入所したいという方達と触れ合ううちに、より一層この世界に入ってよかったなと思う気持ちが強まっていったんです。

 

祥水園 野原西Villageについて

―本日お邪魔しましたこの祥水園野原西ビレッジは昨年度新規移転、それを機に施設規模と内容が大きく拡大され「閉ざされた老人福祉施設ではなく地域の方達に開かれた空間」だとうかがっています。その内容等について詳しく聞かせていただければと思います。

以前、京都のある老人福祉施設に研修に行かせていただいた時、衝撃を受けたんです。その施設は街の真ん中にありました。周りには住宅地や保育園があり、たくさんのボランティアが施設を訪れ、利用者さんと将棋をしたり、トランプをしたり、絵を描いたり、併設された食堂で一緒に食事もしていました。食堂は一般の方にもご利用いただけ、皆さんごく自然に食事を楽しんでおられました。何だかものすごい衝撃でしたね。

移転前の祥水園は小高い丘の上にあり、地域とは離れた場所にありました。その見学を終えてから、もしいつか自分が施設を建て替えるときにはこういう施設を、街の中に、地域に溶け込んだ施設を作りたい、地域の方達が自由に出入りできる、そして我々もそれを受け入れられる、そんな施設を作りたいとずっと思っていました。

 

―その思いが実現したんですね。

ここは旧野原小学校の跡地だったそうです。吉野川や金剛山が一望できる広い敷地を見渡して、もしこの場所で事業を展開できるのなら、いろんなことをやろうと・・・ずっと今まで私が思い続けてきたこと、こういうことをやりたい、ああいうことをああしてこうして・・・イメージが頭の中に浮かび膨らみました。ずっと思い続けてきた熱い思いに設計士さん達も賛同してくださって、利用者の方、そして地域の方々にとって快適に過ごせる、憩える空間が実現でき、とてもうれしく感謝しています。

 

―施設内はとても明るく、インテリアひとつひとつも素敵ですね。

老人福祉施設というと、イメージ的にですが、暗くて、閉鎖的で、世間とは遮断されたような・・・という印象があります。そして何かを諦める・・・そんな気持ちでここに入所される方もいます。ですが、「そうじゃない」ってことをアピールしたかったんです。壁の色や柄、カーテン、家具など、いかにも老人福祉施設というあつらえはやめたかったんです。それはこの祥水園の特徴でもあると言えますね。

 

―ではどのような施設があるのか詳しく聞かせてもらえますか?

カフェ 澪の街 

吉野川を眺められるこの場所を見た時、まずここ(川に面した場所)にカフェを作ろうと思いました。利用者さんとそのご家族、そして地域の方も憩える地域食堂、地域カフェを作りたいと思いました。今カフェはお休みしてるんですが・・・「食べ物がからだをつくる」「美味しくて健康的なものを食していただきたい」という思いから、薬膳、オーガニック、地産地消をコンセプトに管理栄養士と共にメニュー、企画を構想中です。7月のFMの開局と同時に再オープンしたいと思っています。

―澪の街というネーミングは?

カフェを始めるにあたり、バリスタの資格をとりに行ったんです。周りはほぼ若い方、立ったままの授業も多くてね・・・必死でしたよ~(笑)試験にも何とか合格できて、さぁどんな名前にしようかと・・・。
「私」。誰もがそれぞれの思いを持っている・・・私は、私が、私の・・・といったように。そこで、じゃあ「私」の大切なものって何だろうか・・・
「祥水園」その祥水園を支えてくれているのは・・・「この街」
「私の」はイタリア語でMio(ミオ) ミオか・・・うーん、ミオねぇ・・・みお・・・「澪」
「澪」を調べると運河、川の流れの路って意味があったんですよね。
川・・・「吉野川」
「澪の街!」資格をとりに通う電車の中で思いつきました。

深イイですね!すばらしいネーミングだと思います。


←吉野川と沈む夕日。ロケーションが最高です。

 

 

 

 

リラグゼーションスペースJADE  

利用者さんを始め、とにかく皆さん肩が凝ってるんですよね。何とかそれを改善、癒してあげられる空間をつくれないかと。そして女性はいくつになっても綺麗でいたいという思いをお持ちです。だからこそ美容に対しての悩みもよく耳にします。JADEは美容と健康をテーマにオイルマサージやエステで疲れや悩みを取り除き、心身共にリラックスしていただけるような空間です。


 

 

 

JADEでは、美肌エステ、オイルボディケアをはじめ
まつ毛エクステ、ネイルサロン、美容室、プライベートヨガスタジオなど、美容、健康、メンタル、トータルビューティを展開されているそうです。

 

スポーツジムMiracle 

利用者さんのリハビリとして、そして一般の方もご利用いただけます。理学療法士、スタッフが高齢者や初心者の方、それぞれの体力、ご希望に応じた筋肉トレーニングやプログラムを提案、サポートします。

