第19回 五條市立中央公民館 館長 辰巳信也さん 

潤いと笑顔のある公民館

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五條市教育委員会より平成22年10月1日からアスカ美装株式会社が指定管理者制度により管理・運営を任されております。
五條市立中央公民館 辰巳館長さんに活動等を伺いました。

 

-中央公民館について教えていただけますか?

公民館は市民の皆さんが学習や交流の場として利用できる社会教育施設です。地域における生涯学習の拠点として、教養講座・実技講座など、各種事業を実施しています。また、クラブ・サ-クル活動やコミュニケ-ションの広場として、多くの人に利用され、地域住民の教育文化活動のお手伝いをしています。
公民館を出会いの場・憩いの場として友達の輪を広げて頂き、また、欲を言えば自分が習った極めたことを、次へと繫げていただけるものを作って頂ければ、世代から世代へと、ここじゃなくても何処かで繫げて頂ければ一番有り難いと思います。

 

-中央公民館で行われている活動について教えていただけますか。

平成27年度の事業概要では、s-DSC01127中央公民館が主となって事業を展開している主催事業と、それぞれの個人(5名以上)が中心となり独自の活動を展開している自主クラブ・サークル活動があります。その中にも主催事業には、1年間を通して学習する年間継続講座と市の広報紙を通してその都度募集する随時開催講座があります。

 

-どの様な講座がありますか。

【主催事業】 年間継続講座
≪市民教養セミナー≫
中央公民館で最も人気の高い講座の1つで、一般教養を高め、見聞を拡げることを目的としており、平成27年度は申込み受付開始の4月1日の午前中に定員の250名に達したので300名まで定員を拡げ実施しています。
館内学習を2回、館外学習を8回、平成24年度からの試みの1泊2日の講座もすっかり定着し、今年度は世界遺産に登録された富士山と三保の松原を訪れ見聞を拡げました。しかし、公民館では基本的に参加費はは全額受益者負担ですので昨年に比べ法律の改正によりバス代が高騰し参加費が高額になったのが悩みの種ですね。

≪生き活き教室≫
高齢者の方々の仲間作りを目的とした講座で、s-DSC01158今年度は平均年齢76歳のお元気で活発な71名の会員が参加され実施しており、最高齢者は満90歳を迎える女性です。

≪英語コミュニケーション講座≫
五條市教育委員会のご支援により外国人講師との交流を通して英語に親しみ国際理解を深めることを目的として実施しています。s-DSC01097
受講者のレベルや時間帯に合わせ初級から上級まで5つのコースを開設していますが、この講座に限り講師の雇用形態に合わせ受付申込は毎年9月とし、翌月10月に開講し、翌年7月に閉講します。

≪中国語入門講座≫
中国と日本の文化の違いを比較し相互理解を深めながら、同時に日常会話を習得することを目的として週2回(第1・第3金)夜間に実施しています。
(講師は元中国残留日本人の王麗頴先生)

≪ハングル入門講座≫
初歩からハングルを学び、同時に日常会話を習得することを目的として、週2回(第1・第3木)夜間に実施しています。
(講師は在日韓国人の李華鮮先生)

随時開催講座
≪アート講座≫
コンテナガーデン・ちぎり絵・フラワータイムの3つのコース設け、s-DSC01114それぞれのコースに専門の講師を招き、四季折々の草花や和紙等で季節の作品を楽しむことを目的として実施しています。

≪ヘルス講座≫
エクササイズ・フラダンス・リフレッシュヨガの3つのコースを設け、それぞれのコースに専門の講師を招き、身体を動かし、楽しく健康的な生活を送ることを目的として実施しています。

≪親子ふれあい広場≫
親子がもっと触れ合い、より絆を深めるために親子が一緒になって様々な体験をすることを目的として実施しています。

≪チャレンジクッキング≫
料理を楽しみながら、調理の工夫について学ぶことを目的s-DSC01096として実施しています。(講師はテレビ・ラジオで活躍中の料理研究家 足立敦子先生と台湾出身の料理上手主婦 阿部彩珠先生)

その他に夏休み特別企画として
≪夏休みこども民泊≫
子どもサポートセンターの協力のもと、異年齢の子供達だけで材料の買出しから調理・後片付けに至るまで全てを自分たちで行わせ、公民館で1泊体験をすることで自立心を養いコミュニケーション能力を高めることを目的に実施しています。

≪夏休み1日消防士体験≫
私達の生命や暮らしを守る身近な消防署での体験を通し、命の尊さや防災意識の向上を目指すことを目的として実施しています。

【自主クラブ・サークル活動】
 中央公民館では盆栽協会や茶華道協会など現在60団体が活動中です。
地区公民館(14館)においても地域の独自性を大切に活動を展開しています。

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-講座の受講資格は?

