毎日毎日楽しいです。

自分のお店を経営するのが夢でやっと叶うことが出来ました。
楽しい毎日を過ごしています。
お店を開店してから今までの経緯をインタビューさせて頂きました。

コロナ禍のお店の開店

ーいつからお店を始められたんですか？
64歳で店を立ち上げました。約5年です。オープンの日は、お客さんが来るのか不安でしたけど大丈夫でした。色んな方にお世話になってます。
花道を開店した時、奥村組さんが平原で仕事をしてまして、朝６時に起きて家事を済ましてから朝８時からご飯炊きに行ってました。昼に帰ってきて、花道の店の準備をして夕方から開店してあまりに大変で痩せましたわ。3か月で辞めました。
奥村組さんの所長が日本全国からが集まる時がありまして、バイキングの料理もしました。３日かかりましたわ。だいぶ大変でした。

ーお店を初められたきっかけは何ですか？
長年したかった事をある事で諦めてしまって心の中でずっとあったので、普通の家庭の主婦で子育てもしてましたし、１８年連れ添った旦那と別れてから始めました。

― 花道のお名前の由来は？
私の最後の花道との意味で付けました。

ー元々若い頃からお店をやりたかったんですか？
そうそう。元旦那と一年間居酒屋をしてたんですがね。その時はものすごく楽しかったですよ。
その時のお客様が今も店に来てくれて、ゆうちゃんと元旦那さんが一緒にお店してる時が、一番楽しかったよと言っていただけるのは嬉しいですしありがたいです。
毎日楽しいです。めちゃくちゃ楽しいです。

 ーしんどいとかはないんですか？
しんどいのはしんどいです。歳と共に身体も老いてきますし体のあちこちは痛いですし、でも楽しいです。知らない人と会えるのが楽しいです。カウンターに座ってくれるお客様は、私が水商売で培ったトークがありますので好きみたいです。ボックス席にお客様が居たら話しに行きますよ。
やりたかった事を、今までできなかったので今してるだけです。
子供達もいい大人ですしね、下の子と住んでますが仕事の関係で土日しか帰ってこないので、月曜日から金曜日まで独身です。毎日毎日楽しかったら私はそれでいいんちゃいますかと思います。

ーお店を開店して５年とお聞きしましたがコロナ渦の中で大変だったんじゃないですか？
お店を開店して一年目からコロナ禍です。一番初めにコロナを出したのはうちの店違いますか？その時は、貸切状態でした・・・他のお店とかは公表してなかったんですが、家の店は自ら公表しました。逆に公表して良かったです。一週間お店を閉めましたが、身体休めになりました。その場に居た全員検査しましたがお陰様で、他のお客様にも従業員にも感染してませんでした。その時は保健所の対応は安易で大変でした。消毒も業者に頼んで自費でしました。
コロナをお店で出してしまいましたが、コロナ禍の中も、その方達や知り合いの方がお店に来てくれていましたので、私はありがたいなと思ってます。その大変な時期を乗り越えて今ですから。自分で自分を褒めたいです。

 ーコロナでお店閉店してる所多いじゃないですか？
家はお陰様で何とか乗り越えられてます。なんやかんやお客様に助けられてます。私は、お客様と喧嘩しても引くことはないです。最初に思ったのは私がこの店を守っていかないといけないし、バイトの女の子らを守っていかないと駄目なんで、先に毅然な態度で自分を持っていかないとしゃないなと。今までは旦那に守られてましたが、私がこの子らを守っていかなあかんので。
最初の頃は、私に怒られて女の子らもよう泣いてましたわ。お客さんの前でも怒ってたよ。これはあかんとは分かったからね。最近はめったに怒る事はないわ。
今の子は、お客さんが来ても「いらっしゃいませ」言われへんね。お店にバイトで入ってくる時も大きい声で「いらっしゃいませ」言うて店に入っておいで言うてもあかんね。今の子は打たれ弱いですね。家の店に来てくれてる女の子らは私に怒られながらも長い事来てくれます。

 ー怒られるのはいいですよ。強くなるんです。
そうやったらいいねんけどね。

私のポリシー

 ―お一人で料理をしてるんですよね？
そうですね。一人で料理をして、バイトの女の子がお客様に運んでます。

ー大変じゃないですか？
もう慣れました。今日のおすすめのメニューは、すぐお客様に出せるようにしてます。お客様を待たすのは嫌いですし、いかに邪道か分かってるので。これが私のポリシーです。

