はい。スタッフ 深瀬です。
もう早いもので4月。朝晩はまだまだ寒いですが、日中はだいぶ過ごしやすくなりましたね!
そしてまたまた期間がすご~く空いての登場ですが、今回は、今までありそうでなかったネタ…
ガス炊飯器。
そう。ここで、「ガス炊飯器」なんです。 ん? 炊飯器って「電気」なんじゃないの? ガス炊飯器って、もはや過去の遺物なのでは?
とお思いの方も多くおられることでしょう。
確かに、炊飯器の市場においては、電気式が約80%強、ガス炊飯器は約10%強と大きく電気に水を開けられてはいますが、ガス炊飯器のその速さ、そして炊きあがりのご飯のおいしさに惹かれ、一定数のファンがおられるのも事実なんです。
そしてスタッフ深瀬も、熱烈(?)なガス炊飯器のファンなんです。ここで断言します。
電気炊飯器は、どう足掻いても、ガス炊飯器には勝てない!
いきなり強く出ましたが、これは僕がガス会社に長年勤めているから贔屓しているのではありません。主観抜きですマジで。
なぜここまで断言できるのか?
家電量販店に行くと、ホントにたくさんの炊飯器が売っています。そして、炊飯器の高級志向ブームから、10万円を超える値札が付いたモノもあるわけです。
スタッフ深瀬、先日、某家電量販店に出向き、「ど〇ぶつの森 amiboカード」を物色ついでに、炊飯器のコーナーを覗いてみます(もちろん冷やかし)。
パナソニックさん、象印さん、タイガーさん… 様々なメーカーの、色とりどりの電気炊飯器が並んでいるのですが、その値段たるや…
じゅっ、126,000円(;゚Д゚) エグい…
← 深瀬が見たのは、確かこんな感じだったような…
そして、他に7万円台のもあれば、安いものでも5万円台。えっ、何でそんな高いん? お米を炊くだけやで?( ・o˙ )??
そこで近くにいた店員さん(若いニイチャン風)に質問(もちろん買う気はないです)。
「この12万円のと、こっちの8万円の、どこがどのように違うんですか?」と、ガス展等では逆の立場でよく聞かれるフレーズで攻める!
店員さん「タ〇ガーさんのこの商品(12万円の方ね)は、釜に「南部鉄器」を採用してまして、そしてさらに、
圧力をかけることで水の沸点が100℃以上になる原理を利用して、1400Wもの大火力でしっかり加熱…(以下略)」
ん? 1,400W?
でもよく考えてみてください。どれも所詮電気です。家庭用電源を使う以上、100V、1500Wまでの壁は越えられません。大火力でしっかり加熱どうたらとか言っても、所詮1,400Wです。しかも1,400Wを出せる電気炊飯器は、それこそこの日に見かけたこの10万円を超えるような機種にしかありません。
で、ガス炊飯器はというと?
リンナイさん 「直火匠」RR-055MST
2,150W (゜Д゜) (カタログでは2.15kwの表記)
当然とも言いますか、数字の上でもガスが圧勝。といいますか、電気炊飯器はそもそも、「かまど炊き」の美味しさを求めて高級炊飯器が乱発(?)されています。「直火」を使わずして、無謀にも直火の火力を電気で再現しようとしているのです。
※イメージ
って、そんなんできるわけないやん(-“-;)
最初から「直火」を使用するガス炊飯器のほうが、ずっとずっと手っ取り早く「かまど炊き」を再現できませんか?
そして 「釜」。
電気炊飯器は(まあガスもなんですが)、高額になればなるほど、釜の素材がゴージャスになってきます。
銅製のものや、土鍋、そしてさっきの「南部鉄器」製のものや、「羽釜」なんてのもあります。さらに、釜職人が、一つずつ手間暇かけた、オーダーメイドのような趣のものまであります。こんなに種類が多いと、どれがどう良いのかさっぱりわからない…ヽ(´Д`;)ノ
でも、「釜」でそんなにごはんのおいしさって変わります?
例えばカレーとか肉じゃがとか、「高級鍋」を使って煮込めば、いきなりおいしくなりますか? 「おいしいような気がする」という程度ではないでしょうか? ですから、炊飯釜に大仰な名前がついていても、大きな影響はないと思うのです。
炊飯とは、「お米と水を火にかけて炊く」というとてもシンプルな行程です。ですから、「熱源(火力)」「材料(お米、水)」に本来は目を向けるべきでしょう。やっぱり、おいしいお米とおいしい水が大事なんだと思います。
でも、そんな高級なお米や、ミネラルウォーターで毎日ご飯を炊いていると、家計がもたない…
じゃあ「熱源」を変えてみては?