 

さらに血流がよくなり、高血圧や心臓病にも効果があるといわれる炭酸浴泉もあり、特に女性の方に喜んでいただいています。現在、カフェ澪の街とのコラボ企画でデトックスコースも考案中です。他にも、ヨガ、フラダンス、子供のダンス教室などもこのミラクルが主体となってやっています。

 

 

 

 

 

 

 

託児室 楽柿(らくがき)

五條市の名産の柿と、子供達が楽しくらくがきをしているイメージを合体させてネーミングしました。
以前の施設で、小さい子供さんを持つ職員がどんどんと辞めていきました。育児休暇もありましたが、やっぱり無理・・・、託児所があったら続けられるのに・・・と言って辞めていった職員もいました。その経験から絶対作ろう!と、託児所は。
働くお母さんを応援し、雇用を生んでいくという点からも託児所はマストでした。現在、5~6人の職員のお子さんをお預かりしています。そして、JADE(マッサージ、エステ)やミラクル(スポーツジム)をご利用の会員さんの子供さんも一時預かりしていますので、子供連れでお越しいただいても安心してご利用いたけるようになっています。

 

野原ダイニング

野原ダイニングは以前からありました宅配弁当サービスの部門なんですが、以前の祥水園では特養、軽費、それぞれに厨房がありましたので、効率、リスク・・・それぞれに厨房をもつことのメリット、デメリット色々考えた末、セントラルキッチンとして、ここに集約することにしたんです。再度見直し改善したこと、新しく取り入れたサービス等、祥水園の台所としてはもちろん、地域のお弁当の台所としてお役に立てればと思っています。

―見直したところ、取り入れたサービスとは?

配食サービスとはいえ、独居老人のお宅などへの当初一日一食だった宅配に疑問を感じたんです。夜一食のみの宅配・・・。果たしてそれでいいのか・・・自分は三食食べてるじゃないか、本当に困っている人が一食でいいのか、いや違う・・・。年末年始は宅配休み?じゃ、その長い休みの間、何を食べているのだろう?年末年始だって、やっぱり三食食べるでしょう。お正月にはおせちやちょっと違ったもの食べたいじゃない?そう考えると胸がいっぱいになってしまって・・・。やろう!!と思いました。「三食、年中無休、電話1本でお届けします。」を。

そして、高齢者だけではなく、働くお母さんや、体調が悪くて今日はご飯が作れない、買い物に行けない、夏休み中の子供のお昼ご飯に、そして、企業さんの毎日のお昼ごはんにとご利用いただいています。管理栄養士と共に栄養バランスのとれたメニューを考え、薬膳や旬の食材を取り入れたお弁当は、すべての皆様に安心して食べていただけます。

私も子供が小さい時、家事に育児にクタクタになった時がありました。そんな時「そうだ!野原ダイニング!」と思いついてもらえるようになればと思っています。

←ある日のメニュー♪

園長はたくさんのメニューの中でもメンチカツが大好きということで、献立表にも「園長大好きメンチカツ」笑
その他にも、「フレッシュマンを応援!たけのこご飯」

「俺の愛した豚カツ」「孤独のグルメ黒炒飯」等々、ユニークなネーミングが(笑)メニューを見て、「俺の・・・豚カツ」って、どんな豚カツですか?と問い合わせがあったとか・・・
私も気になります、「俺の愛した豚カツ」 愛された豚カツを食べてみたいですね♪

 

―すべての施設が母体である老人福祉施設とうまくマッチしていますね。

そうですね、やはり、方向性が全く違うものを目指しても仕方がないですよね。主軸である老人福祉施設とうまく融合できるものを作り、我々の方からお越しくださいという声をあげられる施設を作りたかったんです。皆さん、とても楽しんでくださり、ここで一日居られるとおっしゃってくださったご家族さんもいました。今までは面会に来られてもどこか気忙しく帰っていかれた様子もありました。ゆっくりしてもらうスペース、居場所がなかったからかもしれません。ですが、今では家族さんの面会が非常に多くなりました。本当に良かったと思っています。

 

FM五條 

FM五條は、まず第一に防災情報、そして県政、市政だよりやイベント、ニュース、福祉、医療、健康、学校、施設、企業、他にも音楽や体操など、奈良県や和歌山県のラジオ局さんと連携をとりながら、たくさんの情報をお伝えしていきます。

現在、取材に出かけたり、ゲストをお招きしたりして、収録をしています。周波数は78MHz 7月8日開局します。

―なぜFMを?