ー毎週料理を変えるようにしてるんですね？
一週間ごとにメニューを変えてるんです。そうじゃないとお客様が飽きてしまうんですよ。

ー毎週メニューを変えるの大変じゃないですか？
大変ですけど。なんやかんや考えてしてます。弁当屋を８年してましたので、培ったものがありますので・・・

ー毎日弁当の内容を考えるの大変じゃなかったですか？
大変でしたが若かったからですよ。
智弁学園の先生方がよく注文してくれました。

ーよくお客様から弁当してる所ないかなと聞かれますが？
今でも弁当してくれへんかなって言われたりしますのでしてますよ。今日言うても今日は無理ですが2、3日前に言うてもうたらさしてもらってます。そういう時だけは前向きにバイタリティーがあります。
突き出しとかおかずが残ればバイトの子や、お客様やスナックのママさんがよく来てくれますので持って帰ってもらいます。
夏場は古漬けやね。美味しいと言っていただけるので、漬物にしてみんなにあげます。きゅうりとかもらいますやん。人様から頂いたの物なので代金はいただきませんよ。頂いたらバチがあたりますので。
コロナ渦の１年間は、土日祭日栄山寺でカヌーをしてます施設に弁当を入れさしてもらってました。人が多かったですよ。カヌーに乗る人の弁当なので、お米の量、おかずなど決まってましたので大変でしたが、一人で作って配達してました。

―オススメ料理はなんですか？
ひねの鉄板焼き、ひねのモモ焼き、ひね鍋、ひねのすき焼きですね。
お客様にひね鍋に、にんにくのみじん切りを入れてほしいと言われてましてこれがまた大好評でして。
ひねの料理をするのに、鍋も買いましたよ。高かったですが・・・
最初はひねの調理は難しかったですよ。どうやったらいいか？分からなくて。みんなに聞いたり、鍋も何回も買い替えました。今では私なりの味が出てきましたよ。
家はメニューの料理の量が多いんですよ。なにかにつけてね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー料理の代金がリーズナブルですよね？
これで今はやっていけてますので後５年はやっていけるかなと思ってます。
私感覚的におかしいんかなと思いますが、ビールとひねも５年間値段は上げてません。上げるつもりはありません。どこかで元を取ってるのでいいかなと。
借金もしないでやっていけたらいいと思ってますし、困った時は子供に頼ろうと思ってます。私はお金は貯めようとなん思ってませんし、子供達にも言われますがお金って自然についてくるもんやからと聞かされます。俺らの事は心配せんでいいからと言われます。

ー子育ても上手にされてますね？
子どもには朝、昼、夜きっちりご飯は食べさしました。食べる事はかかさずしてました。

―テイクアウトはしてないんですか？
ひねのテイクアウトは知ってる人は連絡くれますよ。

ーえっ？してるんですか？
してますよ。その日に出来ます。レンジで温めてはいけませんよ。オーブントースターにアルミホイルをひいて3分位温めて下さい。

― テイクアウトを広める予定は？
広げるっていうか口コミで今まで広がっているのでいいかなと・・・
他のメニューもテイクアウトできますよ。

ーお客様はどんな方が来られます？
若い子からお年寄りまで幅広いです。
この頃は、開店前からお客様が来てますわ、７０代、８０代の方も来られますよ。お酒もよく飲みますよ。帰る時は、危ないので家まで送るようにしてます。私は、年代の幅広さにあわしていけるし、それなりに料理もあわせれれますので。
お年を召していても、から揚げや、串カツとか食べますよ。野菜も食べるように言いますよ。
店では生野菜をどのメニューにもたくさん入れます。
私生野菜好きなんですよ。私が一番好きなのは、自分の作ったポテトサラダです。お好み焼きも大好きなんですよ。

ー 開店前からお客様が来てるんですか？大変じゃないですか？
大丈夫ですよ。お昼２時までに料理の準備してます。お客様を待たすのは悪いですやん。朝9時に買い物行って、１１時までに準備して一旦家に帰って、昼２時位にお店に戻りまして足らずの食料がありましたら買い物に行きます。
１日お店に居ますよ、私の作った店やから嬉しいやん。
最近お客様が来るの早いんですよ。夕方４時から開店なのに、昼２時位から来はるんですよ。３時からお店開けようかなと思ってます。バイトの子達が来る前に店内が満室になる事もあります。
バイトの子達が居なくなれば、カウンタ－だけで店をしようと思ってます。後10年は店をしたいなぁと思ってます。