五條市に在住、または勤務されている方なら、どなたでも受講して頂けます。

-活動の発表会もありますね。

 五條市公民館祭は、年に一度(4月の第3土・日)s-DSC01148中央公民館及び地区公民館15館が集い、それぞれの館に於いて学習を深めている方々が、一年間の成果の集大成と位置付け一堂に会し、発表・展示を行うとともに、広く市民の文化意識の向上と生涯学習の拠点としての「公民館」への関心を深めることを目的として開催しています。
昨年は4月18日(土)~19日(日)に開催し、第38回を数え、発表部では39、展示部門では53のクラブ・サークルが参加し、2日間で延べ約3,000人の市民が集い賑わっています。
因みに中央公民館及び市民会館の玄関先でのタコ焼きや中華料理の模擬店では五条ガスのプロパンガスを使用させてもらいました。

 

-いつもご利用して頂きまして、ありがとうございます。
公民館祭には3000人もの方が来られるんですね。市民の皆さんは関心をお持ちのようですね。 ところで、中央公民館で学ばれている市民の方々は、どの様な方々でしょうか。

 利用者の性別では、女性の方で全利用者の83%が、年代では、50代以上の中高年層が最も多くその割合は全利用者の89%で、職業では、主婦が最も多くその割合は全利用者の63%を占めています。

 

-利用者からの要望などありますか。

 用者からは、講座の回数をもっと増やして欲しいという要望等も有ります。

-利用者にお願いしたい事は?

 人気の講座につきましては、『広報五條』が発刊されました当日の午前中には定員に達してしまう事もございますのでなるべくお早めにお申し込み下さい。

 

-アンケ-ト調査集計結果報告書を見せていただきました。利用者の方々は、館内の状態や、利用状況、講座内容についても〈良い〉という評価が多く好評ですね。

 多くの方々よりお褒めの言葉や感謝の言葉をたくさん頂き大変恐縮しております。でも、中には一部の方々からお叱りの言葉やご不満の言葉も頂いております。頂いた全てのお言葉を大切にしながらこれからも全員の方々より良いと言って頂けるよう日々努力して参りたいと思っています。また、ご要望に関しましては、可能な限り回答させて頂いておりますが、指定管理者として速やかに改善が可能なものや、また教育委員会や市に判断を仰ぐ必要があり直ぐには改善が難しいものなど様々です。

 

-五條市立中央公民館利用団体連絡協議会って?

 中央公民館に於いて組織的・継続的に学習活動を行う主催講座やクラブ・サークル等の加盟団体によって組織され、その加盟団体の連携を図り、親睦を深め、もって公民館活動の充実と発展をはかることを目的として設立された団体で年間を通し様々な活動を行っています。

 

-いつも心がけていることはありますか。

 スタッフには常に笑顔で・・・。来館者には、気持ち良く来ていただいて気持ち良く帰っていただけるように、とにかく笑顔をモット-としています。

 

-将来に望むことはありますか。

生涯学習とは、人が生涯にわたり学び・学習の活動を続けていくことであり、少し難しい言い方をすれば、日本では「人々が自己の充実・啓発や生活の向上のために自発的意思に基づいて行うことを基本とし、必要に応じて自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯を通じて行う学習だ」という定義が広く用いられています。この定義から言えば、公民館は正に生涯学習の拠点と言えますが、先にも申しましたように精力的に活発に活動を行っておられるのは中高年の女性が大半を占めているのが現状です。勿論それはそれで大変ありがたいことでもあるし、今後ももっと活動されることを望みますが、これからの日本の未来を担う若者にも活動する場として活用してもらいたいと願います。そのためにも青少年のための新たなクラブ・サークルを立ち上げ、活動してくれることを切に望みます。

 

-本日はありがとうございました。 

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五條市立中央公民館       
指定管理者 アスカ美装株式会社

〒637-0041
五條市本町3丁目1番13号

TEL   0747-24-2001
FAX   0747-24-2002
会館時間  午前9:00~午後5:00
(毎週木曜日と金曜日、第1・3月曜と土曜日は午後10:00まで)
休館日   毎週火曜日及び祝日 (火曜日が祝日の場合は翌日も休館日)
駐車場   有

 

五條市立中央公民館のHPはこちらから
アスカ美装株式会社のHPはこちらから

公民館活動は、ご年配の方がされているものと勝手に思い込んでいましたが、お話を伺いましてそうでは無いんだなぁと・・・。楽しそうな講座や気になる講座が沢山ありました。次年度の講座の企画を考えられているスタッフさんも、工夫して下さっています。一度参加してみたくなりました。4月の募集が楽しみです。

 

 

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