台風により五條市にも甚大な被害をもたらした平成23年の紀伊半島大水害。その時、祥水園は何もできなかったんです。社会福祉法人 祥水園として、五條市の皆様に大切にしてもらってきたのに、何もできなかったんです。あの時、施設は今にも窓が割れそうなほどの強風と、ひどい雨漏り・・・。二次災害の恐れもあることから、とても避難してきてもらえる状態ではありませんでした。その時の体験から思ったこと気づいたことがずっと胸にありました。だから、防災情報を流せる局としてスペースだけはとっておきたかったんです。もし私の代で実現しなくても、その意志を引き継いでやってもらえる時の為にと。それが、市制60周年という記念の年に、開局できることになりました。 過疎化、少子化、人口減といった暗いニュースを耳にしますが、歴史あるこの五條市で、がんばっている人たち、企業さん、元気な子供達の声を電波にのせてお届けし、五條を元気にしたいんです。

 

―ひとつひとつに園長の思いのつまった祥水園であることが、とてもよくわかりました。最後にこれからの思いなどをお聞かせください。

チャレンジすることを忘れず生きていきたいんです。 前園長は主人であり、私にこの仕事をいちから教えてくれた師でもありました。56歳でこの世を去って、私にはいつもそばで教えてくれ、相談できた人はいなくなりました。でも、だからといって下を向いているのではなく、何かを始めようとか、問題にぶつかった時や、決断する時、常にもう一人の自分に問いかけるようにしています。「本当にそれでいいの?私」と。そうすることで、気づかなかったことや、アイデア、違った考え方に気づくこともあります。

生きたかったのに生きれなかった主人。でも私は生きているじゃないかと。その根本を忘れず、いろんなことにチャレンジし続け、この祥水園と共に歩んでいきたいと思っています。

園長、本日はありがとうございました。

社会福祉法人 祥水園のHPはこちら

 

社会福祉法人 祥水園 野原西Village

住所 五條市野原西3丁目3番41号
電話 0747-23-0615(代表)

 

 

 

 


スタッフHのすぽっとwrite☆

「チャレンジすることを忘れない」その言葉がとても印象的でした。バリスタの資格の他にも、JADEを担当されているお嬢様と一緒にオイルマッサージの資格も取りに行ったそうです。そして、お二人ともX-JAPANのYOSHIKIの大ファンだそうで!彼に対する熱い思いも最後には聞かせていただきました♪
JADE、Miracleも実はYOSHIKIの楽曲にあるそうで、そこからネーミングしたそうです。FM五條の周波数78MHz。沖縄の那覇と千葉のFMも78MHzだそうです。
千葉といえば、YOSHIKIの出身地だそうで、そんな繋がりをたどって、いつかYOSHIKIが五條に来てくれないかと夢を語られ、お話をきいているうちに、何だか、その夢も実現するんじゃないかと、そんなパワーも感じさせてくれる園長でした。

 

第21回 ボディーステーションゴルジ 院長 岸田 健吾さん

みなさんの健康のお役にたちたい

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―ボディーステーションゴルジとはどういうところなのですか?

整骨院業とトレーニング指導をしています。
スポーツ障害に詳しい専門家によるトータルコンディショニングを受けられる整骨院としてスポーツ選手はもちろん、体の痛み、不調で困っている方、ねんざ、骨折、脱臼、スポーツ障害、交通事故等にも症状に応じた施術を行っています。

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そしてトレーニング指導では、例えばサッカーをしているならもっと足が速くなるために、野球をしているなら投げ方がよくなるようにといったスポーツ選手の競技力向上に取り組んでいます。またダイエット、運動不足解消など、皆様の要望におこたえしたトレーニングメニューを組んで指導を行っています。

―外観からは整骨院という感じがしなくてジムのようなイメージをしていたんですが、この広いトレーニングルームが外から見えていたからなんですね。

そうですね。

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―ゴルジを開院された経緯は?

父が橋本で整骨院をしてまして、もっと身近にトレーニングできる場所があればという思いからこちらに二店舗目として建てたと聞いてます。僕は、昨年4月からここの4代目の院長として働いています。

―「ゴルジ」という名前は?

ゴルジとは、筋肉の細胞「腱」の中に「ゴルジ腱器官」という器官があるんです。ゴルジ腱器官は大変小さな器官なんですが、筋肉が急激に伸びた時、それを感知し即座に筋肉を緩めて自らを守るという働きをする重要な器官です。このことから、ボディーステションゴルジも世界的に見れば小さな基地ですが、そこから多くの情報を発信し皆様のお役に立てることを目標としています。体をトータルに見ながらも、細かく小さなところまでサポートさせていただきたいという思いを込めて「ゴルジ」という名前をつけたと聞いています。

―この医院の中でのお仕事以外に何か活動されていることはありますか?

私自身は、橋本市の小・中学生の女子バレーボールの指導をしています。
橋本市で整骨院をしていますので、そちらの地域での活動も多いのですが、五條市では、最近ですと児童館での体操教室や、市町村対抗子供駅伝大会、婦人バレーボール大会などに参加、指導させてもらってます。

―私は肩や首が凝って辛い時があるんですが、そんな場合、ゴルジさんではどのような流れで治療、あるいはトレーニングの指導をしてもらえるのでしょうか?