ーまだまだコロナ禍の中ですが、お店が流行ってるのは凄いですね？
お陰様でありがたいです。でも、お店が満席になった時は、コロナは怖いですわ。お店には空気清浄機を置いたりして気を付けるようにしてます。

ーお店に居てる方が家より癒し違いますか？
それはあるよ。

定休日はお客様とお店で親睦会

ーお店が休みの時は、どう過ごしてるんですか？
家に居たり、お店に来たりします。休みでも電気が付いてましたら、お客様来たりしますよ。友達と出かけたり、お客様に誘って頂いて出かけたりします。休みの日に、居酒屋さんに行って勉強しに行く事もありますよ。喫茶店も行きますよ。赤い鳥、toto coffee、Safariによく行きますよ。
１カ月に１回位、お客様をお店に呼んで、たこ焼きやお好み焼きパーティーしたり、鍋したりしますよ。
ー 私もたこ焼きパーティー来たいですわ。
来て来て。

ー 代金は取らないんですか？
取らないですよ。それやったら招待にならないですやん。

ー 若い子がたこ焼きパーティーしますやん？
そうそう、そこにおっちゃんおばちゃんがいる感じです。みんなでワイワイしてます。楽しいですよ。代金なんか取ったらお客さんなん付いてきませんよ。
今度高校卒業して、バイトの子が辞めるんですが、その子が「焼肉食べたい」言いまして、そしたらお客様が何人かカンパしてくれて行くんですよ。
ーお客様がいい人ですね
私が特殊やからお客様も特殊なんかも知れないですね。

ー人がいいですね？
ようー言われるわ。でも得した事はないよ。得した事ないって言うたらあかんけど、お客様が寄って来てくれる事は人徳やね。

―お店が 休みに家に居る事はないんですか？
ありますよ。今日は店に行かんとこうと思う時は、一日家に居てる時もありますよ。ゆっくりしてますよ。休みは4時位から飲んで、８時位から寝てますよ。
休みの日店に行かない時は、みんなに火曜日の休みは一日家に居るから電話せんといてよって言いますよ。

ー新聞に掲載されたとお聞きましたが？
産経新聞の方が、五條市の産経新聞の方と来られまして、ひねが美味しいので掲載させてほしいと言われまして。産経新聞の「あの町この町」のコーナーに掲載していただきました。

ー新聞を見られてお客様来られたんじゃないですか？
来てくれてましたよ。

ー今までお店をしてまして嬉しかった事はありますか？
コロナの頃から来てくれてましたお客様に「もうーコロナでこんなけ暇やったら花道つぶれるわ」と言ったんですが「あほかおかん、俺らが潰すか」と言ってくれたんですよ。めちゃくちゃ嬉しかったです。泣きそうになりました。言って頂いたお客様とは今疎遠になってますがその方の言葉は一番好きです。コロナの時は、よく来てくれました。ゴルフの帰りや忘年会、新年会とかありがたかったです。今もその方の知り合いの方達はお店に来てくれていますし、色んな形で回りまわってお客様が来てくれてます。ありがたいです。

―この仕事をしてましてやりがいはありますか？
お客さんと楽しくお話して、料理を食べていただくだけでいいです。それ以上求めても仕方ないですし。

ーこれからどんなお店にしたいですか？
このままでいいです。今のままで・・・

ー五條市で商売してて思う事はありますか？
五條市で商売するのは大変ですわ。難しいです。何を大事にして、何を基準として商売するかやね。
お店がないのでみんな五條市から出て行きますよね。五條市をよくしたいとみんな思ってますよ。

住所	五條市岡町695
電話	080-6153-5104
営業時間	PM4:00～PM10:00
定休日	火曜日

 

スタッフの感想

初対面から、愛想よく迎えて頂きました。駒井様とお話してますとなぜか？？前から知り合いの様な気がしまして、楽しくてずっと笑ってました。
こんなに笑ったのは何年振り？？かな・・・・・
お客様がお店に度々来店される気持ちが分かります。元気をもらえます！！
駒井様は凄く優しくて人情味がある方で、途中涙腺が緩んでしまいました。
私もこれからの人生で、毎日が楽しいって言葉を言えるような事を見つけれれますように・・・
本日はありがとうございました。