そう、そこで、「ガス炊飯器」の登場です。
電気炊飯器、とりわけ現在主流のIH炊飯器は、ヒーターで釜に熱を加えるのではなく、釜そのものを発熱させて炊飯する仕組みです。釜を直接熱しているのではなく、「釜が発熱する」んです。
でも、多くの電気炊飯器が最終的に目指している「かまど炊き」は、下から直火で釜を熱します。
それに対してガスは…
「かまど」のそれと同じ、下から直火で熱します。
そして、「はじめチョロチョロ中パッパ、赤児泣いても蓋とるな…」と、ご飯の焚き方の火加減を説明した歌、これを現代で見事に再現するわけです。その結果、釜の底から広く加熱し大きな対流を起こして米を攪拌することで、炊きあがりはまるで、本物のかまどで炊いたかのようなふっくらとした仕上がりに。理想ともいえるおどり炊きにより、ご飯の甘みや香り、粘りを最大限に引き出すのです。
… もう「かまど炊き」の再現度については、勝負はとっくについていませんか? (`ー´〃) ドヤッ!
あと、気になるのは、光熱費を含めたコスト面。
まず、炊飯器そのものの価格は、前述しているように、現在主流のIH炊飯器は、1500W近くの出力があるような高級炊飯器は、10万円近く、もしくは超えるものがほとんど。
でも、ガス炊飯器は…
リンナイ ’’こがまる’’ RR-050VQT(5.5合炊き)
定価 ¥48,180円(税込)
代表的なガス炊飯器、リンナイさんの「こがまる」。税込み定価で5万円を切っています。こちらは炊飯機能に加え、電気炊飯器のような、「炊きあがりタイマー」の機能を備えており、さらに保温ジャーまで完備(電気ですが)。電気炊飯器と何ら変わりない使い勝手で、スタッフ深瀬もぜひお勧めしたい一品です。
あと、この「こがまる」には炊き上がりタイマーのない機種や、保温機能がなく、炊飯のみが可能な機種もあり、その価格は、定価で3万円強~炊飯専用のものでわずか2万円台と、10万円台もするIH炊飯器を上回るような炊飯性能をもつ機種がラインナップされています。
そして光熱費については…
ここで、例として、上記の「こがまる」君で、5合のご飯を炊いたとして試算してみます。
当社の都市ガスは200.38円/㎥(一般料金A・原料費調整単価含まず・2021年3月5日現在)。
当社の都市ガスの、1m3あたりのガス発熱量は45.0MJ/㎥N。
ガス代を計算するにはカロリーに換算しなければなりません。
都市ガスを、カロリーに計算すると約10,750kcal/㎥。
ガス炊飯器は、消費量がkW表示のためMJという単位に変換しなければなりません。
そのため、炊き上げるためにかかる時間をあてはめ、以下の式で計算します。
1KW = 3.6MJ/m3N、さらに、この機種の炊きあがり時間を、40分(カタログデータを参照しました)として当社の都市ガス1m3あたりの単価で計算すると…
使用量(kW)×3.6MJ/h×ガス炊飯器の使用時間(h)÷ガス発熱量(MJ/㎥)×ガス単価(円/㎥)
1.4KW × 3.6MJ/㎥N × 0.6h ÷ 45MJ/m3N × 200.38円/m3
= 13.46円となり、こちらを1か月に換算すると…
13.46円 × 30日 = 403.8円/月
思ったよりかからない?
そして特筆すべきはガス炊飯器には、その炊飯の「速さ」。
洗米後、すぐに5合のお米を炊いたとして…
〇 ガス炊飯器(リンナイさん RR-100MST2 「直火匠」) 約45分
〇 電気IH炊飯器 約56分
※ 蒸らし時間を含みます。
さすが直火のハイパワー。ここでも差がついちゃっています。
… というわけで、このガス炊飯器「早い!」「安い!」「うまい!」という、どこかで聞いたようなフレーズを体現しているわけですが、ガス炊飯器にもデメリットは無いわけではないんです(-_-;)
まず、恐らく一番に挙げられるであろう理由が、
「置き場所」
周知のとおり、ガス炊飯器は「ガス」を熱源としているため、当然ながら「ガス栓」が必要なわけです。台所にちょうど空いているガス栓があれば良いですが、そうそうそんなに、ガス炊飯器を置こうとしている所にうまくガス栓があるものでもない…
「ガス炊飯器」をなぜ使わないかの理由って、正直これだけだと思うんですね。でも、良いことづくめのガス炊飯器は、ガス栓を増やしてでも使う価値があるとスタッフ深瀬、断言します。だからなぜ、「ガス栓がない」とかの短絡的な理由だけで、ガス炊飯器が敬遠されているのかという意味がわかりません。おそらくメディアの、「ガス=古い」というイメージ操作に翻弄されているだけなんでは? なんかそういったイメージを持たれているのが、不憫でならないです(-_-メ)
唐突ですが、その②へ続きます… えっ、続きあるの?( ゚Д゚)