主婦の方、またお年寄りの方で肩が痛い、腰が痛い、膝が痛い、というのはよくありますね。では、なぜその痛みが出るのかというと大半はやはり筋力の低下が原因なんです。皆さん、日常で自分の為のトレーニングをしているかというとやはりなかなかできていません。

s-DSC01235カウンセリングの後、超音波検査を行い、骨や筋肉等に異常がない場合はトレーニングで改善するのがほとんどです。症状に応じて治療をしながらリハビリやトレーニングを行う場合もあればトレーニングだけというのもあります。

運動不足解消の為に週何回と回数を決めて通っておられる方もいます。そういう場合は、最初のカウンセリングと動きのチェックで、こちらが知りたい情報と患者さんが提供してもらいたいことをマッチさせ、その人に合ったメニューを組んでトレーニングしてもらいます。最初は簡単なところから徐々にレベルアップし継続的に行うことにより筋力アップを図ります。

―痛くなると安静にするのがいいと思っていましたし、肩こりなんかは揉んだり押さえたりすれば改善すると思っていましたが・・・

ケガや痛みの原因、症状、度合にもよりますが、イメージ的に説明すると筋肉は鶏のささ身のようなものです。ささ身を指でグリグリ押さえると傷がつきますよね。その状態が体内で起これば、体がだるくなったりする、もみ返しというものなんです。
スポーツをされてる方などは特に、痛いからと動かさないまま放っておくと、ますます筋肉は固くなり、その後運動を再開する時には、以前よりその部分に負担がかかってしまい、また痛みが再発したり、ケガを招いてしまうんです。そうならないために筋肉を正しく動かし鍛えて柔軟に保つことにより症状を改善し、痛みや故障そのものが起きにくい体作りをしてスポーツを楽しんでもらいたいというのがゴルジの考えです。

―市内の中学生の職場体験を実施されてますよね。

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はい。毎年来てもらっています。以前から治療やトレーニングに来てくれてた学生さんもいましたが、職業体験としてこちらにきてくれたというのはうれしいですね。その後、学校で行われた職場体験発表会に行かせてもらいました。
なかには、この道に進みたいと考え、こちらに相談にきてくれた学生さんもいました。

五條市広報には職場体験に行かれた生徒さんのインタビュー記事も掲載されていました→

―やりがいを感じるのはどんなときですか?

やはり、元気になって帰ってもらえたときですね。治ってたのに、また来たの・・・?となると悲しいですよ。ケガの内容から、不注意から起こったケガなのか、そうでないのかが大体は分かるんです。
特にスポーツをしている人なら、日々のトレーニングをせず、練習して試合して、帰って食事して寝てまた次の日練習して・・・の繰り返しで筋肉が固いままだからケガを負ってしまった。これは自分で防げたケガですし、自身のトレーニングで治せるケガですよね。それなら、以前から伝えてきたトレーニングを続けてくれてれば起こらなかったケガなのに・・・って思うと悲しいんですよね。

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↑酸素カプセルや血液サラサラチェック、栄養相談などもできます。


―五條市でお仕事をされて思うことは?

高齢の方でも畑仕事をされていたり、しっかりと体を動かしている方が多いなと思う反面、市全体的にみると運動意欲は低い方なのかなとも思います。各公民館とカルムでは体操教室などが行われていますが、他市では、各自治体で実施されています。僕もお年寄りの為の体操教室で九度山の方に行かせてもらったり、介護予防教室というので指導に行ったりしています。このゴルジでもストレッチ教室として、火曜と木曜の午前9時からやっていますが、そういう場が各自治体にあれば、皆さんもっと体を動かす機会が増えるのになと思いますね。

―これからの夢は?

ここで皆さんの健康の役にたっていきたいということですね。

岸田院長、本日はありがとうございました。

ボディーステーション ゴルジさんのHPはこちらから

ボディーステーション ゴルジ

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住所    奈良県五條市岡口2-4-8
電話    0747-25-1321
e-mail   golji@car.ocn.ne.jp

URL
http://kishidagolgi.web.fc2.            com/

 

 


☆スタッフHのすぽっとwrite☆

筋肉の構造や、トレーニングの重要性を聞いてとても勉強になりました。
そして反省もかなり・・・
日頃のトレーニングはおろか、ダイエットだの、一日5分のストレッチだの、
始めてはみても長続きせず・・・ ヨガのDVD, TRFのダンスエクササイズDVD3枚組、フラフープ、バランスボール、挫折の数々が家に眠っています(笑)
何事も継続は大事。将来の自分のために、今日から、また?始めます!!トレーニングを!